革命的共産主義者同盟全国委員会(いわゆる「中核派」)が、9月に分裂した。党内の差別問題についての根源的な問いかけに答えることができず、逆に声をあげた「全学連」を党から追い出したのである。
全学連・矢嶋委員長の弾劾正明
35全総を前後する革共同政治局・全国委員による女性差別襲撃への弾劾声明 2025年9月21日
この声明によれば、長い「全学連」の歴史の中で初の女性委員長となった矢嶋 尋さんが、自分の「つれあい」…当然、いっしょに家庭生活を送っている…でもあり学生戦線を指導するSOB(政治局員)の石田氏に対して「政治と生活の両面における女性差別的ふるまいを批判する文書」(弾劾声明より)を提出したことから始まる。なお「女性差別的ふるまい」ではあるが、矢嶋氏も「拒絶の意思表示を無視した文字通りの暴力的・強制的「性暴力」や、私との関係が始まって以降の時期に不倫されたという事実はなく、石田に対する糾弾の中でもそのように「被害」を主張したことはありません」と書いているように、あからさまな性暴力やセクハラ・破廉恥行為が行われたわけではない。とりあえず、弾劾声明には、このように書かれている。
今年の7月中旬、私は夫への批判を通して、個人にあらわれた組織・運動内における女性差別的なあり方の変革を迫る問題提起を行いました。具体的には、家庭領域を「忙しいから仕方ない」という論理でないがしろにしてきたことへの怒り、17年前の女性との関係(女性側の離婚が成立していない段階での交際)を第三者から聞いて知ったことへの怒り、さらに「グルーミング」や「性的同意」の
概念と実態を学ぶ中で湧き上がった問題意識がありました。それはこの社会で生きる限り、恋愛/夫婦関係に〈性暴力〉性がはらまれることから逃れられないことについて、私たちがいかに考えるべきかを問うものでもありました。
このような根源的な問いを、夫である石田氏と同時に、党・政治局につきつけたのである。「家庭領域」の話だから、家庭内で解決せよ!というわけにはいかない…プロレタリアートの解放、女性の解放を掲げる「共産主義者」の党として、この問題をどう考えるのですか?ということが問われたわけである。ある意味「分かりやすい」強制性交・性暴力やあからさまなセクハラをしたヤツを糾弾し、自己批判させることよりも難しい課題であろう。
石田氏はこの過程で自己批判の作業をすすめ、矢嶋氏も「私の要請に関係者が応じる形で私個人としては彼の転換・変革を「承認」できるところまで到達してきていました。」と書いているよう、一定のところまで自己批判は進んでいたのである。ところが革共同中央の政治局は、この問題をまともに取り扱うことができず、ただただ石田氏が悪いと「悪魔化」し、ぐっちょんぐっちょんにすることで”解決”しようとした。それは「8・31政治局決定」の中に「(矢嶋)同志への4年以上ものおぞましい性暴力、女性差別」という文言で表されている。

こまかなことは省くが「弾劾声明」をじっくり読んで欲しい。要するに、革共同政治局は矢島氏の根源的な問いかけに答えることができず…それをやると、過去・現在の政治局をはじめとする様々な「女性差別」事件を反省し、総括しなければならなくなるからだ!ただただ石田氏が「「矢嶋が〈性暴力〉と表現した、石田もそれを認めた」」という「8・31政治局決定」を元に、彼を「悪魔化」し、自分たちはなぁ~んも問われないでおこうという態度に徹していたということ、そんな党・政治局に不信感を募らせた矢嶋氏が、石田氏や全学連の学生たちと「決起」し、学生たちが前進社から追い出されたというのが、今回の分裂の概要である。
「弾劾声明」にもあるが、矢嶋氏は「私はこれまでの党生活の中で、私が石田を糾弾した中身と重なる、、それ以上の女性差別的行為を政治局員の多くもまた犯してきたことを知っていたため、「お前たちの脛も傷だらけだろう」と指摘したら、政治局員FRは「何十年もやってるんだったら当たり前」と開き直りました。」と書かれている。なんだこれは!自分たちの差別性を指摘されてたら、活動歴を笠に開き直る!こんな「共産主義者」の党で、労働者をはじめとする全ての人々の解放、革命なんてできるのか⁉ もう十数年も前になる、革共同から関西のたたかう人たち(革命的共産主義者同盟再建協議会)が分裂した時の、差別問題(当時は特に部落差別問題)に対する感性から、なんにも進歩していない!ただただ、おのれの政治的地位を守るために差別でもって声を上げる人を抑圧する「スターリニスト官僚」に他ならない!
