たたかうあるみさんのブログMKⅡ

み~んなそろって、闘争勝利!でもやっぱりメットは、白でしょ⁉ということにしておこう。

容量がいっぱいになった「たたかうあるみさんのブログ」を移動して、2020年7月に新たに開設した、共産趣味鉄道ヲタブログ⁉…旅行、萌え系ネタ⁉もあります。

#社民党

参議院選挙は自民党大勝(選挙全国編)

 昨日投開票が行われた、第26回参議院選挙はリンクの通り、自民党が大勝し、改選過半数を超える議席を得た。その結果、自民、公明、維新、国民民主党の「改憲勢力」が議席の2/3以上を占めることになり、かつ今後3年間、大きな選挙がないということで、憲法改悪も含めた自民党の悪政がより進められる政治情勢となった。選挙の結果を厳粛に受け止めるとともに、議会外でのたたかいがいよいよ重要になってくることを肝に銘じ、これから備えなければならない。
 今回の選挙では立憲民主党、共産党、および社民党の「立憲野党」は、前回の衆議院選挙からの退潮に歯止めがかかっていない。一方れいわ新選組は、山本太郎が当選したばかりの衆議院議員辞職⇒参議院鞍替えというアクロバットを乗り切って、東京選挙区で返り咲き、比例代表も2議席(うち1議席は「特定枠」を使って障害者を当選させた)もぎ取って3議席を得た。退潮気味の立憲野党でも、先の衆議院選挙時のように多くの有力議員が「討ち死に」したわけではなく、有力な候補者は議席を死守あるいは辻本清美氏のような返り咲きを果たしている…ボロ負けというわけでもない。
 立憲野党退潮の理由は、衆議院選挙と同じであり、そこを克服して反転攻勢をかけるまで至っていなかったためである。時間がなかったわけではない(参議院選挙なんていつやるかあらかじめ分かっている)のだから、怠慢としか言いようがない。「野党共闘」路線が潰えたのであれば、各党が独自の理論や戦略を立てて、自民党・公明党との違いを見せなければならなかったわけだが、特に立憲民主党は代表が後退してから「対決路線」を後退させ、なにがなんだかわからなくなってしまったのが大きいのだろう。
 社民党は今回の選挙で議員0、政党要件を失い消滅する恐れがあったのだが、かろうじて福島みずほ党首が当選、得票率も2%を越え、なんとか政党として国会に残ることができた…しかし副党首の大椿ゆうこを当選させることは出来なかった。比例老線1議席というのは、デタラメ右派ポピュリズム政党の「NHK党」や「参政党」と同じレベルである。確かに社民党はまだまだ地方によって地方組織の力は残っているのだが、遅かれ早かれその力は枯渇する…よほど大胆な組織改編やテコ入れをしないと、確実に消滅してしまうだろう。
 沖縄では「オール沖縄」勢力…辺野古新基地建設に断固反対する伊波洋一氏が2選を果たしたのだが、自民党の古謝玄太氏とはわずか3千票!間違って参政党が立候補しなければ、負けていた可能性がある。このへんはツイッター界隈でも#オール沖縄反省会なるハッシュタグが上がっている。

    その他、子育て世代や若者の意識・センスからかけ離れている、おっさんばっかり、離島の気持ちが分からないなど、様々な批判がみられる…このままでは9月の知事選挙も危ういところである。

 一方の自民党であるが、8日の「安倍元首相強制地獄送り」に対する”同情票””香典票”が入ったとは言えないだろう。それがなくても圧勝は目に見えていたし、岸田の政権運営がアベ菅政権よりも強権色が薄く、大きな争点となるようなことは避けてきた(それゆえ立憲野党の攻めあぐねていたというのが実情)ことも大きい。多くの人がコロナ禍やウクライナ戦争、それに伴う諸物価の上昇に対し、安定を元めたためとも言える。(しかしその”安定”は、改憲勢力の言う軍備拡大・増強によって担保してよしというものだ)
 維新は改選議席から6議席増の躍進ではあるが、松井・吉村があいかわらず大阪の公務を放り出して応援した割には、そして事前に予想されていたよりは伸びていない。大阪・兵庫で議席はとれたものの、重視した京都、愛知、東京では全滅である。ニッポンの”大阪化”はまだまだ遠い⁉

とりあえずざっと全国の様子を見てみた、次は大阪編である。

自民党の軍拡・戦争政治を打倒しよう!

