今年は例年になく梅雨が早く明け、6月下旬から猛暑が続いている。6月26日に政府は初めて「電力需給逼迫注意報」を出し、節電をよびかけた。もっともTVでは熱中症対策のため「エアコンを適切につかいましょう!」などと呼びかけているのだが、TVを消せばエアコン消すよりも節電効果は高いそうだ。選挙前なのに選挙の争点とかを報道しないTVなんて、放送そのものをやめれば大きな節電になるが。決してTVは「TVを消そう!」などとは呼びかけない…
それはともかく、電力不足が叫ばれる中、原発を動かすべきだなどという議論がまきおこってくる。しかし、今の電力不足は原発を動かしていないせいではない。プレジデントオンラインの記事より
「太陽光や風力に頼るほど、火力発電所が不可欠になる」日本で”大規模な電力不足”が起きている本当の事情
(前略)いつから日本は電力が足りない国になってしまったのだろうか。それはなぜなのか。異常な暑さが続いている今だけの一時的な問題なのだろうか。
それはともかく、電力不足が叫ばれる中、原発を動かすべきだなどという議論がまきおこってくる。しかし、今の電力不足は原発を動かしていないせいではない。プレジデントオンラインの記事より
「太陽光や風力に頼るほど、火力発電所が不可欠になる」日本で”大規模な電力不足”が起きている本当の事情
(前略)いつから日本は電力が足りない国になってしまったのだろうか。それはなぜなのか。異常な暑さが続いている今だけの一時的な問題なのだろうか。
実は、電気が足りない背景には、構造的な問題がある。大手電力会社が持つ火力発電所がどんどん廃止になっているのだ。
新たに稼働した火力発電所の分を差し引きしても、過去5年間で、1600万キロワットも火力の供給力が落ちているというのだ。1600万キロワットというのは540万世帯分に相当するという。今起きている電力不足は、この火力不足が密接に絡んでいる。
太陽光や風力の割合が増えるほど、火力の重要性は増す
これだけ太陽光や風力といった再生可能エネルギーが増えているのだから、火力が減っても電力は賄えるのでは、と思われるかもしれない。だが、電力には発電方法によってそれぞれ「特性」がある。太陽光発電の場合、日照量や日照時間に発電量は大きく左右される。曇りの日が多い冬場には発電量は極端に落ちる。風力にしても風が止めば発電できない。1日の中でも発電量が大きく増減するのが太陽光や風力の特性なのだ。
太陽光や風力の割合が増えるほど、火力の重要性は増す
これだけ太陽光や風力といった再生可能エネルギーが増えているのだから、火力が減っても電力は賄えるのでは、と思われるかもしれない。だが、電力には発電方法によってそれぞれ「特性」がある。太陽光発電の場合、日照量や日照時間に発電量は大きく左右される。曇りの日が多い冬場には発電量は極端に落ちる。風力にしても風が止めば発電できない。1日の中でも発電量が大きく増減するのが太陽光や風力の特性なのだ。
電気というのは基本的に貯めておくことができないため、その時の使用量に合わせて発電量を増減させる必要がある。電力の需要と供給のバランスが崩れると、電気の周波数が崩れて、電力を正常に供給できなくなり、最悪の場合、ブラックアウトと呼ばれる大規模停電につながる。これを回避するためには、太陽光などで増減する発電量に合わせて、発電量を調整する必要があるわけだが、それを担っているのが火力発電なのだ。
火力はLNG(液化天然ガス)や石炭、石油などを燃やして発電するから、発電量の調整がやりやすい。つまり、再生可能エネルギーの割合が増えてくれば増えるほど、そのバックアップとしての火力の重要性は増してくるのだ。(中略)
とまぁ、こんな事情があるのである。そして以下のように展開されている。
しかし、なぜ、電力が足りなくなる事態に直面しながら、大手電力は火力発電所を潰しているのか。皮肉なことに、太陽光など再生可能エネルギーの拡大が大きな引き金になっているのだ。2020年度では全体の発電量の19.8%が再生可能エネルギーに置き換わっている。これによって、火力発電所の稼働率が大きく低下。採算が悪化したため、大手電力会社が火力発電所を休止したり廃止しているのだ。
とまぁ、こんな事情があるのである。そして以下のように展開されている。
