昨日の記事の続き、「けーし風」117号の記事「戦争のできる国」・「戦争を起こす国」に突き進む日本 中の伊波洋一参議院議員のコメントの続き。
私は、二〇二二年一一月八日に安保三文書改定の問題と新ガイドライン等の問題について質疑し、同月二二日には台湾有事の件で質疑をしました。
実は「台湾有事」になる前にアメリカ軍は日本から退避することになっています。台湾有事の兆候が出ると「ACE(機敏な戦略展開)と称して中国のミサイル攻撃を受けるために退却するのです。一一月二一日には米軍が嘉手納でその訓練をやっています。「海兵隊のグアム移転を合意した二〇〇五年の在日米軍再編合意で「日本は、弾道ミサイル攻撃やゲリラ、特殊部隊による攻撃、島嶼部への侵略等の新たな脅威や多様な事態への対処を含めて、自らを防衛し、周辺事態に対応する」とされ、日本を守ることは日本の責任とされたのです。その後、二〇一五年の日米新ガイドラインで具体的に日本への攻撃については日本が対処することが決まっています。台湾有事では米軍が中国ミサイルの射程圏内にある日本国内から退却してしまうからです。
二〇一六年まで自衛隊の実働部隊は沖縄本島以西にはなかったのですが、安倍政権の「南西シフト」計画で奄美大島や宮古島や石垣島等に自衛隊ミサイル基地が建設されるなどして、二〇二二年度までに、新たな基地や部隊配備が十九カ所で行われ、「台湾有事」に向けた自衛隊基地建設と部隊配備が完成する状況にあります。一方、アメリカは中国に対して軍事的な攻撃を向けるような計画はしていません。
しかし、日本政府は、今回の安保関連三文書改定で「中国」を敵とみなして、五年間で四三兆円かけて長距離射程ミサイル配備等を実現して侵略に対処すると公表したのです。外交交渉を通して戦争を避ける道を探ることをせずに、真っ先に戦争準備をすることは考えられません。(p23上下段)
と、まぁこんな感じ…中国とガチで戦争になったら(いや、なる前に)アメリカは沖縄から一時時撤退するという戦略は、小西誠さんんなんかも言っている(参考記事)。そしてこう指摘する
それでも、中国と台湾は戦争に向かう状況ではないと私は思います。中国が掲げる「建国百年の二〇四九年までに台湾を統一」という目標の時期までにはまだ時間があります。さらに、中国は武力統一を目指しているわけではありません。中国は台湾と戦争をしたくない、同じ民族の台湾を統一するために戦争するわけにはいかないという立場です。一方、アメリカは中国に覇権を渡したくないので、中国の勢いをどうにか潰したいという意向が強い、台湾と日本も含めて戦争をやってもらって、中国が国力を落としてくれたらいいとアメリカは思っているのではないか。最終的ににアメリカは手を出さず一五〇〇発のミサイルを日本が撃つ。「防衛力整備計画」の中にある「統合防空ミサイル防衛能力」はアメリカが戦略として打ち出しているもので、同盟国のミサイルをどのように使って発射するかを全部アメリカがコントロールするのです。今回の日本の計画はトマホークも含めてミサイルは、敵の第一撃に対する報復ミサイルです。「これが第一撃だ」とアメリカが認識した時点で日本に撃たせる。日本が撃てばもう日本が相手となり、アメリカは何もしない。日中戦争になっていくような気がします。(p23下段~p24上段)
おお、恐ろしい!没落帝国主義、アメリカが没落したくないために、中国に戦争を仕掛ける…ただし戦うのは日本と台湾である!ひえぇぇ~‼(ついでに言うと、反戦運動のスローガンも「沖縄を再び戦場にするな」だけでなく「日中戦争を繰り返すな‼」も必要になる)また、帝国主義の勃興期に起こった日露戦争…ロシア帝国主義と米英帝国主義が対抗するにあたり、日本帝国主義に戦わせることも訪仏させる。ただしこれは「勃興期」の帝国主義戦争であり、没落する際の帝国主義戦争との違いはある。
