たたかうあるみさんのブログMKⅡ

み~んなそろって、闘争勝利!でもやっぱりメットは、白でしょ⁉ということにしておこう。

容量がいっぱいになった「たたかうあるみさんのブログ」を移動して、2020年7月に新たに開設した、共産趣味鉄道ヲタブログ⁉…旅行、萌え系ネタ⁉もあります。

#トリチウム

【再掲】薄めて排出はモラルハザードを招く

 8月24日から福島汚染水の希釈海洋投棄が強行された。またこれを受けて中国が日本の水産物輸入禁止措置をとるなどの大変なことが起こっている。汚染水(処理水)の安全性については、おそらく当面は「安全」なのであろう。昨日もお魚を「検査」してトリチウムを調べるなんてことをやっていたが、放出後翌日なので確実に検出もされない…ストロンチウム等が濃縮されるのはもっともっと後、そしてそれを誰が食べることになるのか、神様でもっても知ることはできない…

 だが、汚染物を基準値以下に薄めて排出したらOK!というのはモラルハザードである。そのあたりを2021年4月19日に薄めて排出はモラルハザードを招くと記事にしたものを再掲したい。

 福島原発事故の汚染水を海洋放出する問題において、主にトリチウムの処理の問題についてある人がこんな提案をしている。曰く、海岸から数十キロ離れた漁場でない海域まで長いパイプを架設し、薄めた「処理水(トリチウム水)」をそこで放出、速やかに希釈して海洋中のトリチウム濃度と同等レベルにすれば良いということだそうな。
 トータルで約860兆ベクレル!(あるいは年間で22兆ベクレル)というトリチウム排出量も、太平洋の海水全体に含まれるトリチウム量を増加させるものではないとのことである。
 だがこうした考え方が適用される、適用して良いというのであれば、どんな毒物も「薄めて太平洋に流せば大丈夫!」ということになりはしないだろうか?様々な毒物、例えばPCBもサリンも、天然の海水中には存在しない。だが検出限界以下まで薄めることは、太平洋の水をもってすれば可能だ!だからそうした毒物も、こっそり太平洋に流せばOK!ということになる。
 しかし、どこかの企業なり国家なり、あるいは世界征服を目指す悪の組織⁉なりがPCBを太平洋に流したら、思いきり批難され、ボロクソに叩かれるだろう。罰則を受けるかどうか、そもそも公海上でそれをやったら、誰が罰するのかというのはまた別問題だが、それでも多くの人は海にPCBを流した奴を処罰しろと主張するに違いない。
 しかし福島の原発事故処理にあたっては、毒物を環境基準以下に薄め、さらに海で希釈してうやむやにしようとしている…これは一種のモラルハザードではないか!
 もちろん、トリチウムを水から集めて分離するのは非常に難しい(技術があることはあるらしいが)ので、原発を運転していれば普段からトリチウム水が出ている。その「環境基準」が日本では6千ベクレル/ℓ以下ということになっている。「処理水」は1500ベクレル/ℓ以下で流す…だが、その「処理水」は実は「汚染水」で、トリチウム以外の核種、セシウム134、セシウム137、ストロンチウム90、ヨウ素129などが基準値を超えて含まれている…そうしてものを一緒くたに「薄めて排出」することなぞ、二重にモラルハザードである!東電を甘やかしてはイケナイのだ!

 ところでPCBを薄めて流すには、どのくらいの水(海水)が必要か?
 PCBに関する環境法令基準等によれば、PCBの排水基準が0.003㎎/ℓである。3㎎排出するのに1000ℓ、1㎥の水で薄めなければならない。3g処理するなら1,000㎥、10m×10m×10m、質量で千トンの水が必要だ。PCB3グラムを不法投棄する悪の組織は、まず千トンの水を貯えるタンクなりプールなりを作らなければならない。
 そして水質環境基準は「検出されないこと」定量下限は0.005㎎/ℓ…排出基準の1/6である…だから排出した水は、直ちに6千トンの水で希釈されなければならない。1円玉3枚分、たった3g処分するのにこれだけ余分に水が必要だ!これは大変なので、悪の組織はPCBをそのままポチョンと太平洋に捨てるだろう、3gだし(悪の組織だったら数十キロあっても直接不法投棄するわ!)
 ちなみにPCBは2001年ストックホルム条約により、2028年までPCBを全廃することが決定され、日本においてはPCB廃棄物適正処理の特別措置法によって2027年3月までにPCBを全て廃棄・処理することになっている。高濃度のPCB廃棄物、変圧器や安定機、コンデンサや汚染物は、国の監督のもと運営される中間貯蔵・環境安全事業株式会社(JESCO)の全国5か所のPCB廃棄物処理施設で、地域や品目によって異なるが2026年3月までに、PCBが5000㎎/㎏以下の低濃度PCB廃棄物については、JESCO 以外の認可事業者の処理施設で2027年3月まで処分しなければならない。JESCOの事業には期限があり、それが終了して以降、高濃度PCB廃棄物は実質的に処理できなくなるので、こっそり処理する「悪の組織」が生まれる可能性アリ⁉

