岸田政権は経済政策で「新しい資本主義」なるものを掲げ、菅政権の「自助、共助、公助」に代表される新自由主義政策とは一線を画すとされている。で、昨日の総理大臣所信表明演説を見てみた…
なるほど、
新自由主義的な政策については、富めるものと、富まざるものとの深刻な分断を生んだ、といった弊害が指摘されています。世界では、健全な民主主義の中核である中間層を守り、気候変動などの地球規模の危機に備え、企業と政府が大胆な投資をしていく。そうした、新しい時代の資本主義経済を模索する動きが始まっています。
とあって「新自由主義」の見直し、転換が世界のトレンドでもあると述べているし
成長の果実を、しっかりと分配することで、初めて、次の成長が実現します。大切なのは、「成長と分配の好循環」です。「成長か、分配か」という、不毛な議論から脱却し、「成長も、分配も」実現するために、あらゆる政策を総動員します。
とはっきりしているが…
「あらゆる政策」とやらが総花的かつ具体論に欠けているなぁ~という感じ…やる気があるのか⁉
まず「新しい資本主義」の柱は、成長戦略と分配戦略で、成長戦略の新しそうな柱は「経済安全保障」と「人生百年時代の不安解消」…特に後者は、いわゆる福祉政策を「成長戦略」と位置付けたものだが、結局、安倍も言っていた「全世代型社会保障の構築」に収斂している…「セイフティーネットの確保」のために、大胆な財政出動と政策が求められているのだが。
肝心の分配政策も、「まぁこんなモンか」という基本路線しか書いていない…ここでも大胆な財政出動そして政策が求められる。例えば文中に
大学卒業後の所得に応じて「出世払い」を行う仕組みを含め、教育費や住居費への支援を強化し、子育て世代を支えていきます。
とあるのだが、「出世払い」が、現在の奨学金のような個人への貸付け、借金であれば意味がない…大胆な給付、そして回収は所得税、すなわち所得が増えた時に、普通に税金はらってもらえばエエよ(^^)ということを打ち出さないと、お話にならないのである。
よって岸田の「新しい資本主義」で、新自由主義政策が大規模に転換されるとは期待しないほうがいい。事実、分配を強化するために必要な金融資産や金融所得への課税強化については、なぁ~んも言及されていないではないか!
ということで立憲野党は、新自由主義政策からの脱却路線を、もっと大胆に打ち出し「大判ぶるまい」をすることが必要である!そうすれば勝利できるだろう!
おまけ1…二〇五〇年カーボンニュートラルの実現に向け、温暖化対策を成長につなげる、クリーンエネルギー戦略を策定し、強力に推進いたします。とあるのだが、エネルギー政策では中枢に原発推進派(毎日新聞の有料記事だがかなり見れる)がデンと座っているので、原発再稼働はガンガンやろうとするだろう。それにしても「カーボンニュートラル」のドグマもなんとかせねばならんな。
おまけ2…ツイッター上で拾った、共産党志位委員長の所信表明演説批判
「新しい資本主義」=アベノミクスというのはほとんど”正しい”のかもしれないが、アベノミクスは新自由主義推進ではないし、むしろ「アベノミクス」という”ワクワク感の感じられる政策”から劣化したものを、現在の情勢に合わせたエッセンスをいれてお茶を濁している…としたほうが良いのではないだろうか?国会論戦時での、パンチの効いた、かつ大胆な政策提言を期待したいが…
それにしても「新しい資本主義実現会議」のトップが、安倍、麻生、甘利かよ!?
こりゃ「新しい資本主義」とは、お友達優先。利権、中抜き、忖度、隠蔽の資本主義!ではないのか?
なるほど、
新自由主義的な政策については、富めるものと、富まざるものとの深刻な分断を生んだ、といった弊害が指摘されています。世界では、健全な民主主義の中核である中間層を守り、気候変動などの地球規模の危機に備え、企業と政府が大胆な投資をしていく。そうした、新しい時代の資本主義経済を模索する動きが始まっています。
とあって「新自由主義」の見直し、転換が世界のトレンドでもあると述べているし
成長の果実を、しっかりと分配することで、初めて、次の成長が実現します。大切なのは、「成長と分配の好循環」です。「成長か、分配か」という、不毛な議論から脱却し、「成長も、分配も」実現するために、あらゆる政策を総動員します。
とはっきりしているが…
「あらゆる政策」とやらが総花的かつ具体論に欠けているなぁ~という感じ…やる気があるのか⁉
まず「新しい資本主義」の柱は、成長戦略と分配戦略で、成長戦略の新しそうな柱は「経済安全保障」と「人生百年時代の不安解消」…特に後者は、いわゆる福祉政策を「成長戦略」と位置付けたものだが、結局、安倍も言っていた「全世代型社会保障の構築」に収斂している…「セイフティーネットの確保」のために、大胆な財政出動と政策が求められているのだが。
肝心の分配政策も、「まぁこんなモンか」という基本路線しか書いていない…ここでも大胆な財政出動そして政策が求められる。例えば文中に
大学卒業後の所得に応じて「出世払い」を行う仕組みを含め、教育費や住居費への支援を強化し、子育て世代を支えていきます。
とあるのだが、「出世払い」が、現在の奨学金のような個人への貸付け、借金であれば意味がない…大胆な給付、そして回収は所得税、すなわち所得が増えた時に、普通に税金はらってもらえばエエよ(^^)ということを打ち出さないと、お話にならないのである。
よって岸田の「新しい資本主義」で、新自由主義政策が大規模に転換されるとは期待しないほうがいい。事実、分配を強化するために必要な金融資産や金融所得への課税強化については、なぁ~んも言及されていないではないか!
ということで立憲野党は、新自由主義政策からの脱却路線を、もっと大胆に打ち出し「大判ぶるまい」をすることが必要である!そうすれば勝利できるだろう!
おまけ1…二〇五〇年カーボンニュートラルの実現に向け、温暖化対策を成長につなげる、クリーンエネルギー戦略を策定し、強力に推進いたします。とあるのだが、エネルギー政策では中枢に原発推進派(毎日新聞の有料記事だがかなり見れる)がデンと座っているので、原発再稼働はガンガンやろうとするだろう。それにしても「カーボンニュートラル」のドグマもなんとかせねばならんな。
おまけ2…ツイッター上で拾った、共産党志位委員長の所信表明演説批判
志位和夫委員長
— 平和と民主主義@投 票 倍 増 (@snc20165) October 8, 2021
岸田首相所信表明演説を受けて
「アベノミクスの3番煎じ。
“新しい資本主義”っていうのは、アベノミクスそのものなんです。」
10/8記者会見https://t.co/0OgZM4Pg2r pic.twitter.com/tj4DoR8tkM
「新しい資本主義」=アベノミクスというのはほとんど”正しい”のかもしれないが、アベノミクスは新自由主義推進ではないし、むしろ「アベノミクス」という”ワクワク感の感じられる政策”から劣化したものを、現在の情勢に合わせたエッセンスをいれてお茶を濁している…としたほうが良いのではないだろうか?国会論戦時での、パンチの効いた、かつ大胆な政策提言を期待したいが…
それにしても「新しい資本主義実現会議」のトップが、安倍、麻生、甘利かよ!?
こりゃ「新しい資本主義」とは、お友達優先。利権、中抜き、忖度、隠蔽の資本主義!ではないのか?