そして「帝国主義」戦争だから、日本帝国主義はこの戦争を主体的に戦うことになる。そこで表題の「日本が対中国戦争をやりたがる!」に繋がるわけだ。アメリカの戦争に「巻き込まれる」のでは、断じてない。
伊波洋一さんはさらに続ける。
今のところ中国は日本と戦争をする気はないと思います。しかし、今後は、日本は中国と敵対する国として見ていくように変わっていく可能性が高くなりました。これまで中国は日中共同声明等の四文書を含めて歩み寄ろうとしてきたのですが、歩み寄れない国に日本がなっていこうとしているのがこの
安保三文書だと思います。(中略)
我が国がそういう状況にいることを確認しつつ、安保三文書改定の意味が良く見える沖縄としてすべきことは、「安保三文書改定」の撤回を求め、全国に「戦争への危険性」を訴えて、日米同盟偏重の安全保障から近隣諸国との対話外交を重んじる地域安全保障への転換を求めていくことではないでしょうか。(p24下段)
とまとめている。もっとも記事はこの後も続き、「今の自民党政府はアメリカの言うことしか考えていない。アメリカがいなくなれば自分たちは滅びると思っているのかもしれません」(p25)と述べ、必ずしも日本が独自に戦争をしたがっているわけではないとしているが、このままでは日本は戦争に突き進むことになる。そして伊波さんのツイッターのトップに載せている、二〇二二年一一月三日の講演動画を見ていただければと述べ
私たちの国の舵取りが何かおかしい、日本がますますひどくおかしくなっていく、戦争や軍備の問題のレベル以前に、日本と中国との関係が経済を含めて全面的に悪化すれば、日本の国民生活や国内経済は厳しい大きな変化に直面するのではないかと、もはや「沖縄問題」というより「日本問題」であると今回の安保三文書を読んで感じています。それがどんなふうになっていくのか、私たちは沖縄にいる者として、沖縄を再び戦場にさせることなく、現在の状況を少しでも変えていきたいと思います。(p25下段)
とまとめている。
ということで、件の伊波洋一参議院議員の動画をを載せておくね。
私は、二〇二二年一一月八日に安保三文書改定の問題と新ガイドライン等の問題について質疑し、同月二二日には台湾有事の件で質疑をしました。
実は「台湾有事」になる前にアメリカ軍は日本から退避することになっています。台湾有事の兆候が出ると「ACE(機敏な戦略展開)と称して中国のミサイル攻撃を受けるために退却するのです。一一月二一日には米軍が嘉手納でその訓練をやっています。「海兵隊のグアム移転を合意した二〇〇五年の在日米軍再編合意で「日本は、弾道ミサイル攻撃やゲリラ、特殊部隊による攻撃、島嶼部への侵略等の新たな脅威や多様な事態への対処を含めて、自らを防衛し、周辺事態に対応する」とされ、日本を守ることは日本の責任とされたのです。その後、二〇一五年の日米新ガイドラインで具体的に日本への攻撃については日本が対処することが決まっています。台湾有事では米軍が中国ミサイルの射程圏内にある日本国内から退却してしまうからです。
二〇一六年まで自衛隊の実働部隊は沖縄本島以西にはなかったのですが、安倍政権の「南西シフト」計画で奄美大島や宮古島や石垣島等に自衛隊ミサイル基地が建設されるなどして、二〇二二年度までに、新たな基地や部隊配備が十九カ所で行われ、「台湾有事」に向けた自衛隊基地建設と部隊配備が完成する状況にあります。一方、アメリカは中国に対して軍事的な攻撃を向けるような計画はしていません。
しかし、日本政府は、今回の安保関連三文書改定で「中国」を敵とみなして、五年間で四三兆円かけて長距離射程ミサイル配備等を実現して侵略に対処すると公表したのです。外交交渉を通して戦争を避ける道を探ることをせずに、真っ先に戦争準備をすることは考えられません。(p23上下段)
と、まぁこんな感じ…中国とガチで戦争になったら(いや、なる前に)アメリカは沖縄から一時時撤退するという戦略は、小西誠さんんなんかも言っている(参考記事)。そしてこう指摘する