おまけ…なんでPCBなんかを例にだしたかというと、1972年(PCB生産中止)までに製造された鋼橋の塗料にPCBが含まれているものがあり、塗り替え塗装時にはがした塗膜がもろに「PCB廃棄物」となるため、ドラム缶に詰めて厳重に保管・管理しなければならなかった…そんなドラム缶が高速道路の橋の下にこっそり保管されていたのである。ただしPCBの処分技術が開発され、またPCB含有量が0.5㎎/㎏以下のものは低濃度PCB廃棄物として扱わないという運用がなされるようになったため、そういった廃棄物も順次、処分されている。ただし塗膜には鉛等の他の有害物質が含まれているため、基本的に有害物質として適切に処分する必要がある。薄めて流したらダメだからね!

薄めて排出はモラルハザードを招く

 福島原発事故の汚染水を海洋放出する問題において、主にトリチウムの処理の問題についてある人がこんな提案をしている。曰く、海岸から数十キロ離れた漁場でない海域まで長いパイプを架設し、薄めた「処理水(トリチウム水)」をそこで放出、速やかに希釈して海洋中のトリチウム濃度と同等レベルにすれば良いということだそうな。
 トータルで約860兆ベクレル!(あるいは年間で22兆ベクレル)というトリチウム排出量も、太平洋の海水全体に含まれるトリチウム量を増加させるものではないとのことである。
 だがこうした考え方が適用される、適用して良いろいうのであれば、どんな毒物も「薄めて太平洋に流せば大丈夫!」ということになりはしないだろうか?様々な毒物、例えばPCBもサリンも、天然の海水中には存在しない。だが検出限界以下まで薄めることは、太平洋の水をもってすれば可能だ!だからそうした毒物も、こっそり太平洋に流せばOK!ということになる。
 しかし、どこかの企業なり国家なり、あるいは世界征服を目指す悪の組織⁉なりがPCBを太平洋に流したら、思いきり批難され、ボロクソに叩かれるだろう。罰則を受けるかどうか、そもそも公海上でそれをやったら、誰が罰するのかというのはまた別問題だが、それでも多くの人は海にPCBを流した奴を処罰しろと主張するに違いない。
 しかし福島の原発事故処理にあたっては、毒物を環境基準以下に薄め、さらに海で希釈してうやむやにしようとしている…これは一種のモラルハザードではないか!
 もちろん、トリチウムを水から集めて分離するのは非常に難しい(技術があることはあるらしいが)ので、原発を運転していれば普段からトリチウム水が出ている。その「環境基準」が日本では6千ベクレル/ℓ以下ということになっている。「処理水」は1500ベクレル/ℓ以下で流す…だが、その「処理水」は実は「汚染水」で、トリチウム以外の核種、セシウム134、セシウム137、ストロンチウム90、ヨウ素129などが基準値を超えて含まれている…そうしてものを一緒くたに「薄めて排出」することなぞ、二重にモラルハザードである!東電を甘やかしてはイケナイのだ!

 ところでPCBを薄めて流すには、どのくらいの水(海水)が必要か?
 PCBに関する環境法令基準等によれば、PCBの排水基準が0.003㎎/ℓである。3㎎排出するのに1000ℓ、1㎥の水で薄めなければならない。3g処理するなら1,000㎥、10m×10m×10m、質量で千トンの水が必要だ。PCB3グラムを不法投棄する悪の組織は、まず千トンの水を貯えるタンクなりプールなりを作らなければならない。
 そして水質環境基準は「検出されないこと」定量下限は0.005㎎/ℓ…排出基準の1/6である…だから排出した水は、直ちに6千トンの水で希釈されなければならない。1円玉3枚分、たった3g処分するのにこれだけ余分に水が必要だ!これは大変なので、悪の組織はPCBをそのままポチョンと太平洋に捨てるだろう、3gだし(悪の組織だったら数十キロあっても直接不法投棄するわ!)
 ちなみにPCBは2001年ストックホルム条約により、2028年までPCBを全廃することが決定され、日本においてはPCB廃棄物適正処理の特別措置法によって2027年3月までにPCBを全て廃棄・処理することになっている。高濃度のPCB廃棄物、変圧器や安定機、コンデンサや汚染物は、国の監督のもと運営される中間貯蔵・環境安全事業株式会社(JESCO)の全国5か所のPCB廃棄物処理施設で、地域や品目によって異なるが2026年3月までに、PCBが5000㎎/㎏以下の低濃度PCB廃棄物については、JESCO 以外の認可事業者の処理施設で2027年3月まで処分しなければならない。JESCOの事業には期限があり、それが終了して以降、高濃度PCB廃棄物は実質的に処理できなくなるので、こっそり処理する「悪の組織」が生まれる可能性アリ⁉

