6月3日夕方、PLP会館中会議室にて学習集会、反戦自衛官に聞く自衛隊南西シフトに参加…というより、司会をやってきた。いちおう公式ブログでの記録はこちら。
こっちでは少し内輪の、くだけたお話を書いてみる…
集会準備中、会場設営もほぼ終わったので本日の主役、小多基美夫さんのところに「本日の司会をやります〇〇です」とあいさつに行ったら「三里塚でお会いしてますね」と言われた…こっちはすっかり忘れている。そうそう、小多さんは三里塚を闘う労働者でもあったのだ。三里塚関西実行委員会の松原さんも集会に来られていて「彼とは現地でよく話をしているけれど、講演を聞くのは初めて」とおっしゃっておられた。

小多さんのプロフィールには1950年生まれとありますが、やはり元自衛官だからでしょうか、私が普段お付き合いしている同年代の人と比べて身長も高く、がっしりとしています。
小多いさんは最初、宮古島の戦略的(そして運動論的)な重要性について話をされました。「宮古島の要塞化に反対する会」が指摘しているよう、宮古海峡が「チョーク・ポイント」として重要であるのみならず、原潜が航行できること、また下地島空港があることが重要なんだそうです。嘉手納からフィリピンに行くのに、途中に空港がない、米軍も台湾に空港を置くことは出来ないから、下地島空港は必ず狙われるということです。
また宮古島には50年前から空自のレーダーがあります。レーダーからは危険な電磁波が出てくるわけですが、普通のレーダーは高い山の上にあるので、人里にあまり影響を与えない。ところが宮古島、野原のレーダーは高さが低く、集落のすぐ近くにある…だから人や家畜に被害が出てくる。ちなみに小多さんが現役のころ、レーダーの危なさを実地で認識するため、タマゴを持ってレーダーのそばを歩かせる「教育」がなされたそうで、電磁波の影響によりタマゴが割れたり爆発したり(電子レンジに入れるとそうなる)するのだそうです。
また、沖縄の米軍の拠点は嘉手納ですが、自衛隊の拠点は那覇空港…多くの人が辺野古基地建設の埋立てには反対するが、那覇空港の沖合展開には反対されなかった…あれも航空自衛隊がバンバン使うから手狭になったので、海を埋め立てて空港を拡張したのだそうです。
中国は中距離・短距離ミサイル大国で、いざ戦争となればミサイルで飽和攻撃してくる(そういう意味では、トマホーク400発!ぐらいなぞ役に立たない?)だからアメリカはその時、第二列島線まで撤退するだろう。だから日本は「アメリカを逃がすな!」ということで戦略を立てている。「台湾有事」を今煽っているのは、元自衛隊の高級幹部ばかり。彼らがそういった考えで物事を進めている。2022年5月、新潮新書から出ている「自衛隊最高幹部が語る台湾有事」にそういったことが詳しく書かれているのだそうな。
![自衛隊最高幹部が語る台湾有事 (新潮新書) [ 岩田 清文 ]](https://thumbnail.image.rakuten.co.jp/@0_mall/book/cabinet/9515/9784106109515_1_2.jpg?_ex=128x128)
自衛隊最高幹部が語る台湾有事 (新潮新書) [ 岩田 清文 ]
日本では台湾有事、中国の脅威が声高に語られる一方で、中国ではどうか?「中国は素晴らしい国だ」という宣伝、プロパガンダはなされているが、日本やアメリカが攻めてくる、戦争になるといった宣伝、扇動は行われていないそうです。

会場は、こんな感じ…中会議室が閑古鳥がなかず、混み過ぎずといった4~50人程度でしょうか?
小多さん、一応A36ページにわたるレジュメを作ってこられたのですが、あまりレジュメに沿って話をするわけではなく、ざっくばらんに言いたいことをしゃべるという感じでした。自衛隊法についてもふれ、住民保護は自衛隊の任務ではなく、災害派遣も知事等の要請がないとできない、軍隊は民衆を守らない旨もお話されました。
講演の後、カンパアピールと沖縄の声ということで「宮古島の要塞化に反対する会」メンバーから一言アピールがあった後、再び質疑応答へ…この少し前、会場でなんと宮古島住民連絡会の清水早子さんと目が合ってびっくり‼ 翌日ZENKOスピーキングツアーで、西淀川の会場で講演をせねばならないので、大阪に出てきておられ、わざわざこちらまで足を運んでくださったのである。感謝である。
質疑応答の中では、なかなか戦略上どうなのかといった難しいお話しや、「反戦自衛官」としても活動から小西誠氏がやっている「自衛官ホットライン」の話まで幅広く行われた。小多さんによれば、近年は自衛官の「人権意識」も高くなっているそうだ。(ただ、少し前に五ノ井さんの告発によって注目された自衛隊内のセクハラ、ハラスメント問題のようなホットなお話は出てこなかったし、聴衆側からも質問は出なかった…参加者の意識の「限界」か?)