革共同政治局・中央派は、全学連の分裂的決起の後、石田による私党化と党破壊を粉砕 女性解放闘争と反戦闘争の爆発へなる文書を出し、全学連を「石田反革命」『私党化」などと罵り、ぶっ潰そうとしている。現に中央派による暴力的襲撃も行われ、京都では反戦闘争ででっち上げ逮捕され、不当起訴された京大生への支援闘争に対し、関係のない学生にまで中央派から暴力がふるわれているということだ。(参考:くろまっくさんのブログ あるセクトの分裂騒ぎに思うこと)また全学連・矢嶋氏の決起を、「石田氏が自己保身のため、矢嶋らをたきつけて行ったもの」であると決めつけ(石田氏の自己保身で、これだけの内容の「弾劾声明」なぞ書けない)悪罵を投げかけ続けている。これは非常に恐ろしいことだ!くろまっくさんのブログ記事にあるよう
私は今年の一切の弾圧を恐れず、広島原爆ドーム前で果敢に反戦反核闘争を闘い抜いた全学連主流派を支持します。
こんな卑劣な共産主義者を名乗るに値しない白色テロ宣言には、われわれは断固として、全学連の諸君を防衛するまでです。
という決意でのぞまなければならない!
最後に、この見解にいたるまで、実は「弾劾声明」についてその存在をしり、X上で論評ぬきに拡散したところ、「永続新歓の法大文化連盟」からポストを張られた
また、矢嶋氏の提起は、なんらかの社会運動内における、女性差別問題として、フェミニズムの労行の中で普遍的な意義をもっていると思うので、問題が一段落したら、ぜひお話しを聞き、学びたいものであると思うものでもある。
全学連・矢嶋委員長の弾劾正明
35全総を前後する革共同政治局・全国委員による女性差別襲撃への弾劾声明 2025年9月21日
この声明によれば、長い「全学連」の歴史の中で初の女性委員長となった矢嶋 尋さんが、自分の「つれあい」…当然、いっしょに家庭生活を送っている…でもあり学生戦線を指導するSOB(政治局員)の石田氏に対して「政治と生活の両面における女性差別的ふるまいを批判する文書」(弾劾声明より)を提出したことから始まる。なお「女性差別的ふるまい」ではあるが、矢嶋氏も「拒絶の意思表示を無視した文字通りの暴力的・強制的「性暴力」や、私との関係が始まって以降の時期に不倫されたという事実はなく、石田に対する糾弾の中でもそのように「被害」を主張したことはありません」と書いているように、あからさまな性暴力やセクハラ・破廉恥行為が行われたわけではない。とりあえず、弾劾声明には、このように書かれている。
今年の7月中旬、私は夫への批判を通して、個人にあらわれた組織・運動内における女性差別的なあり方の変革を迫る問題提起を行いました。具体的には、家庭領域を「忙しいから仕方ない」という論理でないがしろにしてきたことへの怒り、17年前の女性との関係(女性側の離婚が成立していない段階での交際)を第三者から聞いて知ったことへの怒り、さらに「グルーミング」や「性的同意」の
概念と実態を学ぶ中で湧き上がった問題意識がありました。それはこの社会で生きる限り、恋愛/夫婦関係に〈性暴力〉性がはらまれることから逃れられないことについて、私たちがいかに考えるべきかを問うものでもありました。
このような根源的な問いを、夫である石田氏と同時に、党・政治局につきつけたのである。「家庭領域」の話だから、家庭内で解決せよ!というわけにはいかない…プロレタリアートの解放、女性の解放を掲げる「共産主義者」の党として、この問題をどう考えるのですか?ということが問われたわけである。ある意味「分かりやすい」強制性交・性暴力やあからさまなセクハラをしたヤツを糾弾し、自己批判させることよりも難しい課題であろう。
