西日本各地で整備される弾薬庫、中国を相手に戦争する体制づくりに邁進する石破政権がさらに牙をむいてきた!Y!ニュース共同通信 3月16日の記事
独自】長射程弾、九州に先行配備へ 政府、反撃能力で検討
 政府は、他国領域のミサイル基地などを破壊する反撃能力(敵基地攻撃能力)に活用する長射程ミサイルを巡り、地上発射型の先行配備先を九州とする方向で検討に入った。2025年度末の配備開始を想定している。中国が台湾に武力侵攻する事態への懸念が高まる中、南西地域の防衛体制強化を優先する必要があると判断した。具体的な配備先は地元の理解が得られるかどうかも含め、慎重に調整する。複数の政府関係者が15日、明らかにした。
 長射程ミサイルの配備先は敵の攻撃対象となる不安から、地元住民の反発も予想される。政府は地元向けの説明会を開催し、理解を求める方針だ。
 陸上自衛隊は九州で大分県由布市と熊本市の駐屯地に長射程ミサイルを運用する地対艦ミサイル連隊を配置。先行配備の対象となる可能性もある。中国にほど近い沖縄県への配備は緊張を過度に高める懸念があり、先行配備の対象にはしない方向だ。
 配備するミサイルは国産の12式地対艦誘導弾の能力向上型で、射程は約千キロ。九州への配備により、北朝鮮や中国沿岸部が射程内に入る。

 専守防衛をかなぐり捨てた「敵基地攻撃能力」を持つミサイルが九州に配備される(本命は沖縄・南西方面なのであろうが、すでにミサイル部隊を配備したところに追加で「12式地対艦誘導弾の能力向上型(もちろん発射装置も別)」を配備するのは抵抗があるとみているのだろう)のだ!すでに大分県の湯布院駐屯地には作戦の立案、遂行機能を持たせた「第2特化団」が配備され、九州・沖縄のミサイル部隊を指揮する体制ができている。九州から中国や朝鮮を攻撃するミサイルが発射される、侵略の拠点となるのだ!またミサイル部隊が来る、ミサイルが貯蔵されるということは、そこが攻撃目標になる。加害者にも、犠牲者にもならない!そのことを訴え、ミサイル配備計画に反対していこう。
 18日、沖縄で「ノーモア沖縄戦 命どぅ宝の会」が県庁で記者会見を行い、配備に反対する声明を発表した。(八重山日報)長射程ミサイル配備に反対 先島住民避難計画の中止も
 政府が反撃能力を持つ長射程ミサイルの九州先行配備を検討しているとの報道を受け、ノーモア沖縄戦命どぅ宝の会の具志堅隆松共同代表らが18日、県庁で記者会見し、配備に反対する声明を発表した。有事の際、先島諸島の住民を九州に避難させる計画が進んでいることについて「長射程ミサイルが九州に配備されるなら、九州の住民が先に避難するかもしれない。現実的ではない」と避難計画の中止も求めた。 声明では「核・ミサイル大国の中国と戦争すれば日本は壊滅する。沖縄・九州全体の『南西地域』が中国との戦争準備で『ミサイル要塞化』する中で、住民の地区内移動は安全確保にはならない」とした。
 玉城デニー知事は県内への長射程ミサイル配備に反対を明言している。具志堅共同代表は「デニー知事に私も同感だ」と強調。「避難やシェルター整備という戦争を前提としたものの考え方ではなく、戦争をさせないことを模索すべき。憲法9条の精神で、話し合いで解決する方向に立ち返るべきだ」と訴えた。

以下、命どぅ宝の会と、戦争止めよう!沖縄・西日本ネットワークの声明を転載する。

長射程ミサイル配備に反対する声明
2025年3月18日
宛先 
内閣総理大臣、防衛・外務大臣、官房長官、九州防衛局長、自衛隊西部方面総監、沖縄防衛局長ほか
玉城デニー沖縄県知事、沖縄県、九州各県知事

