昨日10月20日、京都円山野外音楽堂で行われた止めよう戦争への歩み10・20反戦集会に参加してきた。


開会前の会場の様子…演台下に「祝園ミサイル弾薬庫問題を考える住民ネットワーク」がつくった、長さ9mのミサイル(一二式地対艦誘導弾能力向上型)を描いた横断幕が飾られている。
主催者あいさつで、国際反戦デーにあわせて18年集会をやってきたが、改めて実行委員会をつくり参加しやすい形態を考えてきたのが、今回の屋外シンポジウムなのだそうな。その他、衆議院選挙の話もあり、この国の戦争への歩みを本当に止めるために、私たちは声を上げ続けなければならないと述べられた。
続いて、来賓あいさつ、社会民主党幹事長服部良一さんからはメッセージ(選挙で忙しいから来れない)…日本が軍事国家への道をひた走っているが、野党の多くがその歯止めの役割を果たすどころか、加担し推進する大政翼賛国会になっていると批判。

京都憲法共同センター代表(京都総評だと言っていった)の梶川憲さん。集団的自衛権の一部容認を決めた閣議決定から10年、毎月19日のデモに取り組んでいる。京丹後Xバンドレーダー基地、舞鶴の軍港、祝園の弾薬庫と「戦争する京都」がつくられようとしている。アジア版NATOとか「核共有」など、とんでもないことです、と述べられた。

つづいて「パレスチナ人民と連帯する京大有志の会」の学生がアピール。京大当局に、テルアビブ大学との研究協定の情報開示と撤回を求める署名、パレスチナ出身の研究者への支援プログラム(ウクライナ人研究者に対しては支援ブログラムがある)を作成を求める署名を提出してきた。学問は人類の幸福のためにある、虐殺に係ることは許しがたい!テルアビブ大学との提携は即座に解除してほしいと訴えた。
パレスチナ問題とは、植民地主義、ジェノサイド、アパルトヘイト等、人類の犯してきた様々な犯罪である。人類として止めなければならない、20世紀の清算であること、日本はこの問題について加害者(第一次世界大戦後、中国や太平洋諸島の権益のためイギリスの中東支配を認めた)として加担していることなどが述べられた。

司会から、18年やっていて現役の学生がアピールするのは初めてであるとのこと。
つづいて、宮古島の「ミサイル基地いらない宮古島住民連絡会」の清水早子さんからのメッセージ。
7月28日から、日米共同の戦争訓練レゾリュート・ドラゴン24が行われ、10月23日からはキーン・ソード25が始まります…日常生活や地域の伝統文化の中に、迷彩色の戦争の空気が流れ込んでいます。しかし、困難な状況下で最もよく闘うものが道を切り開きます。屈することなく、戦争を止める闘い、琉球弧を戦場にしない闘いに連帯して臨みましょう…とのこと。
いよいよ、シンポジウムである。

