昨日24日、エルおおさか会議室で行われた「維新の『躍進』を世界の流れから読み解く 総選挙結果をどう考えるか」集会に参加してきた。主催は実行委員会。
主催者あいさつとして、社民党副党首大椿ゆうこさん。先日の衆議院選挙で選挙区を車で回っている際に、維新の躍進について世界的な流れで見る必要があるのではないかと話があったのが、この集会を持つ切っ掛けになったとのこと。維新は大阪の局地的な問題としていいのだろうかという問題意識からだそうな。
まず第一部、大阪における維新「躍進」ー分断の固定化・組織化の視点から読み解くと題して、関西学院大学法学部教授の、冨田宏治さん。この人は12月6日日刊ゲンダイ「大阪で維新を支持しているのは貧困層を憎悪する中堅サラリーマン層」という記事が注目を浴びた。(ヤフコメ欄も大変なことになっているらしい)講演内容も、おおむね記事の内容が踏襲されている。
冨田さんによれば、維新のコアな支持層は閉塞感を持っている若年層ではなく、30代後半から50代の「勝ち組」中堅サラリーマン層である。彼らはかなりの税金や社会保険料などを納めながら、健康に留意し、食事に気を配り、ジム通いなどで医者いらずの生活を送っており、福祉などのリターン・恩恵は得ていない。彼らの「憎悪」は社会福祉の恩恵を得ている弱者や公務員に向けられる…その感情をポピュリスト的に煽っているのが維新である。大阪は企業の関西支社や支店も多く、転勤族も含め中堅サラリーマン(つれあいは専業主婦)が多く住んでいる。そういった層が維新の「新自由主義改革」を支持しているのだそうな。タワーマンションが立ち並ぶ足元に、昔からの長屋があって貧困層が住んでいる…こういった光景は東京や京都、神戸に住んでいる人には分からないだろうということも述べていた。

維新は選挙ばっかりやっている(冨田さんは言わなかったが、吉村・松井は行政の仕事ほっぽり出して選挙応援しているのが、大阪ではあたりまえだ)…地方議員や首長を多く抱え、それが選挙時には集票マシーンとして動く。1日1人600本電話をかけるから、議員数から計算すると1日14万本だ…それでいて無駄な電話はかけていない(会場で維新から投票依頼の電話かかかってきたか?という問いに対し、ほとんど手をあげた人はいなかった…ウチにもかかってこなかった)ちゃんと電話をかける名簿を持っている。2016年、2019年の参議院選挙でも、新人の候補者が既存の維新候補者と同じぐらい得票する、きちんと票を割り振っている。そういった組織選挙をやっている。維新の組織票は健在で、侮ってはいけない。
今回の選挙で維新が強かったのは、岸田首相すら「分配」を打ち出して新自由主義からの脱却をほのめかすなか、唯一の新自由主義的「改革」を打ち出す勢力として浮かび上がったこと(逆にいうと、まだまだ日本、大阪には新自由主義を支持する層が多いということである)安倍スガ政権のコロナ対策失敗への批判に対し、吉村知事のヤッテル感が際立ったこと、そして我々の側が、維新のコロナ失敗(人口100万人当たりのコロナ死亡者数は、全国平均が147人なのに対し、大阪は348人と2.4倍!)への批判を浸透させきれなかったことである。今回の選挙では、小選挙区での維新の組織票を大幅に上回って得票しており、大阪市外では組織化、固定化に伸びしろがあるようだ。他方、大阪市内では上限が見えてきている。都構想住民投票も含めて分析すると、66~70万票ぐらいだ。66万票が絶対得票率で30%、これが上限だろう。
投票率を上げることで、この上限を超えることができる。二回目の都構想住民投票では、投票率をあげたくないため維新は「もぐる」戦術をとった。投票率をあげれば負けることを維新が理解しているからである。一対一に持ち込み、投票率を上げる、組織戦に対し路地裏を主戦場にした対話戦という、都構想住民投票での闘いをどうやって選挙で闘い取るかということが課題であると述べられた。
この話でいくと、参議院選挙で勝つためには、「カジノ反対!」などのシングルイシューを掲げ、反維新で統一候補を出して闘うというのが求められるだろう(とはいえ各党派は各党派の宣伝戦、組織かため選挙をやりたいだろうから、なかなか難しい!)