せっかくなので、清水さんにも宮古島の状況の報告をしていただく…4月に起こった陸自ヘリ墜落事故・第八師団長以下の幹部が宮古島が戦場になることを見越して視察していたことや、朝鮮のロケットを「破壊」するためPAC3が宮古島にも展開している(しかし台風でいったん撤去!何を守っているのか?)ことなどに触れられた。(小多さんと閉会後お話した中で、台風時の撤去も「展開の訓練」として行われたのではないか?ということである)
最後に行動提起として、
こっちでは少し内輪の、くだけたお話を書いてみる…
集会準備中、会場設営もほぼ終わったので本日の主役、小多基美夫さんのところに「本日の司会をやります〇〇です」とあいさつに行ったら「三里塚でお会いしてますね」と言われた…こっちはすっかり忘れている。そうそう、小多さんは三里塚を闘う労働者でもあったのだ。三里塚関西実行委員会の松原さんも集会に来られていて「彼とは現地でよく話をしているけれど、講演を聞くのは初めて」とおっしゃっておられた。

小多さんのプロフィールには1950年生まれとありますが、やはり元自衛官だからでしょうか、私が普段お付き合いしている同年代の人と比べて身長も高く、がっしりとしています。
小多いさんは最初、宮古島の戦略的(そして運動論的)な重要性について話をされました。「宮古島の要塞化に反対する会」が指摘しているよう、宮古海峡が「チョーク・ポイント」として重要であるのみならず、原潜が航行できること、また下地島空港があることが重要なんだそうです。嘉手納からフィリピンに行くのに、途中に空港がない、米軍も台湾に空港を置くことは出来ないから、下地島空港は必ず狙われるということです。
また宮古島には50年前から空自のレーダーがあります。レーダーからは危険な電磁波が出てくるわけですが、普通のレーダーは高い山の上にあるので、人里にあまり影響を与えない。ところが宮古島、野原のレーダーは高さが低く、集落のすぐ近くにある…だから人や家畜に被害が出てくる。ちなみに小多さんが現役のころ、レーダーの危なさを実地で認識するため、タマゴを持ってレーダーのそばを歩かせる「教育」がなされたそうで、電磁波の影響によりタマゴが割れたり爆発したり(電子レンジに入れるとそうなる)するのだそうです。
また、沖縄の米軍の拠点は嘉手納ですが、自衛隊の拠点は那覇空港…多くの人が辺野古基地建設の埋立てには反対するが、那覇空港の沖合展開には反対されなかった…あれも航空自衛隊がバンバン使うから手狭になったので、海を埋め立てて空港を拡張したのだそうです。
中国は中距離・短距離ミサイル大国で、いざ戦争となればミサイルで飽和攻撃してくる(そういう意味では、トマホーク400発!ぐらいなぞ役に立たない?)だからアメリカはその時、第二列島線まで撤退するだろう。だから日本は「アメリカを逃がすな!」ということで戦略を立てている。「台湾有事」を今煽っているのは、元自衛隊の高級幹部ばかり。彼らがそういった考えで物事を進めている。2022年5月、新潮新書から出ている「自衛隊最高幹部が語る台湾有事」にそういったことが詳しく書かれているのだそうな。
![自衛隊最高幹部が語る台湾有事 (新潮新書) [ 岩田 清文 ]](https://thumbnail.image.rakuten.co.jp/@0_mall/book/cabinet/9515/9784106109515_1_2.jpg?_ex=128x128)
自衛隊最高幹部が語る台湾有事 (新潮新書) [ 岩田 清文 ]
日本では台湾有事、中国の脅威が声高に語られる一方で、中国ではどうか?「中国は素晴らしい国だ」という宣伝、プロパガンダはなされているが、日本やアメリカが攻めてくる、戦争になるといった宣伝、扇動は行われていないそうです。

会場は、こんな感じ…中会議室が閑古鳥がなかず、混み過ぎずといった4~50人程度でしょうか?
小多さん、一応A36ページにわたるレジュメを作ってこられたのですが、あまりレジュメに沿って話をするわけではなく、ざっくばらんに言いたいことをしゃべるという感じでした。自衛隊法についてもふれ、住民保護は自衛隊の任務ではなく、災害派遣も知事等の要請がないとできない、軍隊は民衆を守らない旨もお話されました。
講演の後、カンパアピールと沖縄の声ということで「宮古島の要塞化に反対する会」メンバーから一言アピールがあった後、再び質疑応答へ…この少し前、会場でなんと宮古島住民連絡会の清水早子さんと目が合ってびっくり‼ 翌日ZENKOスピーキングツアーで、西淀川の会場で講演をせねばならないので、大阪に出てきておられ、わざわざこちらまで足を運んでくださったのである。感謝である。
質疑応答の中では、なかなか戦略上どうなのかといった難しいお話しや、「反戦自衛官」としても活動から小西誠氏がやっている「自衛官ホットライン」の話まで幅広く行われた。小多さんによれば、近年は自衛官の「人権意識」も高くなっているそうだ。(ただ、少し前に五ノ井さんの告発によって注目された自衛隊内のセクハラ、ハラスメント問題のようなホットなお話は出てこなかったし、聴衆側からも質問は出なかった…参加者の意識の「限界」か?)

せっかくなので、清水さんにも宮古島の状況の報告をしていただく…4月に起こった陸自ヘリ墜落事故・第八師団長以下の幹部が宮古島が戦場になることを見越して視察していたことや、朝鮮のロケットを「破壊」するためPAC3が宮古島にも展開している(しかし台風でいったん撤去!何を守っているのか?)ことなどに触れられた。(小多さんと閉会後お話した中で、台風時の撤去も「展開の訓練」として行われたのではないか?ということである)
最後に行動提起として、
①月に1回、第一土曜日の14:00~15:00の戎橋街宣に参加を!
②6月23日(金)沖縄慰霊の日の夕方に行われる「沖縄と共に戦争に反対する6・23平和の集い」に団体賛同したので、結集を!
③やはり現地に行くフィールドワークが必要、年内に企画したい!
ということであった。
なお、カンパは13,600円集まったそうだ。
ではでは…
③やはり現地に行くフィールドワークが必要、年内に企画したい!
ということであった。
なお、カンパは13,600円集まったそうだ。
ではでは…