左から、コーディネーターの駒込武さん(京都大学大学院教授)、パネリストの、服部恭子さん(きょうとユニオン書記長)、呉羽真弓さん(京都・祝園ミサイル弾薬庫問題を考える住民ネットワーク共同代表)、張彩薇さん(京都大学大学院生)
ちなみにシンポジウムのお題は「希望は戦争」?である。
まずコーディネーターの駒込さんから、普段の大学内での活動や平和についての活動…「ユナイトきょうと」が作ったパンフ「くらしを良くするレシピ」、そこには私たちの提案として、見る、知る、考える、投票する…を紹介し、身近な暮らしと政治を結び付けることが難しいのではないかという思いから、このパンフをつくったと述べられた。そして今から十数年前「31歳フリーター」を名乗る方が「希望は戦争」と語って、すごくショッキングだった。しかし彼も本当に戦争を起こしたいわけではない。明日、あたたかいご飯を食べられるかどうかのほうが大切だという人は、戦争反対と言われても頭の上を通り過ぎてしまう…というような問題提起をなされた。
この「希望は戦争」に対し、個人加盟の地域ユニオンで書記長を務める服部恭子さんは、格差・貧困と戦争というテーマで話を始めた。
物価上昇で「お米が高くてどうしよう!」という状態、食費を削り、教育費を削りでやっている。貧困も深刻で、子ども食堂、大人食堂があちこちにできている。大企業と中小企業、正規職と非正規職の格差も激しい。大企業の「連合春闘」は、全部「満額回答」…出来レースだ!もっと要求すればよかったのに!「翼賛春闘」とも言う。中小企業では25%の企業で「賃上げなし」だ。陳江がした企業も、利益が上がって賃上げした企業と、人手不足で賃金を上げないと人が来ないから賃上げした企業とに2極分化している。さらに、フリーランスやギグワークなど雇用によらない、保障のない働き方も増加し、1千万人が兼業も含むフリーランスで、これは6人に一人がフリーランスであるということだ。外国人労働者の貧困、技能実習生は最低賃金を下回るケースも見られる。技能実習は育成就労に変えられたけれど、変わらない。転職の自由がちょっと広まっただけ。外国人については入管法改悪で、定住・永住していても税金の滞納があれば出ていけという…自民党の裏金議員こそ出ていけ!新自由主義政策で「自己責任」が襲い掛かってくる、ダブルジョブ・トリプルジョブをこなさなければやっていけない。
これが「今の貧困」であるなら「これから来る貧困」がある。「希望は戦争」と言った「氷河期世代」が年金生活者となる…65歳ではたしていくらもらえるのか?国や経済界は何をしている?NISAやIDECOで庶民から資金を吸い上げ、金融中心の経済を回している…戦争が起これば、株式は紙くずだ!
まずは労働者の連帯をつなぎなおす、最低賃金底上げ運動を、いろんな人に呼びかけている。企業に労働基準法を守らせる…ただ守らない小規模な企業を「つぶしていい」というわけではない。京都には職人が数人でやっている企業が多い、そうした企業の規模を大きくする工夫も必要だ。ひと・モノ・金、すべてが貧弱なユニオン運動に協力と連帯を!ということであった。(続くよ)


開会前の会場の様子…演台下に「祝園ミサイル弾薬庫問題を考える住民ネットワーク」がつくった、長さ9mのミサイル(一二式地対艦誘導弾能力向上型)を描いた横断幕が飾られている。
主催者あいさつで、国際反戦デーにあわせて18年集会をやってきたが、改めて実行委員会をつくり参加しやすい形態を考えてきたのが、今回の屋外シンポジウムなのだそうな。その他、衆議院選挙の話もあり、この国の戦争への歩みを本当に止めるために、私たちは声を上げ続けなければならないと述べられた。
続いて、来賓あいさつ、社会民主党幹事長服部良一さんからはメッセージ(選挙で忙しいから来れない)…日本が軍事国家への道をひた走っているが、野党の多くがその歯止めの役割を果たすどころか、加担し推進する大政翼賛国会になっていると批判。

京都憲法共同センター代表(京都総評だと言っていった)の梶川憲さん。集団的自衛権の一部容認を決めた閣議決定から10年、毎月19日のデモに取り組んでいる。京丹後Xバンドレーダー基地、舞鶴の軍港、祝園の弾薬庫と「戦争する京都」がつくられようとしている。アジア版NATOとか「核共有」など、とんでもないことです、と述べられた。

つづいて「パレスチナ人民と連帯する京大有志の会」の学生がアピール。京大当局に、テルアビブ大学との研究協定の情報開示と撤回を求める署名、パレスチナ出身の研究者への支援プログラム(ウクライナ人研究者に対しては支援ブログラムがある)を作成を求める署名を提出してきた。学問は人類の幸福のためにある、虐殺に係ることは許しがたい!テルアビブ大学との提携は即座に解除してほしいと訴えた。
パレスチナ問題とは、植民地主義、ジェノサイド、アパルトヘイト等、人類の犯してきた様々な犯罪である。人類として止めなければならない、20世紀の清算であること、日本はこの問題について加害者(第一次世界大戦後、中国や太平洋諸島の権益のためイギリスの中東支配を認めた)として加担していることなどが述べられた。