 今回の総選挙の争点は「新自由主義を続けるのか、脱却するのか」の他に「軍拡・戦争政治を許すのか、許さないのか」という点もある。だが後者はあまり注目されず、せいぜい「辺野古新基地建設を中止」するか「安保法制の違憲部分を修正」するぐらいしか表にでてこない。だが先日の「変えよう!日本と世界」集会でも報告されているように、自民党は防衛費を対GDP比1%の枠を取り払い、2%まで増額することを目論んでいる、大軍拡から対中戦争、対アジア戦争に踏み込もうとしている。もちろんその中には、自衛隊を憲法に明記するという改憲攻撃も含まれているのである。
 自民党の政権公約2021や、総合政策集2021Jファイルpdfを見てみよう。公約の06.「毅然とした日本外交の展開」と「国防力」の強化で、日本を守るには、国防力の強化ということで次の項目があげられている。
・中国の急激な軍拡や力を背景とした一方的な現状変更など、激変する安全保障環境に対応するため、わが国自身の防衛力を抜本的に強化します。
・尖閣諸島周辺を含むわが国の領土・領海・領空を断固として守り抜くために、中国「海警法」の施行等も踏まえ、海上保安庁の体制拡充・自衛隊との連携強化に加えて、領域侵害に対処するための万全の措置を講じます。
・弾道ミサイル等への対処能力を進化させるとともに、相手領域内で弾道ミサイル等を阻止する能力の保有を含めて、抑止力を向上させるための新たな取組みを進めます。
・「重要土地等調査法」に基づく取組みを着実に進めます。
・在外邦人等の保護と確実な退避を可能とするため、制度・運用の見直しを図ります。
・令和4年度から防衛力を大幅に強化し、新たな国家安全保障戦略・大綱・中期防衛力整備計画等を速やかに策定します。ゲームチェンジャー技術などの研究開発の加速化、自衛隊員の処遇等の向上にも取り組みます。
 特に私が赤で示した事項は、重要だ。
 総合政策集のほうには、106ページ634に、以下の文言がある。
 わが国として、NATO諸国の目標水準(国防予算の対GDP比2%以上も念頭に)、防衛関係費の増額を目指し、安全保障環境の激変に対応し得るだけのわが国自身の防衛力を令和4年度から大幅に強化します。
 まさに大軍拡を来年からやっていこうと宣言しているのである。
 敵基地攻撃能力についてはっきりと明言はしていないものの、総合政策集638に
 相手領域内でも弾道ミサイル等を阻止する能力の保有を含めて、抑止力を向上させるための新たな取り組みを勧めます。
 とある。
 この軍拡路線は政権公約にもはっきり書かれている、中国敵視・封じ込め路線に沿ったものである。その要が、沖縄島や宮古島、奄美大島などに配備される自衛隊である。島嶼防衛のためとして、総合政策集639に
 新型護衛艦(FFM)・哨戒艦やF-35 戦闘機等の整備を引き続き進めます。加えて、12式地対艦誘導弾能力向上型の研究開発等を通じ、相手方の脅威圏から対処可能なスタンド・オフ・ミサイルの整備を進めます。
 とある。巡航ミサイルの開発を行うといっているのである。中国相手に、ミサイルの打ち合い戦争を行う。これは沖縄戦の再来であり、ミサイル戦争でその犠牲は沖縄戦をはるかに上回る。
 また「安保法制」があることにより、対中国の軍事同盟(それこそ鵜飼哲さんが「南西太平洋条約機構」のようなものと言っているヤツ)が強化されれば、豪州、アセアン、インドその他英仏の欧州の軍隊と共に、南中国海やその他の領域で、他国の領土にミサイルを撃ち込む、爆撃を行うといった戦争を行う事にもなりかねない!
 この大軍拡・戦争政策は断固阻止しなければならない!