しかし、なぜ、電力が足りなくなる事態に直面しながら、大手電力は火力発電所を潰しているのか。皮肉なことに、太陽光など再生可能エネルギーの拡大が大きな引き金になっているのだ。2020年度では全体の発電量の19.8%が再生可能エネルギーに置き換わっている。これによって、火力発電所の稼働率が大きく低下。採算が悪化したため、大手電力会社が火力発電所を休止したり廃止しているのだ。
設備は稼働率が下がっても、運転のための作業員を減らせるわけではないし、保守点検などもフル稼働時と同様に必要になる。さらにロシアのウクライナ侵攻などもあり、LNGや原油価格が大きく上昇、さらに採算が悪化している。電力会社からすれば、再生可能エネルギーの調整役として火力を維持し続けるのは採算に合わないというわけだ。
さらに、今後も再生可能エネルギーの発電量は増える見通しで、2030年度には36~38%に達する計画だから、ますます火力発電所は不足時にだけ稼働が求められる調整役の色彩を強めることが分かっている。そんな火力を維持するという経営判断はできない、ということになるわけだ。(以下略)
要するに再生可能エネルギーが増大し、火力発電がそのバックアップにすぎないところまで地位が低下しているので、電力会社が火力を維持していくインセンティブを失っているということ、それで電力需要が急増すれば、電力が不足する事態に陥るということである。
自然まかせの再生可能エネルギーが増大すれば、発電電力の変動もまた大きくなる。しかし今のところ(多分将来も)再生可能エネルギーによる変動を火力発電抜きのシステム内で収めることは不可能である。太陽光発電の場合、今の季節のように晴天が続いても夕方から夜にかけては出力が落ちる、まして急に夕立・雷雨等がおこればひとたまりもない。風力発電では、太陽光発電よりも変動が大きい、まさに「風まかせ」の世界である。どうしようもない…
ぶっちゃけた話、二酸化炭素で地球が温暖化する!という気候危機ドグマのせいなのであるが、ここではこれ以上つっこまない。ただし電力不足をもって原発の再稼働を促進させようということは、間違っている。にもかかわらず大飯原発4号機、15日にも再稼働見込み 関電、1週間早まるの記事では
要するに再生可能エネルギーが増大し、火力発電がそのバックアップにすぎないところまで地位が低下しているので、電力会社が火力を維持していくインセンティブを失っているということ、それで電力需要が急増すれば、電力が不足する事態に陥るということである。
自然まかせの再生可能エネルギーが増大すれば、発電電力の変動もまた大きくなる。しかし今のところ(多分将来も)再生可能エネルギーによる変動を火力発電抜きのシステム内で収めることは不可能である。太陽光発電の場合、今の季節のように晴天が続いても夕方から夜にかけては出力が落ちる、まして急に夕立・雷雨等がおこればひとたまりもない。風力発電では、太陽光発電よりも変動が大きい、まさに「風まかせ」の世界である。どうしようもない…
ぶっちゃけた話、二酸化炭素で地球が温暖化する!という気候危機ドグマのせいなのであるが、ここではこれ以上つっこまない。ただし電力不足をもって原発の再稼働を促進させようということは、間違っている。にもかかわらず大飯原発4号機、15日にも再稼働見込み 関電、1週間早まるの記事では
経済産業省は6月30日、北海道と沖縄を除く全国の電力管内で需要に対する供給余力を示す「供給予備率」が3・7%になるとの見通しを発表したが、大飯原発4号機の早期稼働で0・2~0・3ポイント改善できるという。
と、原発再稼働を煽っているのである。
また、同じ毎日新聞の記事であるが「発生前提で備えを」 などと称して
と、原発再稼働を煽っているのである。
また、同じ毎日新聞の記事であるが「発生前提で備えを」 などと称して
まず、停電時に使える電力として、準備しやすいのは家庭用蓄電池だ。高荷さんによると、家庭用蓄電池は、小型では半日ほど扇風機を回すことができて、大型のものは数時間、冷房も動かせるという。
家庭用蓄電池を売り込む始末である…「家庭用蓄電池」は、再生可能エネルギーを家庭部門で大々的に利用するための”必要アイテム”であろうが、こんなモノを急遽、用意できる家庭なぞそうないだろう。
当面の電力不足、そして数年以上は続くバックアップ火力発電不足に対応するには…やはり、火力発電を大切にする政策を、”発想の転換”で行うしかないのである。
当面の電力不足、そして数年以上は続くバックアップ火力発電不足に対応するには…やはり、火力発電を大切にする政策を、”発想の転換”で行うしかないのである。


