たたかうあるみさんのブログMKⅡ

み~んなそろって、闘争勝利!でもやっぱりメットは、白でしょ⁉ということにしておこう。

容量がいっぱいになった「たたかうあるみさんのブログ」を移動して、2020年7月に新たに開設した、共産趣味鉄道ヲタブログ⁉…旅行、萌え系ネタ⁉もあります。

#ゼロからの「資本論」

ゼロからの「資本論」を読む(その4)

 しばらくあけたが、(その2)(その3)で「法学幻想」批判とアソシエーションに支えられた「福祉国家」論について紹介した。なぜ「アソシエーション」を重要視するか?というと
 マルクスによれば、法や制度よりも根幹にあるのが、商品や貨幣が人間を支配するような力をふるっているという現実そのものです。人間とモノの関係性の転換をマルクスは「物象化」と呼び、批判したのを思い出してください(本書第一章参照)
 ここでまず確認しておきたいのは、マルクスにとって資本主義に抵抗するうえで重要なのは国家権力の奪取や政治体制の変革ではなく、経済の領域でこの物象化の力を抑えていくことなのです。そう言うと難しく感じるかもしれませんが、要するに、商品や貨幣に依存せずとも生きていけるように、日々の選択の余地を広げていくということです。(p168~169)

 引用の後半は、のちに問題として別途とりあげるが「物象化」を打ち砕こう!ということに他ならない。そして
 けれども、ソ連ではまず先行したのは国有化の力です。それとは反対に、福祉国家の場合、先にあるのは、物象化の力を抑えるための社会運動です。これをマルクスは「アソシエーション(自発的な結社)」と呼びます。(p171)
 と続いている。
 では「物象化」について第一章に戻ってみてみよう…
第一章「商品」に振り回される私たち では、商品とは、価値とは何か?という、資本論の一番最初の部分が展開されているのだが…ま、要するに
・商品であれ何であれ、労働によってモノを作る(生産する)
・つくられたモノ、商品は「使用価値」と「価値」を持つ
・資本主義社会は、「使用価値」をつくるためにモノをつくる(労働する)のではなく、「価値」をつくって売る(おカネを得る)ために商品をつくる(労働する)
 そして斎藤氏は次のように説明する。
 資本主義のもとでは、いくらで売れそうか、どれくらい儲かりそうかが大事です。つまり、価格という形で現れる「価値」の側面ばかりが優先され、肝心の「使用価値」は二の次になる。例えば、地球やお財布のことを考えれば、環境に配慮した素材を使って、長く使える商品を作るべきです。ところが、実際には、ファストファッションのように、環境負荷を無視して、安さを追求した洋服で、私たちのクローゼットはあふれかえっています。「儲かるモノ」(価値の側面)と「必要なモノ」(使用価値の側面)がここでは乖離しているのです。(p41)
 この乖離、そして「価値」に振り回される消費者、資本家も含めてこう展開する。
 「使用価値」のために物を作っていた時代は、文字通り、人間が「物を使っていた」わけですが、「価値」のためにモノを作る資本主義のもとでは立場が逆転し、人間がモノに振り回され、支配されるようになる。この現象をマルクスは「物象化」と呼びます。人間が労働して作った物が「商品」となるや否や、不思議な力で、人間の暮らしや行動を支配するようになるというわけです。(p42)
 こう「物象化」について説明をした。
 だから「商品」生産でない労働、必要な物やサービスを「商品」として「消費」せず、別の原理で手に入れることを、「アソシエーション」の力で行うことを訴えるということなのだ。

「ゼロからの資本論」を読む(その2)

 斎藤幸平のゼロからの「資本論」(NHK出版新書2023年1月)を読んであちこち飛びながらのんびり解説するコーナー(その1)
 今回は「法学幻想」批判について…
 斎藤氏は5章 グッバイ・レーニン!においてまず
 その際にまず確認しておかなければならないのが、富の豊かさを取り戻すために、マルクスは一貫して、資本主義を超えた社会を構想していたという点です。つまり、資本主義の内部で、単に税金を上げて再分配をしたり、労働者の給料を上げたりするだけではだめだというのです。(p152)
 と切り出し、資本主義を超えた社会を展望しなかればならないと説いている。そして「グッバイ・レーニン!」の章題のとおり、ソ連、中国などの既存の「社会主義」を批判している…こんなものは、マルクスが構想していた「コミュニズム」ではない。民主主義も欠如している。むしろ「政治的資本主義(ブランコ・ミラノヴィッチ)」「国家資本主義」にすぎない。単に生産手段を私有から国有に変えるだけでは、社会主義ではないということだ。
 それではなぜ国有化と社会主義を結び付ける議論が強いのか?それは「政治の力」で達成できるからであり、経済の問題を国家や政治権力の力で解決しようとするのが「国家資本主義」の特徴だからである。そしてこう続ける
 マルクスはその危険性に気がついていました。彼は、表層的な資本主義理解に陥ると、革命や選挙などによって政権を奪取し法律を変えればいいという「法学幻想」が生まれてしまう。と警告しています。ところが現存した「社会主義」は、まさにそのような幻想に陥てしまったのです。(p168)
 と「法学幻想」についての批判に移る…資本(主義社会)と対抗できるアソシエーション…労働組合、協同組合、労働者政党からNPO,NGOまで…の力が弱まると
 マルクスによる「国家資本主義」や「法学幻想」の批判は今日その重要さを増しています。このような幻想は過去に限定される話ではないからです。労働運動が停滞し、アソシエーションが弱まるなかで、国家の強い力を利用した資本主義の改革案が、再び打ち出されるようになっているのです。(p173)
 と続くのだ。
 その「国家の強い力を利用した資本主義の改革案」として、ベーシックインカム(BI)、トマ・ピケティの税制改革案(所得税や法人税、相続税を上げることで大胆な再分配を実現する)、MMTにが掲げる大胆な財政出動「雇用保障プログラム」がやり玉に挙げられている。まぁ、このへんは「真実」だ!
 こういった改革は国家が資本に「大規制」をかけて増税とかを行うことになるが、資本は移動できない国家や労働者を超えて、好きなところで済なものに投資できる。この自由さが資本の権力や優位性の源となっているので、この自由を盾に「資本のストライキ」を起こすことになると斎藤氏は警告する(どういったストライキになるのかは不明)その「資本のストライキ」に打ち勝つためには、アソシエーションを軸とした相当な力の社会運動が必要になる。しかしそういったアソシエーションを作ろうという視点が、BIにも、ピケティにも、MMTにも乏しいと指摘している。
 そして、そのことは偶然ではありません。階級闘争なき時代にトップダウンで行えるような政治的改革が、BIであり、税制改革であり、MMTであるからです。これらは政策や法の議論が先行する「法学幻想」に囚われているのです。
 それに対して、物象化・アソシエーション・階級闘争というマルクス独自の視点をここに導入することは、思考や実践の幅を大きく広げてくれるし、これらの大胆な政策提案を実現するためにも、欠かせない前提条件なのです。(p178)