 しかしながら、対抗すべき立憲野党のこのあたりに関する公約は、弱いとしかいいようがない。
 立憲民主党の政権政策2021は、Policy6 平和を守るための現j津的外交
 日米同盟を基軸とした現実的な外交・安全保障政策を推進します。
 とあり、自民党軍拡路線に対抗することはなんら書かれていない。
 日本共産党の総選挙政策には4、憲法9条を生かした外交への転換で、平和な日本とアジアをつくるには、
 ――F35など米国製兵器の「爆買い」や「空母化」などの大軍拡をやめ、軍縮へ転換します。
 とあるが、あくまでもアメリカのいいなりで買わされているといった論調であり、対中国戦争がアメリカのいうことを聞きながらの、日本独自の”国益”追及政策であることのツッコミが足りない。そして外交政策には、中国敵視的な文言がちりばめられている。
 新選組のマニュフェストpdfには、外交・安全保障政策が全く書かれておらず、付属文書としてれいわ外交政策というのがあり、
・日米間のこれまでの密接な関係は維持しつつも、日米関係以外の他国・地域との外交関係を戦略的に展開します。日本と米国が平等な主権国家同士の関係を築くために、日米友好の前提のもとで、アメリカ追従の外交政策の脱却を行います。
・沖縄県の住民の意思を尊重し、普天間飛行場の辺野古移転のための埋立工事を停止し、その上で米国政府に辺野古移設はもはや不可能だと明言し、在沖海兵隊にはカリフォルニア等米本土への移転をお願いします。

 の文言や、日米地位協定の改定ということが掲げられているが、今進められている日本の軍拡についての言及がない。それどころか
 海外で震災・災害が発生した場合、相手国の要望を踏まえながら、自衛隊を人道支援救助部隊として、被災国に派遣。
 てなことも書いてある…これは危険ではないか!
 社会民主党の衆議院選挙公約は、05.平和外交で日本とアジアの平和を実現 
 沖縄・南西諸島を再び戦場にするな!
 米中対立の中、「台湾有事」が心配されています。日本は南西諸島の自衛隊増強を進める一方、日米で軍事演習を実施するなど、緊張を高めています。偶発的であれ軍事衝突が発生すれば、戦場になるのは沖縄や南西諸島です。鹿児島県馬毛島は島ごと軍事要塞にされようとしています。南西諸島の軍事化・沖縄辺野古の米軍新基地建設を止めます。戦争ではなく平和外交で北東アジアの平和を創ります。
 とある。辺野古新基地建設反対とともに、南西諸島の軍事化反対を掲げている。これは日本の軍拡政策に対抗する要の政策だ!また10月17日の集会で服部良一幹事長自ら「日米同盟を基軸にではなく、日米同盟から脱却する政治」を訴えた…日米同盟(日米安保)そのものが日本独自の”国益”を追求する手段なのだから、単に「アメリカの言いなりにならない」「(地位協定を改定して)アメリカと対等な同盟」ということは越えているのである。しかし、現状の日本の軍拡に対抗していこう!という点については弱い。

 投票日は近づいてきている…争点は日本の軍拡・戦争国家化を阻止するか否かでもあるということをはっきりと訴え、自民党政権を追い落とそう!そして選挙後の反戦・反基地闘争を盛り上げ、軍拡・戦争国家化を阻止しよう!
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反戦色が濃かった「変えよう!日本と世界」集会