それでも、中国と台湾は戦争に向かう状況ではないと私は思います。中国が掲げる「建国百年の二〇四九年までに台湾を統一」という目標の時期までにはまだ時間があります。さらに、中国は武力統一を目指しているわけではありません。中国は台湾と戦争をしたくない、同じ民族の台湾を統一するために戦争するわけにはいかないという立場です。一方、アメリカは中国に覇権を渡したくないので、中国の勢いをどうにか潰したいという意向が強い、台湾と日本も含めて戦争をやってもらって、中国が国力を落としてくれたらいいとアメリカは思っているのではないか。最終的ににアメリカは手を出さず一五〇〇発のミサイルを日本が撃つ。「防衛力整備計画」の中にある「統合防空ミサイル防衛能力」はアメリカが戦略として打ち出しているもので、同盟国のミサイルをどのように使って発射するかを全部アメリカがコントロールするのです。今回の日本の計画はトマホークも含めてミサイルは、敵の第一撃に対する報復ミサイルです。「これが第一撃だ」とアメリカが認識した時点で日本に撃たせる。日本が撃てばもう日本が相手となり、アメリカは何もしない。日中戦争になっていくような気がします。(p23下段~p24上段)
おお、恐ろしい!没落帝国主義、アメリカが没落したくないために、中国に戦争を仕掛ける…ただし戦うのは日本と台湾である!ひえぇぇ~‼(ついでに言うと、反戦運動のスローガンも「沖縄を再び戦場にするな」だけでなく「日中戦争を繰り返すな‼」も必要になる)また、帝国主義の勃興期に起こった日露戦争…ロシア帝国主義と米英帝国主義が対抗するにあたり、日本帝国主義に戦わせることも訪仏させる。ただしこれは「勃興期」の帝国主義戦争であり、没落する際の帝国主義戦争との違いはある。
そして「帝国主義」戦争だから、日本帝国主義はこの戦争を主体的に戦うことになる。そこで表題の「日本が対中国戦争をやりたがる!」に繋がるわけだ。アメリカの戦争に「巻き込まれる」のでは、断じてない。
伊波洋一さんはさらに続ける。
今のところ中国は日本と戦争をする気はないと思います。しかし、今後は、日本は中国と敵対する国として見ていくように変わっていく可能性が高くなりました。これまで中国は日中共同声明等の四文書を含めて歩み寄ろうとしてきたのですが、歩み寄れない国に日本がなっていこうとしているのがこの
安保三文書だと思います。(中略)
我が国がそういう状況にいることを確認しつつ、安保三文書改定の意味が良く見える沖縄としてすべきことは、「安保三文書改定」の撤回を求め、全国に「戦争への危険性」を訴えて、日米同盟偏重の安全保障から近隣諸国との対話外交を重んじる地域安全保障への転換を求めていくことではないでしょうか。(p24下段)
とまとめている。もっとも記事はこの後も続き、「今の自民党政府はアメリカの言うことしか考えていない。アメリカがいなくなれば自分たちは滅びると思っているのかもしれません」(p25)と述べ、必ずしも日本が独自に戦争をしたがっているわけではないとしているが、このままでは日本は戦争に突き進むことになる。そして伊波さんのツイッターのトップに載せている、二〇二二年一一月三日の講演動画を見ていただければと述べ
私たちの国の舵取りが何かおかしい、日本がますますひどくおかしくなっていく、戦争や軍備の問題のレベル以前に、日本と中国との関係が経済を含めて全面的に悪化すれば、日本の国民生活や国内経済は厳しい大きな変化に直面するのではないかと、もはや「沖縄問題」というより「日本問題」であると今回の安保三文書を読んで感じています。それがどんなふうになっていくのか、私たちは沖縄にいる者として、沖縄を再び戦場にさせることなく、現在の状況を少しでも変えていきたいと思います。(p25下段)
とまとめている。
ということで、件の伊波洋一参議院議員の動画をを載せておくね。