おまけ…なんでPCBなんかを例にだしたかというと、1972年(PCB生産中止)までに製造された鋼橋の塗料にPCBが含まれているものがあり、塗り替え塗装時にはがした塗膜がもろに「PCB廃棄物」となるため、ドラム缶に詰めて厳重に保管・管理しなければならなかった…そんなドラム缶が高速道路の橋の下にこっそり保管されていたのである。ただしPCBの処分技術が開発され、またPCB含有量が0.5㎎/㎏以下のものは低濃度PCB廃棄物として扱わないという運用がなされるようになったため、そういった廃棄物も順次、処分されている。ただし塗膜には鉛等の他の有害物質が含まれているため、基本的に有害物質として適切に処分する必要がある。薄めて流したらダメだからね!

汚染水海洋放出決定を弾劾する!

 4月13日、菅政権は福島原発事故処理現場から出る汚染水の海洋放出を行うことを決定した。NHKニュースより
トリチウムなど含む処理水、薄めて海洋放出の方針決定 政府
 東京電力福島第一原子力発電所で増え続けるトリチウムなど放射性物質を含む処理水の処分方法について、政府は、国の基準を下回る濃度に薄めたうえで海へ放出する方針を決めました。東京電力に対し、2年後をめどに海への放出を開始できるよう準備を進めることや賠償も含め風評被害への対策を徹底するよう求めています。(以下略)
 「汚染水」とは福島原発事故で溶け落ちたデブリ(核燃料)に触れた冷却水や地下水を集めたもので、当然放射性物質によって汚染されている。「汚染水」を多核種除去設備「ALPS」(アルプス)を通し、トリチウム以外の放射性物質を取りのぞいたものが「処理水」で、これは大量にタンクに溜められているのだが、タンクが満杯になってくるのは避けられないので、何らかの処理をしないとイケナイということで検討がなされていた。
 ところが「処理水」を「ALPS」に通しても、トリチウム以外の放射性物質を完全に除去することは出来なかった。実際、2018年にはストロンチウム90などが基準値の約2万倍の値で検出されている。またトリチウム(三重水素)もβ線を出す放射性物質であるので、これは汚染水と呼ぶほうが適切である。この汚染水を、もう溜めておくことができないから海洋放出するというのだ!

 原則、放射性物質は無害なレベルに減衰するまで保管しておくというのが筋である。
 ところがトリチウムのみ除去して保管するというのが技術的に難しいこと、トリチウム(水)そのものが自然界に普遍的に存在し(宇宙線からの中性子が酸素や窒素原子とぶつかることで生成する)海水中にも含まれていること、更にはトリチウムから発生するβ線は弱く皮膚で止まるため、外部被ばくのおそれがほとんどないことから、トリチウムに関しては、これまで全世界の原発で「トリチウム水」として排出されてきたのが現実だ。実際、福島原発でも事故前は年間約2兆ベクレルぐらい排出していたということだ。だが「内部被ばく」による健康被害が発生するかどうかは、不明である。他の核種による内部被ばくと同時に起こるため評価が難しい。トリチウム(水)の生体濃縮についても、普通の水素や水と同じ挙動を示すので、すぐに排出され濃縮はないとされる一方、体内でタンパク質や糖と結びつけば年単位で残るとする研究もある。一応トリチウムの基準値としてWHOは1万ベクレル/ℓ、日本は6千ベクレル/ℓというものがあるが、これは原発を稼働させ続けるという前提で決められているものだ。なお汚染水の海洋放出についてはトリチウム濃度を1500ベクレル/ℓ以下と、基準値の40分の1以下にするとされている。この1500ベクレル/ℓ以下というのも、原発事故後の地下水バイパスやサブドレンから出てくる水についての運用基準であり、敷地境界で1m㏜/年という法令を遵守するために地下水に”割り当てられた”基準であって、健康や安全についての知見を考慮したものではない。基準の40分の1になったのは「たまたま」である。
 そして今回の海洋放出決定においては、漁業者が反対しているにもかかわらず、その意見を聞いたふりをして問答無用に強行していることだ。リテラの記事によれば、「関係者の理解なしにはいかなる処分もおこなわない」という約束を反故にしたうえ
 菅首相は7日に全国漁業協同組合連合会の岸宏会長や福島県漁連の野崎哲会長らと面会をおこなったが、そこでは反対の申し入れとともに、タンク増設などによって「汚染処理水」の保管を継続するよう要望がなされた。これに対し、菅首相は「しっかり受け止めて対応したい」と発言したというが、一体何を受け止めたというのだ。
 しかも、この面会に菅首相が費やした時間は、たったの20分。ようするに「関係者の声は聞いた」という既成事実をつくっただけ。沖縄の新基地建設問題とまったく同じで、地元の民意をまるっきり無視して踏みにじったのである。