 昨日17日、10・21国際反戦デー 第15階反戦・反貧困・反差別共同行動in京都変えよう!日本と世界集会に参加してきた。
 円山野音では開始前のオープニングが始まる…
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 「密にならないように座ってください」とのアナウンスが流れるが、密になるほど人は来ない⁉14時に司会あいさつの後、代表世話人の仲尾宏さんが主催者あいさつを始める。
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 10月31日の選挙で、なんとかして新しい時代をもたらす、その出発点としたい。コロナ災害の根本は、中曽根、橋本内閣による行政改革、病院の統廃合だと述べ、新自由主義からの決別を訴える。
 この後「とめよう!戦争への道 めざそう!アジアの平和2021関西のつどい共同代表の中北龍太郎さんが連帯アピール。岸田内閣による「大軍拡」政策を批判した。防衛費をGDPの2%まで増やす、敵基地攻撃能力を保有する…まるで安倍政権そのものではないか!米中戦争のたくらみは何としてでも阻止しようということであった。
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 南の島々への自衛隊配備に反対するスローガンが掲げられている。
 この後、今こそ「民衆の歌」を!と題して、中川五郎さんの公演が始まる。
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 後ろでは飛び入りで、関電前行動でいつもジャンベを叩いているクマさんが、ジャンベで応援!「一台のリヤカーが立ち向かう」「理想と現実」「Anthem 賛歌」「平和に生きる権利」の四曲が披露された。アンコールはなしに、カンパアピール。
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 ポストコロナ/新自由主義に代わる社会をめざそう と題した、メインである鵜飼哲さんの講演が始まる。
 鵜飼さんはこの間「オリンピック災害おことわり連絡会」で反五輪の活動をされていた…ということで五輪批判から始まる。人口100万人当たりのコロナによる死亡者数(2021年9月19日現在)は、中国2.3人、ニュージーランド5.6人、シンガポール10.3人、台湾35.3人、オーストラリア45.8人、韓国47.0人…日本136.2人 > カンボジア126.1人である。安倍スガは感染の抑え込みより、オリンピックのほうが大切だった。自称「平和の祭典」であるオリンピックが世論の反対を押し切って強行され、民衆が「平和に生きる権利」を蹂躙したのである。オリンピックは民衆の犠牲の上に強行される…それは「戦争の論理」である。安倍政権による戦争準備なのだ。
 一方で新自由主義によって欧米および日本では医療が崩壊していた。ヨーロッパで病院から人が溢れるということを、アフリカから見たらどう見えるのか?…”通常”ではアフリカで感染症が流行して、そこに先進国から医療支援が行われる…少数の人びとVS深刻な貧困と医療体制崩壊に見舞われた多くの人びとという構造が、コロナ禍で明白になったのである。日本もそのうちの一つだ。この危機を戦争によって突破しようとしている。2021年の<10・21>は、「戦争の論理」を内包するすべてのメガイベント、開発計画を民衆が「平和に生きる権利」を高く掲げて拒否することを訴え、そのことを通して好戦的反動勢力の転覆を目指す場である。先ほどビクトール・ハラの「平和に生きる権利」が歌われたのだが、チリの軍事クーデター後の独裁政権は、新自由主義の実験場だった。新自由主義に対する闘いが必要だから、この歌が歌われたのである。
 なぜオリンピックに反対するのか?それは震災と原発事故以来、民衆は国家の棄民政策に抗し(コロナ災害もまた棄民政策であると言えよう)「平和に生きる権利」の確立を求めて闘ってきた。そしてこの闘いはそれ以前の、反戦平和、生活防衛、反差別の長い歴史を正しく継承することを志してきたからである。