 共同通信が「長射程ミサイルを九州先行配備」を配信し、3月16日、沖縄2紙ほか全国のメディアで報じられました。
 記事では「九州に先行配備」し、「その次は沖縄」、「全国への順次配備」を示唆しています。すでに政府は、反撃能力(敵基地攻撃能力)の保有や「継戦能力」の強化のために、2032年度までに全国10数か所で約130棟の長射程ミサイルなどを保管する大型弾薬庫を新増設する計画を進めています。
 九州を皮切りに長射程ミサイルの配備が広がれば、九州、沖縄だけでなく全国各地が「攻撃対象となるリスク」が一気に高まります。共同通信の記事通り「中国を想定する長射程ミサイル配備」であることは明らかです。核・ミサイル大国の中国と戦争をすれば日本は壊滅します。
 この報道をうけて玉城デニー知事は同日、林芳正官房長官に「さらなる基地負担、攻撃対象となるリスクが高まることが予想される」(沖縄タイムス)との見解を示しました。その上で「他国領域のミサイル基地などを破壊する反撃能力(敵基地攻撃能力)に使う長射程ミサイルの県内配備に『反対する』と伝えた」(同)と同17日付沖縄2紙が報じました。
 知事見解に全く同感です。敵地攻撃能力を有する長射程ミサイルの沖縄配備は「攻撃対象となるリスクを高める」ことは明白で、沖縄県民は絶対に反対です。 複数の政府関係者が「中国に近い長射程弾の沖縄県への配備は緊張を過度に高める懸念があり、先行配備の対象にしない」(共同通信)判断を記しています。
 一方、政府は「沖縄・先島から九州への住民避難」計画を進めています。長射程ミサイルが「先行配備」される九州に避難しても住民の安全は確保されません。沖縄・九州全体の「南西地域」が中国との戦争準備で「ミサイル要塞化」する中で、住民の地区内移動は安全確保になりません。

以上をふまえ、強く要求します。
  
要求事項
①12式地対艦ミサイルほか長射程ミサイルの「九州先行配備」の中止。沖縄ほか全国各地の「長射程ミサイル配備」の中止。
②九州各県知事は「九州先行配備」反対を要請する。
③玉城デニー沖縄県知事は「長射程ミサイルの沖縄配備反対」を堅持し、「九州先行配備」、国内あらゆる地域への「長射程ミサイル配備」に反対すること。
④「沖縄・先島から九州への住民避難計画」の中止。
⑤「九州先行配備」、沖縄など「順次配備」を計画する当該地区の都道府県、市町村、地元住民への早急な「事前説明」「説明会」を実施すること。

ノーモア沖縄戦 命どぅ宝の会 
共同代表 石原昌家 具志堅隆松 ダグラス・ラミス 宮城晴美 山城博治 与那覇恵子


石破 茂 内閣総理大臣
中谷 元 防衛大臣
伊藤 晋哉 沖縄防衛局長

【声明】「長射程ミサイル」の九州配備に抗議し、撤回を求める
 3月16日、政府が他国領域攻撃用の長射程ミサイルを九州に「先行」配備する方向で検
討に入ったとの報道(共同通信)があった。政府は、「長射程ミサイル」配備について
、2025年度予算案に計上しており、年度内配備開始を想定している。
 陸上自衛隊は、大分県湯布院駐屯地と熊本県健軍駐屯地に「長射程ミサイル」を運用す
る地対艦ミサイル連隊を配置しており、先行配備の可能性が懸念される。25 年度内の「長
射程ミサイル」配備について国会でのまともな議論もなく、国民に対する説明もないまま
の配備は到底容認できるものではない。「長射程ミサイル」配備は、軍備正当化の「専守
防衛」の言い訳さえも使えないもので、中華人民共和国や朝鮮民主主義人民共和国など近
隣諸国に強い懸念をもたらし、緊張を高めるものである。「反撃・攻撃を受けるリスク、
住民の命や財産を奪われるリスクを高めるもので、決して戦争の「抑止力」になどならな
い。憲法9条を生かした外交、アジアの平和構築こそが最大の「抑止力」である。
 主食のコメすらまともに供給できない国がなすべきことは、まず「人と生活の安全保障
」であって、「軍備拡大・戦争準備」などではない。
 私たちは、九州であれ、沖縄であれ、日本のどこであれ国民の命や財産を犠牲にする「
長射程ミサイル」配備を受け入れることは絶対にできない。他国領域攻撃用長射程ミサイ
ル配備計画に断固抗議する。
本「抗議声明」についての見解と以下の2項目について、3月31日までに文書で回答
するよう求める。
1.他国領域攻撃用長射程ミサイル配備計画を撤回すること
2.弾薬庫建設や基地整備、ミサイル運用部隊の配備などについて、各地で住民説明会を
開催すること
2025年3月18日

戦争止めよう!沖縄・西日本ネットワーク
共同代表  具志堅 隆 松
海 北 由希子
高 井 弘 之
呉 羽 真 弓

長射程ミサイル配備を行い、
軍拡と戦争に突き進む石破政権を打倒しよう!