岸田が敵基地攻撃能力の保有と大軍拡を手土産に訪米しているが、その直前に行われた「2プラス2」で在沖海兵隊の対中国再編が確認された。NHKニュースより
米海兵隊を改編 沖縄に離島対応の部隊新設へ 日米で確認
日米の外務・防衛の閣僚協議、いわゆる「2プラス2」が日本時間の12日朝行われ、沖縄の海兵隊を改編して、離島を拠点に機動的に対応する新たな部隊を設けることが確認されました。
米海兵隊を改編 沖縄に離島対応の部隊新設へ 日米で確認
日米の外務・防衛の閣僚協議、いわゆる「2プラス2」が日本時間の12日朝行われ、沖縄の海兵隊を改編して、離島を拠点に機動的に対応する新たな部隊を設けることが確認されました。
「2プラス2」は、日米両国の外務・防衛の閣僚が参加し、日本時間の12日午前、ワシントンで行われました。
共同発表によりますと、日米両政府は南西諸島の防衛を含めて、日米同盟の態勢を最適化するため、在日アメリカ軍の再編計画の一部を見直すことを確認しました。
具体的には、沖縄に置かれている第12海兵連隊を2025年までに改編し、新たな部隊「第12海兵沿岸連隊」を設けるということです。
「海兵沿岸連隊」は対艦ミサイルなどを備え、離島での有事の際、小規模の部隊に分かれて展開し、敵の艦艇などの進出を防ぐ部隊です。
海兵隊によりますと、新たな部隊の規模は1800人から2000人ほどとなりますが、沖縄全体で海兵隊を1万人程度に減らすこれまでの再編計画に変更はないとしています。
また、協議では、アメリカ軍嘉手納弾薬庫地区の火薬庫を自衛隊が新たに共同使用することに向けて具体的な調整を始めることや、共同演習や訓練を増やすことについても確認されたということです。
【海兵沿岸連隊とは】
アメリカ海兵隊が新たに沖縄に置く「海兵沿岸連隊」は、「EABO=機動展開前進基地作戦」と呼ばれる海兵隊の新たな構想の中核を担う部隊です。
EABOでは有事が発生する前から離島などに小規模で探知されにくい部隊を分散させます。
そして敵のミサイルによる攻撃が想定される範囲内で情報収集にあたったり敵の艦艇を攻撃したりして、後方に構えている、より大きな部隊の展開を支援します。
この作戦を担う海兵沿岸連隊は▽対艦ミサイル部隊を含む歩兵部隊の「沿岸戦闘チーム」、▽防空を担う「沿岸防空大隊」、▽補給・支援を担う「沿岸後方大隊」から構成されます。
海兵隊によりますと、1つ目の「海兵沿岸連隊」は去年3月ハワイで発足していて、沖縄に2025年までに設けられる部隊は2つ目となります。
また2027年にはキャンプシュワブに司令部を置く第4海兵連隊が3つ目の「海兵沿岸連隊」に改編されることになっていて、配備先はグアムが有力視されています。(以下略)
海兵隊は長らく米国が侵略戦争を行う時の”殴り込み部隊”と位置付けられ、アフガニスタンやイラクでの戦争で”活躍”している。在沖海兵隊はそういった侵略戦争で、敵地を制圧するための訓練をしており、わざわざ沖縄でそれを行う理由なぞない。朝鮮半島有事で昔やった「仁川上陸作戦」のようなことは現代ではほぼ無理で、空爆等で制空権、制海権を奪い、地上兵力をある程度減らしてからおもむろに普通の空港から敵地に上陸している。有事が起こりそうな近くにいる必要はない。
「在沖米軍は抑止力」「米軍がいなくなると中国が~」というのはウソで、中国が艦隊そろえて侵略に来ても在沖海兵隊では対応できず、地上戦で一兵力のコマとして使うしかない。「オスプレイは台湾有事に使える」と主張した人たちもいたが、非武装輸送機でほとんど丸腰の海兵隊数百人を、本気で統一に向け動き出した中国軍の中に急派する軍事的意味はない。台湾軍への増援にもならない。
ということで、在沖海兵隊は歴史的・政治的に沖縄にいる(「本土」の反基地闘争が激しくなったので、沖縄に移って来た。またそれゆえ「基地を本土に引き取ろう」という運動が成り立つ)だけなのだが、日米の中国封じ込め、島嶼戦争に海兵隊を有効活用しようということでの、今回の「海兵沿岸連隊」への再編である。早い話、在沖海兵隊を、今宮古島や奄美大島に配備されている自衛隊ミサイル部隊になるということだ。これは軍事的には正しい選択である。