続くよ…
主催者あいさつとして、社民党副党首大椿ゆうこさん。先日の衆議院選挙で選挙区を車で回っている際に、維新の躍進について世界的な流れで見る必要があるのではないかと話があったのが、この集会を持つ切っ掛けになったとのこと。維新は大阪の局地的な問題としていいのだろうかという問題意識からだそうな。
まず第一部、大阪における維新「躍進」ー分断の固定化・組織化の視点から読み解くと題して、関西学院大学法学部教授の、冨田宏治さん。この人は12月6日日刊ゲンダイ「大阪で維新を支持しているのは貧困層を憎悪する中堅サラリーマン層」という記事が注目を浴びた。(ヤフコメ欄も大変なことになっているらしい)講演内容も、おおむね記事の内容が踏襲されている。
冨田さんによれば、維新のコアな支持層は閉塞感を持っている若年層ではなく、30代後半から50代の「勝ち組」中堅サラリーマン層である。彼らはかなりの税金や社会保険料などを納めながら、健康に留意し、食事に気を配り、ジム通いなどで医者いらずの生活を送っており、福祉などのリターン・恩恵は得ていない。彼らの「憎悪」は社会福祉の恩恵を得ている弱者や公務員に向けられる…その感情をポピュリスト的に煽っているのが維新である。大阪は企業の関西支社や支店も多く、転勤族も含め中堅サラリーマン(つれあいは専業主婦)が多く住んでいる。そういった層が維新の「新自由主義改革」を支持しているのだそうな。タワーマンションが立ち並ぶ足元に、昔からの長屋があって貧困層が住んでいる…こういった光景は東京や京都、神戸に住んでいる人には分からないだろうということも述べていた。

維新は選挙ばっかりやっている(冨田さんは言わなかったが、吉村・松井は行政の仕事ほっぽり出して選挙応援しているのが、大阪ではあたりまえだ)…地方議員や首長を多く抱え、それが選挙時には集票マシーンとして動く。1日1人600本電話をかけるから、議員数から計算すると1日14万本だ…それでいて無駄な電話はかけていない(会場で維新から投票依頼の電話かかかってきたか?という問いに対し、ほとんど手をあげた人はいなかった…ウチにもかかってこなかった)ちゃんと電話をかける名簿を持っている。2016年、2019年の参議院選挙でも、新人の候補者が既存の維新候補者と同じぐらい得票する、きちんと票を割り振っている。そういった組織選挙をやっている。維新の組織票は健在で、侮ってはいけない。
今回の選挙で維新が強かったのは、岸田首相すら「分配」を打ち出して新自由主義からの脱却をほのめかすなか、唯一の新自由主義的「改革」を打ち出す勢力として浮かび上がったこと(逆にいうと、まだまだ日本、大阪には新自由主義を支持する層が多いということである)安倍スガ政権のコロナ対策失敗への批判に対し、吉村知事のヤッテル感が際立ったこと、そして我々の側が、維新のコロナ失敗(人口100万人当たりのコロナ死亡者数は、全国平均が147人なのに対し、大阪は348人と2.4倍!)への批判を浸透させきれなかったことである。今回の選挙では、小選挙区での維新の組織票を大幅に上回って得票しており、大阪市外では組織化、固定化に伸びしろがあるようだ。他方、大阪市内では上限が見えてきている。都構想住民投票も含めて分析すると、66~70万票ぐらいだ。66万票が絶対得票率で30%、これが上限だろう。
投票率を上げることで、この上限を超えることができる。二回目の都構想住民投票では、投票率をあげたくないため維新は「もぐる」戦術をとった。投票率をあげれば負けることを維新が理解しているからである。一対一に持ち込み、投票率を上げる、組織戦に対し路地裏を主戦場にした対話戦という、都構想住民投票での闘いをどうやって選挙で闘い取るかということが課題であると述べられた。
この話でいくと、参議院選挙で勝つためには、「カジノ反対!」などのシングルイシューを掲げ、反維新で統一候補を出して闘うというのが求められるだろう(とはいえ各党派は各党派の宣伝戦、組織かため選挙をやりたいだろうから、なかなか難しい!)
続くよ…