 と続けているのである。

 こういったことも念頭において、次はアソシエーションに支えられた福祉国家について語ろうと思うぞ。

「ゼロからの資本論」を読む(その1)

 斎藤幸平「ゼロからの資本論」(NHK出版新書 2023年1月)を読んでみた…
ゼロからの資本論_0001

 NHKはニュースはろくでもないが、様々ないい企画をやっている。そのうちのひとつ「100分de名著」の、2021年1月に放送されたマルクス「資本論」のテキストを底本にして加筆・修正し、新たに書き下ろした章を加えたものだそうな。ということで、非常にわかりやすい!
 章立てをみると、こんな感じ…
第1章 「商品」に振り回される私たち
第2章 なぜ過労死はなくならないのか
第3章 イノベーションが「クソどうでもいい仕事」を生む
第4章 緑の資本主義というおとぎ話
第5章 グッバイ・レーニン
第6章 コミュニズムが不可能だなんて誰が言った?
 となっている。

 本物の「資本論」では、まず「商品」の研究から延々と続き、商品に含まれる「価値」(あるいは富)とはなんぞや…というところを草津していくわけだが、斎藤幸平は「物質代謝」としての労働をまず考え、富(商品)は労働から生まれるとパッと説明してくれるわけだ。

 今回は、本書のあちこちをとびながら、のんびり解説といきたい…
 で、手始めに…富を生み出すものは「労働」である…ということは、どっかに富(価値)があれば、そこには労働が投入されたことになる。
ということで、第2章 なぜ過労死はなくならないのか の中には、これまで以上に労働時間が延長される問題が登場する…労働の場は、パソコンやネット環境、通信技術のおかげで”職場”の外にどんどん広がっていく。リモートで会議がおこなわれ、リゾート地でのわーケーションも可能だ。こういった働き方のせいで、仕事とプライベートの時間の境界が曖昧になり、電話やメールから目を離せない…いや…
 それだけではありません。私たちがグーグルやフェイスブックを使うと、そのデータは彼らに価値をもたらす「商品」となります。彼らは集めたデータを企業に売ったり、広告を出稿してもらったりして儲けているのです。
 私たちは、プライベートな時間に、プライベートな楽しみとしてfリスブックを使っていると思っていますが。フェイスブックに写真をアップしたりグーグルで検索したりすることで、彼らが必要としている「データ」という商品をGAFAのために生産し、せっせと働いているとも言えます。しかも、タダで!(P86)


おお、そうだったのか!

我々は、IT長者のために、タダ働きをしていたのか⁉

ということは、メタのマーク・ザッカーバーグやX(旧ツイッター)のイーロン・マスクは、われわれに賃金をはらわなければイケナイわけだ!

ザッカーバーグ、マスクは我々に賃金を支払え!
タダ働きは、やらないぞ!
暑い夏には、冷たいビールを支給しろ!
寒い冬には、熱々の鍋を支給しろ!


もちろん、斎藤幸平はこんな要求を掲げて展開はしないのであるが、これが「デジタル・プロレタリアート」、現代のスマホ中毒者に対する強搾取なのである…

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あるみさん

左翼、時々テツ!ちょっぴり萌え系…「鉄道むすめ」から「侵略!イカ娘」、「ガルパン」そして「血小板ちゃん」という謎の進化を遂げる。白系共産趣味ブログであったが、どうも本人のスピリットは赤か黒らしい。闘争・集会ネタが主だが、鉄道・乗り鉄ネタ、完乗闘争の記録も。
 もとネタは、鉄道むすめのメットキャラ「金沢あるみ」さん。フィギュアを手に入れ、メットを白く塗ったりして遊んでいた。「あるみさん」つながりで「すのこタン。」も要チェック!
 人間が朝の6時に起きれるか!という謎のコンセプトで生きている。

メールは、nishihansenあっとyahoo.co.jpまで(あっとを@に変更して下さい)
ではでは(^^)

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