昨日投開票が行われた、第26回参議院選挙はリンクの通り、自民党が大勝し、改選過半数を超える議席を得た。その結果、自民、公明、維新、国民民主党の「改憲勢力」が議席の2/3以上を占めることになり、かつ今後3年間、大きな選挙がないということで、憲法改悪も含めた自民党の悪政がより進められる政治情勢となった。選挙の結果を厳粛に受け止めるとともに、議会外でのたたかいがいよいよ重要になってくることを肝に銘じ、これから備えなければならない。
今回の選挙では立憲民主党、共産党、および社民党の「立憲野党」は、前回の衆議院選挙からの退潮に歯止めがかかっていない。一方れいわ新選組は、山本太郎が当選したばかりの衆議院議員辞職⇒参議院鞍替えというアクロバットを乗り切って、東京選挙区で返り咲き、比例代表も2議席(うち1議席は「特定枠」を使って障害者を当選させた)もぎ取って3議席を得た。退潮気味の立憲野党でも、先の衆議院選挙時のように多くの有力議員が「討ち死に」したわけではなく、有力な候補者は議席を死守あるいは辻本清美氏のような返り咲きを果たしている…ボロ負けというわけでもない。
立憲野党退潮の理由は、衆議院選挙と同じであり、そこを克服して反転攻勢をかけるまで至っていなかったためである。時間がなかったわけではない(参議院選挙なんていつやるかあらかじめ分かっている)のだから、怠慢としか言いようがない。「野党共闘」路線が潰えたのであれば、各党が独自の理論や戦略を立てて、自民党・公明党との違いを見せなければならなかったわけだが、特に立憲民主党は代表が後退してから「対決路線」を後退させ、なにがなんだかわからなくなってしまったのが大きいのだろう。
社民党は今回の選挙で議員0、政党要件を失い消滅する恐れがあったのだが、かろうじて福島みずほ党首が当選、得票率も2%を越え、なんとか政党として国会に残ることができた…しかし副党首の大椿ゆうこを当選させることは出来なかった。比例老線1議席というのは、デタラメ右派ポピュリズム政党の「NHK党」や「参政党」と同じレベルである。確かに社民党はまだまだ地方によって地方組織の力は残っているのだが、遅かれ早かれその力は枯渇する…よほど大胆な組織改編やテコ入れをしないと、確実に消滅してしまうだろう。
沖縄では「オール沖縄」勢力…辺野古新基地建設に断固反対する伊波洋一氏が2選を果たしたのだが、自民党の古謝玄太氏とはわずか3千票!間違って参政党が立候補しなければ、負けていた可能性がある。このへんはツイッター界隈でも#オール沖縄反省会なるハッシュタグが上がっている。
一方の自民党であるが、8日の「安倍元首相強制地獄送り」に対する”同情票””香典票”が入ったとは言えないだろう。それがなくても圧勝は目に見えていたし、岸田の政権運営がアベ菅政権よりも強権色が薄く、大きな争点となるようなことは避けてきた(それゆえ立憲野党の攻めあぐねていたというのが実情)ことも大きい。多くの人がコロナ禍やウクライナ戦争、それに伴う諸物価の上昇に対し、安定を元めたためとも言える。(しかしその”安定”は、改憲勢力の言う軍備拡大・増強によって担保してよしというものだ)
維新は改選議席から6議席増の躍進ではあるが、松井・吉村があいかわらず大阪の公務を放り出して応援した割には、そして事前に予想されていたよりは伸びていない。大阪・兵庫で議席はとれたものの、重視した京都、愛知、東京では全滅である。ニッポンの”大阪化”はまだまだ遠い⁉
とりあえずざっと全国の様子を見てみた、次は大阪編である。
今回の選挙では立憲民主党、共産党、および社民党の「立憲野党」は、前回の衆議院選挙からの退潮に歯止めがかかっていない。一方れいわ新選組は、山本太郎が当選したばかりの衆議院議員辞職⇒参議院鞍替えというアクロバットを乗り切って、東京選挙区で返り咲き、比例代表も2議席(うち1議席は「特定枠」を使って障害者を当選させた)もぎ取って3議席を得た。退潮気味の立憲野党でも、先の衆議院選挙時のように多くの有力議員が「討ち死に」したわけではなく、有力な候補者は議席を死守あるいは辻本清美氏のような返り咲きを果たしている…ボロ負けというわけでもない。
立憲野党退潮の理由は、衆議院選挙と同じであり、そこを克服して反転攻勢をかけるまで至っていなかったためである。時間がなかったわけではない(参議院選挙なんていつやるかあらかじめ分かっている)のだから、怠慢としか言いようがない。「野党共闘」路線が潰えたのであれば、各党が独自の理論や戦略を立てて、自民党・公明党との違いを見せなければならなかったわけだが、特に立憲民主党は代表が後退してから「対決路線」を後退させ、なにがなんだかわからなくなってしまったのが大きいのだろう。
社民党は今回の選挙で議員0、政党要件を失い消滅する恐れがあったのだが、かろうじて福島みずほ党首が当選、得票率も2%を越え、なんとか政党として国会に残ることができた…しかし副党首の大椿ゆうこを当選させることは出来なかった。比例老線1議席というのは、デタラメ右派ポピュリズム政党の「NHK党」や「参政党」と同じレベルである。確かに社民党はまだまだ地方によって地方組織の力は残っているのだが、遅かれ早かれその力は枯渇する…よほど大胆な組織改編やテコ入れをしないと、確実に消滅してしまうだろう。
沖縄では「オール沖縄」勢力…辺野古新基地建設に断固反対する伊波洋一氏が2選を果たしたのだが、自民党の古謝玄太氏とはわずか3千票!間違って参政党が立候補しなければ、負けていた可能性がある。このへんはツイッター界隈でも#オール沖縄反省会なるハッシュタグが上がっている。
その他、子育て世代や若者の意識・センスからかけ離れている、おっさんばっかり、離島の気持ちが分からないなど、様々な批判がみられる…このままでは9月の知事選挙も危ういところである。だいたいオール沖縄勢に票入れてるし、今回も伊波さんに入れたけど、オール沖縄の経済発展のビジョンって、やっぱり基本的には観光産業頼りなのかな…?観光って結局儲かるのは外資と内地の大企業だし、地域コミュニティの発展性も無いと思ってるから、そこメインで考えるの全然支持できないんだよな…
— KOHEI YONAHA (South Nerd Film) (@polco2) July 10, 2022
一方の自民党であるが、8日の「安倍元首相強制地獄送り」に対する”同情票””香典票”が入ったとは言えないだろう。それがなくても圧勝は目に見えていたし、岸田の政権運営がアベ菅政権よりも強権色が薄く、大きな争点となるようなことは避けてきた(それゆえ立憲野党の攻めあぐねていたというのが実情)ことも大きい。多くの人がコロナ禍やウクライナ戦争、それに伴う諸物価の上昇に対し、安定を元めたためとも言える。(しかしその”安定”は、改憲勢力の言う軍備拡大・増強によって担保してよしというものだ)
維新は改選議席から6議席増の躍進ではあるが、松井・吉村があいかわらず大阪の公務を放り出して応援した割には、そして事前に予想されていたよりは伸びていない。大阪・兵庫で議席はとれたものの、重視した京都、愛知、東京では全滅である。ニッポンの”大阪化”はまだまだ遠い⁉
とりあえずざっと全国の様子を見てみた、次は大阪編である。