 一方、非欧米系の外国人が日本で「平和に生きる権利」はどうなっているのか?スリランカ人女性ウィシュマ・サンダマリさんが名古屋入管で収容中に死亡した、これは「殺人事件」とはっきり言うべきだ。東京、札幌、長野の過去3回の五輪は、日本の外国人政策をより強権化した。「おもてなし」の対象としての外国人と、そうでない外国人に分断した。国家が外国人の人権蹂躙を当然とみなしてきた国で、一過性の民間交流や「多様性のスペクタクル」に何の意味があるのか?
 ショック・ドクトリン、惨事便乗型資本主義とは別に「祝賀資本主義」と呼ぶべきものがある。この”祝賀”は自ら招致するもので、そこに公的資金が投入される。日本において祝賀資本主義は、天皇制が切っても切れない関係であり、安倍が目指していた、改元からオリンピック、そして改憲という流れもそうである。このように、新自由主義とオリンピックを批判した。
 その後、選挙における自民党の公約に「相手領域内で弾道ミサイル等を阻止する能力の保有を含めて、抑止力を向上させる」とあることや、「GDP2%以上も念頭に防衛関係費の増額を目指す」と政策集に明記している、これは年10兆円越えの防衛費になる…安倍はやりたいことができなかったが、安倍政治がまだ立ちはだかっていると批判された。
 また「成長か分配か」ということが問題になっているが、どのような分配なのかが問われている。ジェンダー視点が貫かれた文責が必要だと述べた。
 沖縄に行って帰って来たが「敵基地攻撃能力を許さない」という気持ちであふれている。今、NATOは機能していない、最前線のトルコはイスラム主義に傾倒し、イギリスはEUから離脱した。そして欧州が日米安保と妙な融合をしているのではないか?日米仏が共同訓練をするようになっている、オーストラリアも含めて、「南西太平洋条約機構」のようなようなものが出来ているのではないか?アフガニスタンでNGOがタリバンのある行政府に対し、対話を重ねて成人女性のための識字教育や女性教師の採用を認めさせたのだが、そのような行動を日米の軍事政策に対し有利に働かせなくてはいけないと述べられた。
 社会民主党幹事長の服部良一さんが「いま、新しい政治勢力を求めて」と題した特別アピール。なお本集会には大阪9区野党統一候補の大椿ゆうこさんも来る予定であったが、選挙準備で多忙なため、パネルのみの参加に…
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 今回の選挙は、生存のための政権交代を呼びかけるものであり「一瞬で終わった」岸田政権にしなければならないと述べる一方、自民党の公約、防衛費GDP2%超えを批判するとともに、辺野古新基地建設や南の島への自衛隊配備問題にも触れながら、いつまでも日米同盟を基軸にする政治ではなく、日米同盟を脱却する政治を!と呼びかけた。これはかなり踏み込んだものであると考える。
 実行委員会/世話人の新開純治さんから「ポストコロナ/新自由主義に代わる社会をめざそう/集会準備にかえて」と題する集会基調にかえてのまとめが行われた。選挙に行って立憲野党に投票しましょう!しかし我々にとって本質的に受け入れがたい政策もある。単なる予算の配分だけでいいのか?(生産手段の)私的独占の問題であって、財政政策の問題ではない。斎藤幸平の言うような新しい社会体制をつくっていくことを念頭におこうというようなことを述べられた。
 最後は実行委員会、事務局長の寺田道男さんから行動提起、インターを歌う時間に…
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 参加者は、360名とのこと。みんなの心掛けが良いせいか、この日は朝、雨が降っていたが昼前には止み、途中にパラパラと降ったりもしたがなんとか天気は持ったぞ。そして…
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 デモでありますっ!
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 夕方の京都の空に、虹がかかる!