司会から、18年やっていて現役の学生がアピールするのは初めてであるとのこと。
つづいて、宮古島の「ミサイル基地いらない宮古島住民連絡会」の清水早子さんからのメッセージ。
7月28日から、日米共同の戦争訓練レゾリュート・ドラゴン24が行われ、10月23日からはキーン・ソード25が始まります…日常生活や地域の伝統文化の中に、迷彩色の戦争の空気が流れ込んでいます。しかし、困難な状況下で最もよく闘うものが道を切り開きます。屈することなく、戦争を止める闘い、琉球弧を戦場にしない闘いに連帯して臨みましょう…とのこと。
いよいよ、シンポジウムである。

左から、コーディネーターの駒込武さん(京都大学大学院教授)、パネリストの、服部恭子さん(きょうとユニオン書記長)、呉羽真弓さん(京都・祝園ミサイル弾薬庫問題を考える住民ネットワーク共同代表)、張彩薇さん(京都大学大学院生)
ちなみにシンポジウムのお題は「希望は戦争」?である。
まずコーディネーターの駒込さんから、普段の大学内での活動や平和についての活動…「ユナイトきょうと」が作ったパンフ「くらしを良くするレシピ」、そこには私たちの提案として、見る、知る、考える、投票する…を紹介し、身近な暮らしと政治を結び付けることが難しいのではないかという思いから、このパンフをつくったと述べられた。そして今から十数年前「31歳フリーター」を名乗る方が「希望は戦争」と語って、すごくショッキングだった。しかし彼も本当に戦争を起こしたいわけではない。明日、あたたかいご飯を食べられるかどうかのほうが大切だという人は、戦争反対と言われても頭の上を通り過ぎてしまう…というような問題提起をなされた。
この「希望は戦争」に対し、個人加盟の地域ユニオンで書記長を務める服部恭子さんは、格差・貧困と戦争というテーマで話を始めた。
物価上昇で「お米が高くてどうしよう!」という状態、食費を削り、教育費を削りでやっている。貧困も深刻で、子ども食堂、大人食堂があちこちにできている。大企業と中小企業、正規職と非正規職の格差も激しい。大企業の「連合春闘」は、全部「満額回答」…出来レースだ!もっと要求すればよかったのに!「翼賛春闘」とも言う。中小企業では25%の企業で「賃上げなし」だ。陳江がした企業も、利益が上がって賃上げした企業と、人手不足で賃金を上げないと人が来ないから賃上げした企業とに2極分化している。さらに、フリーランスやギグワークなど雇用によらない、保障のない働き方も増加し、1千万人が兼業も含むフリーランスで、これは6人に一人がフリーランスであるということだ。外国人労働者の貧困、技能実習生は最低賃金を下回るケースも見られる。技能実習は育成就労に変えられたけれど、変わらない。転職の自由がちょっと広まっただけ。外国人については入管法改悪で、定住・永住していても税金の滞納があれば出ていけという…自民党の裏金議員こそ出ていけ!新自由主義政策で「自己責任」が襲い掛かってくる、ダブルジョブ・トリプルジョブをこなさなければやっていけない。
これが「今の貧困」であるなら「これから来る貧困」がある。「希望は戦争」と言った「氷河期世代」が年金生活者となる…65歳ではたしていくらもらえるのか?国や経済界は何をしている?NISAやIDECOで庶民から資金を吸い上げ、金融中心の経済を回している…戦争が起これば、株式は紙くずだ!
まずは労働者の連帯をつなぎなおす、最低賃金底上げ運動を、いろんな人に呼びかけている。企業に労働基準法を守らせる…ただ守らない小規模な企業を「つぶしていい」というわけではない。京都には職人が数人でやっている企業が多い、そうした企業の規模を大きくする工夫も必要だ。ひと・モノ・金、すべてが貧弱なユニオン運動に協力と連帯を!ということであった。(続くよ)