 たった20分しか「関係者」と面会せず、数日後には約束を反故にして強行したのである。
 まったくもって、許しがたい!

 もはやこれ以上タンクを作って溜めることは出来ないのか?そんなことはない。まだまだ福島第一原発を増設する予定地を東電は持っているし、原発周辺に住宅が密集しているわけでもない。必要な用地は購入すればエエのだ。また水のまま溜めておくのが不安ならば、モルタル固化して保管という方法もある。実際問題として、今あるタンクは”仮設”仕様の貧弱なものであり、2月に福島で起こった地震によって、タンクが横ずれするという事故も起こっている…政府の方針によって汚染水を海洋放出するにしても、全部放出するのに40年はかかるので、ちゃんとしたタンクを作ることは急務であるが、とにかく
 タンクを作って、溜めなさい!
 としか言いようがない。
 参考1)リテラに出てくる原子力市民委員会のHP
 参考2)そこの2021年4月11日の緊急声明
 参考3)同じく2021年6月6日の声明 汚染水は巨大タンクを作って100年以上保管せよというもの。

 汚染水海洋放出決定を弾劾し、
        菅政権を打倒しよう!


おまけ1)漁業関係者の同意なしに汚染水放出決定したことは、漁業関係者に重大な決定の責任を負わせず、政治の責任で全てやると政権が判断したと”好意的”に見ることもできよう…2015年に原発敷地内から出る地下水等を流すことに漁業関係者が「合意」している。(風評)被害が出れば合意した関係者もその責任を負うことになる。しかし合意していなければ、なんらかの被害については一方的に政府の責任ということになり、”補償”もそれなりに上乗せされるであろう。だが、コロナ対応でロクな補償…再度の現金給付他…も決定できない菅政権が、そんな格好のいいストーリーを組めるハズもない。ただただカネと強権で反対する人々を踏みにじるだけだろう。(風評)被害について、おそらく「辺野古」のように法に基づかないカネも出すだろうが、それで補償付けになった漁業関係者と、保証業務の中抜きで潤う怪しい企業が出て来るに違いない。
おまけ2)「安全だったら東京湾に流せ!」というのも正論であるが、地元の漁業者以外には言って欲しくないというのが正直なところ…大阪には「要請があれば真摯に検討」などとぬかす連中が権力を握っているので、シャレにならないからだ。もっとも海洋放出はなるべく希釈し、放出後も速やかに希釈されて濃度が薄まり、自然にあるトリチウム濃度に限りなく近づくことがキモだから、閉鎖海域である東京湾や大阪湾、瀬戸内海などに放出するのはダメだからね。
おまけ3)「「飲んでもなんでもないそうですから」と言うヤツが飲め!」というのも正論なのだが、汚染水を飲んでもトリチウム他放射性物質は、尿や便に混じって排出され、環境にバラ撒かれるおそれがある。そんなモノまで放射性廃棄物として何十年、何百年管理しないといけない社会は、嫌だなぁ~
おまけ4)「皇居のお堀に流せ!」というのも見受けられるが、そこにはなんの罪もない生き物が生きているので、ダメ!絶対!
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あるみさんとは

あるみさん

左翼、時々テツ!ちょっぴり萌え系…白系共産趣味ブログであったが、どうも本人のスピリットは赤か黒らしい。闘争・集会ネタが主。主戦場は沖縄・辺野古。
 もとネタは、鉄道むすめのメットキャラ「金沢あるみ」さん。フィギュアを手に入れ、メットを白く塗ったりして遊んでいた。「あるみさん」つながりで「すのこタン。」も要チェック!
 「侵略!イカ娘」からはまったのは「ガールズ&パンツァー」…梅田解放区の隠れ「ガルパンおじさん」でもあるが、今は「はたらく細胞」の「血小板ちゃん」にハマり(おいおい)人間が朝の6時に起きれるか!という謎のコンセプトで生きている。

メールは、nishihansenあっとyahoo.co.jpまで(あっとを@に変更して下さい)
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