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 四条通りを西に行き、河原町通りを北上するいつものコースを通って…

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 京都市役所前で解散です。おつかれさまでした。

反戦・反貧困・反差別共同行動in京都(中篇)

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 カンパアピールの後、特別アピールでまずは関西生コン支部の西山さんからの報告が続く。世の中が急変しているから、労働組合がストライキを準備しただけで懲役2年6か月、執行猶予5年という厳しい判決が出る。京都の“事件”は非正規を正規にしろと要求したら、強要といわれる。裁判官が検察のいいなりで、あなた方は労働組合だったのですかなどと言われる。三権分立が崩れており、まともな裁判が出来るのか?こんなふうになったのは「社会運動」が停滞しているからではないか、社会運動を広げて世の中を良くしていく、隣の国で事例があるのですよ。あきらめずにまだまだ頑張ると述べられた。
 続いて社民党の元衆議院議員、服部良一さんと、大阪9区から立候補予定の大椿ゆうこさん。服部さんは、政党はなんのためにあるのか?ある政党は「日米安保は基軸である」と言っているが、いつまで安保をやるのか?そうゆう態度で日本と世界を変えることが出来るのか?安保は廃棄して日米平和条約にしていく、政党の理念はしっかり持ち続けたい、そうゆう政党を残すために皆さん協力して下さいと訴えた。(社民党が立憲民主党に合流するかどうか決める臨時党大会は11月14日である。)
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 大椿ゆうこさんは、“関生問題”に熱心な維新の議員がいるが、“ネトウヨ”の言う事だからほっといたらいいというわけではない。ほっといたから、今関西生コン支部が弾圧をうけているのではないか?私は労働組合に助けられた、結果は負けたけれど、闘いのステージに立つことができた。コロナで6万人も雇い止め解雇され、数字はもっと増えるだろう。最後の最後に労働組合に駆け込んでくる、そこに答えられる運動をつくろう、そこと政党をつなげていくパイプになれるようにしたいと訴えた。
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 続いてメインの講演その2、白井聡氏の出番である。司会から講師の著書等が紹介された後に始まった。まず白井氏は、大学で今起こっている事として、大学を「小中高校は対面授業が始まっているのに、なぜ大学生だけモニター授業なのか」という声にこたえる形で、文科省は対面講義が一定以下の大学名を公表するという嫌がらせをしている。コロナの時代、何が正解なのか分からないが、筋の通らないことをやる動機は、魔物のような“民意”につきうごかされていると述べられた。
 安倍が退陣し、菅政権に変わったが、ある意味「倒された」という側面がある。世界のリーダー評価では、安倍はトランプより評判が低い、6~7月に安倍内閣の支持率が低下した。コロナ対応がなっていない、アベノマスク、給付金スキャンダル、10万円給付も、閣議決定がひっくり返されて行われたものだ。そして健康不安が喧伝されるが、この一連の流れはきわめて非常識で、一国のトップの健康状態は普通、トップシークレットである。「ボクは病気ですよ!」というアピールがなされた。これまで安倍のスキャンダル、モリカケ桜、河合夫妻…黒川検事総長策動が失敗し、何をやっても顰蹙をかう。安倍は辞めたくなったが、どうやって安全に辞めるか?国民感情をやわらげつつ、後継者の問題もある…石破はダメだ、ポピュリズム的に安倍叩きに走る、岸田は人気がなく、たよりない…だから菅!これが“大成功”した。辞めると分かったらとたんに支持率が上がった。病気は本人がそう言っているだけ、前回も胃腸炎だった。石橋湛山が脳梗塞で辞任する時は、診断書を提示している。「ひっこめバカヤロー」から「おつかれさまでした」に転換した。
 後継の菅も「苦労人」「パンケーキ」で支持率が75%となった。ちゃんとした仕事をして支持率をあげたのではなく、広告屋の仕事結果みたいだ。
 このあたりはほとんど「リテラ」読んでりゃ分かるようなお話である。
 ここからは白井氏の本領発揮となる?「平成の日本の政治」は、55年体制が終わったのが平成の始まり、そこから安倍がどんなに無茶苦茶やっても政権交代が起きない「安倍1強」が出来たが、これはポスト55年体制を模索して、ついにそれが成り立たなかったということに他ならないのではないか?「安倍1強」が事実上のポスト55年体制えはないか?菅は安倍政治を継承すると言っているが、安倍抜きのアベ政治が機能すれば、本当の意味での「レジーム」と言える。そうなるかどうかは分からないと述べられた。(つづくよ)

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あるみさんとは

あるみさん

左翼、時々テツ!ちょっぴり萌え系…白系共産趣味ブログであったが、どうも本人のスピリットは赤か黒らしい。闘争・集会ネタが主。主戦場は沖縄・辺野古。
 もとネタは、鉄道むすめのメットキャラ「金沢あるみ」さん。フィギュアを手に入れ、メットを白く塗ったりして遊んでいた。「あるみさん」つながりで「すのこタン。」も要チェック!
 「侵略!イカ娘」からはまったのは「ガールズ&パンツァー」…梅田解放区の隠れ「ガルパンおじさん」でもあるが、今は「はたらく細胞」の「血小板ちゃん」にハマり(おいおい)人間が朝の6時に起きれるか!という謎のコンセプトで生きている。

メールは、nishihansenあっとyahoo.co.jpまで(あっとを@に変更して下さい)
ではでは(^^)

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