岩国行動2日目の続き…3日目に行く前に…通常の「岩国行動」は土曜の午後の集会から、日曜午後のデモまでなのだが、今回は20年ということもあり、その後の「オプション企画」が用意された。
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 オプション企画の第一弾は、2日目のデモ終了後、福祉会館に戻って「愛宕山を守る会」の岡村寛さんのお話を聞くことである。
 岡村さんは愛宕山にある「牛野谷」住民自治会で自治会長だった人でもある。愛宕山には愛宕神社という神社があり、そこをお守りするのが牛野谷の住民だった。そこを削って岩国基地の沖合展開を行い、跡地に米軍の住宅を作って「開発」しようとしたわけだ。なお愛宕山は花崗岩の固い岩でできた山で、造成工事にカネがかかるため、90年代まで開発の手から逃れられていたのである。
 基地内にも米軍住宅はあるが、最近は米兵も基地の外に住みたがり、ゴミの出し方やパーティーを行うなど、地元とのトラブルも起こっている。米兵の飲食にからむ犯罪はしょっちゅう起きており、起訴されるケースもあるがあまり表面には出てこない、これも日米地位協定のせいである。
 また岩国市は独特な自治体で、基地に関することは県を飛び越えて国、防衛省と直接交渉・調整して「おカネが入って来る」状態なので、県も岩国市に対して冷たい。岩国市に県の施設は「山口県民文化ホース(シンフォニア岩国)」しかないし、県道の補修なんかもやらない。人口12万人で予算規模は800億円と裕福ではあるが(他の市は600億円程度)、県と調整したりすることがなく「もらいい根性」だけなので、県職員や市会議員も成長しないのだそうな。

 1泊して翌日、9時からはオプション企画第二弾、岩国フィールドワークである。まずは岩国基地滑走路北側に向かう。
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 遠くに戦闘機を格納するカマボコ状の構造物が見える。なお平日であるが米軍の訓練は週の初め、月曜日ということで、午前中はいろいろ下準備をしているらしく、訓練の航空機が飛行するのは11時ごろになるらしい。
 米軍用地をはさんだ向こう側に岩国市の土地があり、そこに行くための道路があるのが、途中米軍によって普段は閉鎖されている(法的根拠なし)。そこで車をUターンさせる。

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 管制塔が見える…右側のフェンスは、岩国市のクリーンセンター。。

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 今津川の向こうには、帝人(株)の化学工場がある。

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 続いて南側に行き、門前川を隔てた米軍住宅をみる。クリスマスが近いので、サンタの風船がおいてあったり、クリスマスリーフが飾ってたりしている。(米軍にクリスマスなぞ来ない!)またフェンスに囲まれた米軍住宅から基地に直接行けるよう、門前川には「フリーダムゲートブリッジ」という専用の橋がかけられているのだ。
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 門前川の向こうは、米軍基地である。

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 見えにくいが、岩国基地には軍港が併設されている。重要な軍港であり、様々な兵器・機材がここで荷揚げされてから演習・訓練で使われたり、各地に配備されるのだ。米軍で使うオスプレイなども、ここで荷揚げされた。
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 後ろにはレンコン畑が広がっている…岩国も名物はレンコンであり、夏の午前中には蓮の花がいっぱい咲いていて「極楽浄土」のような光景になるのだそうな。DSC04711
 向こうに白い岳物が2つ見える、そこが愛宕山である。
 この後、2022年に米兵が自動車窃盗を起こした後、基地ゲートに逃げ込む前に自動車事故を起こした交差点を通過する。中古車ディーラーから高価な車を奪い、電柱にぶつかって車は全損となった。いちおう日本側から起訴されたのだが、米兵は名誉除隊、十分な補償も行わず米国に帰還した。日米地位協定により、不十分な補償額を日本政府が立て替えて支払ったのだそうな。

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 愛宕山に上り、滑走路沖合移設の土取り跡地に作られた「愛宕スポーツコンプレックス/絆スタジアム」である。
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 日の丸と星条旗が掲げられている。ナイター施設もある立派なもので岩国市が管理しているのだが、土地は米軍のものだそうな。

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 絆スタジアムの向かい側には、岩国医療センターがある。こうした病院の他、市民のための施設そして消防署や「愛宕山ふくろう公園」などが整備されている。なお山頂にあった愛宕神社は近くに移設されている。
 その後後神社に行く予定であったのだが、車を止めるところが無いので、パス。もとからあった百合丘団地という戸建ての住宅地を通り過ぎ、大きな道に出る手前で…

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 アタゴヒルズと呼ばれる、米軍住宅が見える…木が大きくなって見えにくいが、大きな家だ…1戸に2世帯がはいるのだそうな。
 また大きな道との交差点は、2010年9月7日、岩国基地強化反対の闘いの先頭に立っていた元自治会長の恩田美雄さんが米軍属にはねられ。死亡したところでもある。現場にはブレーキ跡がなく、また加害者は救護活動もしなかった。通勤中ということで、二ちん米地位協定により不起訴処分となっている。
 ここまでまわって、オプション企画フィールドワークは終了、岩国の中心街に向かった後、解散となる…お疲れさまでした。