しかし沖縄に住む住民にとっては、島々が戦場になることは同じである。記事中「EABO=機動展開前進基地作戦」とあるが、これはあらかじめ島々にミサイル部隊などを配備しておこうというもので、自衛隊がやっていることを米軍もやるということである。だから島の中でミサイル部隊の展開訓練がバンバン行われることになるし、戦争のときは島じゅうをミサイル部隊が展開する。敵からみると当然、島全体が攻撃対象だ、住民に逃げる場所はない。また「EABO」をやる場合、沖縄島以外の島々、例えば久米島や鹿児島県の徳之島や沖永良部島など、現在米軍や自衛隊を配備していない、そういった計画もない島々にもあらかじめ展開しておこうという構造も出てくる。それは琉球弧全島を要塞化し、戦場化するということだ。
また記事中には2027年、キャンプ・シュワブに司令部をおく第4海兵連隊が「海兵沿岸連隊」に整備され、配備先はグアムが有力視などと書かれている。これだけ見ると在沖海兵隊は縮小し、よって辺野古新基地もいらないということになるハズなのだが、沖縄戦場化で空港・港湾能力はあればあるほど良いし、自衛隊も使うので、辺野古新基地建設はこれからも続ける!ということになるわけだ。
海兵隊の海兵沿岸連隊、ミサイル部隊への再編反対!米軍はただちに出て行け!
琉球弧の軍事要塞化、沖縄の戦場化を断固阻止しよう!
岸田政権を打倒しよう!
海兵隊は長らく米国が侵略戦争を行う時の”殴り込み部隊”と位置付けられ、アフガニスタンやイラクでの戦争で”活躍”している。在沖海兵隊はそういった侵略戦争で、敵地を制圧するための訓練をしており、わざわざ沖縄でそれを行う理由なぞない。朝鮮半島有事で昔やった「仁川上陸作戦」のようなことは現代ではほぼ無理で、空爆等で制空権、制海権を奪い、地上兵力をある程度減らしてからおもむろに普通の空港から敵地に上陸している。有事が起こりそうな近くにいる必要はない。
「在沖米軍は抑止力」「米軍がいなくなると中国が~」というのはウソで、中国が艦隊そろえて侵略に来ても在沖海兵隊では対応できず、地上戦で一兵力のコマとして使うしかない。「オスプレイは台湾有事に使える」と主張した人たちもいたが、非武装輸送機でほとんど丸腰の海兵隊数百人を、本気で統一に向け動き出した中国軍の中に急派する軍事的意味はない。台湾軍への増援にもならない。
ということで、在沖海兵隊は歴史的・政治的に沖縄にいる(「本土」の反基地闘争が激しくなったので、沖縄に移って来た。またそれゆえ「基地を本土に引き取ろう」という運動が成り立つ)だけなのだが、日米の中国封じ込め、島嶼戦争に海兵隊を有効活用しようということでの、今回の「海兵沿岸連隊」への再編である。早い話、在沖海兵隊を、今宮古島や奄美大島に配備されている自衛隊ミサイル部隊になるということだ。これは軍事的には正しい選択である。
しかし沖縄に住む住民にとっては、島々が戦場になることは同じである。記事中「EABO=機動展開前進基地作戦」とあるが、これはあらかじめ島々にミサイル部隊などを配備しておこうというもので、自衛隊がやっていることを米軍もやるということである。だから島の中でミサイル部隊の展開訓練がバンバン行われることになるし、戦争のときは島じゅうをミサイル部隊が展開する。敵からみると当然、島全体が攻撃対象だ、住民に逃げる場所はない。また「EABO」をやる場合、沖縄島以外の島々、例えば久米島や鹿児島県の徳之島や沖永良部島など、現在米軍や自衛隊を配備していない、そういった計画もない島々にもあらかじめ展開しておこうという構造も出てくる。それは琉球弧全島を要塞化し、戦場化するということだ。
また記事中には2027年、キャンプ・シュワブに司令部をおく第4海兵連隊が「海兵沿岸連隊」に整備され、配備先はグアムが有力視などと書かれている。これだけ見ると在沖海兵隊は縮小し、よって辺野古新基地もいらないということになるハズなのだが、沖縄戦場化で空港・港湾能力はあればあるほど良いし、自衛隊も使うので、辺野古新基地建設はこれからも続ける!ということになるわけだ。
海兵隊の海兵沿岸連隊、ミサイル部隊への再編反対!米軍はただちに出て行け!
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岸田政権を打倒しよう!