石田氏はこの過程で自己批判の作業をすすめ、矢嶋氏も「私の要請に関係者が応じる形で私個人としては彼の転換・変革を「承認」できるところまで到達してきていました。」と書いているよう、一定のところまで自己批判は進んでいたのである。ところが革共同中央の政治局は、この問題をまともに取り扱うことができず、ただただ石田氏が悪いと「悪魔化」し、ぐっちょんぐっちょんにすることで”解決”しようとした。それは「8・31政治局決定」の中に「(矢嶋)同志への4年以上ものおぞましい性暴力、女性差別」という文言で表されている。

こまかなことは省くが「弾劾声明」をじっくり読んで欲しい。要するに、革共同政治局は矢島氏の根源的な問いかけに答えることができず…それをやると、過去・現在の政治局をはじめとする様々な「女性差別」事件を反省し、総括しなければならなくなるからだ!ただただ石田氏が「「矢嶋が〈性暴力〉と表現した、石田もそれを認めた」」という「8・31政治局決定」を元に、彼を「悪魔化」し、自分たちはなぁ~んも問われないでおこうという態度に徹していたということ、そんな党・政治局に不信感を募らせた矢嶋氏が、石田氏や全学連の学生たちと「決起」し、学生たちが前進社から追い出されたというのが、今回の分裂の概要である。
「弾劾声明」にもあるが、矢嶋氏は「私はこれまでの党生活の中で、私が石田を糾弾した中身と重なる、、それ以上の女性差別的行為を政治局員の多くもまた犯してきたことを知っていたため、「お前たちの脛も傷だらけだろう」と指摘したら、政治局員FRは「何十年もやってるんだったら当たり前」と開き直りました。」と書かれている。なんだこれは!自分たちの差別性を指摘されてたら、活動歴を笠に開き直る!こんな「共産主義者」の党で、労働者をはじめとする全ての人々の解放、革命なんてできるのか⁉ もう十数年も前になる、革共同から関西のたたかう人たち(革命的共産主義者同盟再建協議会)が分裂した時の、差別問題(当時は特に部落差別問題)に対する感性から、なんにも進歩していない!ただただ、おのれの政治的地位を守るために差別でもって声を上げる人を抑圧する「スターリニスト官僚」に他ならない!
革共同政治局・中央派は、全学連の分裂的決起の後、石田による私党化と党破壊を粉砕 女性解放闘争と反戦闘争の爆発へなる文書を出し、全学連を「石田反革命」『私党化」などと罵り、ぶっ潰そうとしている。現に中央派による暴力的襲撃も行われ、京都では反戦闘争ででっち上げ逮捕され、不当起訴された京大生への支援闘争に対し、関係のない学生にまで中央派から暴力がふるわれているということだ。(参考:くろまっくさんのブログ あるセクトの分裂騒ぎに思うこと)また全学連・矢嶋氏の決起を、「石田氏が自己保身のため、矢嶋らをたきつけて行ったもの」であると決めつけ(石田氏の自己保身で、これだけの内容の「弾劾声明」なぞ書けない)悪罵を投げかけ続けている。これは非常に恐ろしいことだ!くろまっくさんのブログ記事にあるよう
私は今年の一切の弾圧を恐れず、広島原爆ドーム前で果敢に反戦反核闘争を闘い抜いた全学連主流派を支持します。
こんな卑劣な共産主義者を名乗るに値しない白色テロ宣言には、われわれは断固として、全学連の諸君を防衛するまでです。
という決意でのぞまなければならない!
最後に、この見解にいたるまで、実は「弾劾声明」についてその存在をしり、X上で論評ぬきに拡散したところ、「永続新歓の法大文化連盟」からポストを張られた
ので、法大文化連盟のいうことももっともだなぁ~と思い、彼らの全学連への「石田カルト」扱いするポストについて「いいね」を押し続けていたのであるが、あらためて「弾劾声明」を印刷してじっくり読んでみると、そうした「手続き上」の不備、いたらなさ、詰めの甘さを云々するのではなく、矢嶋氏の提起をちゃんと受け止め、それを発展・深化させることが革共同のため、というより、そんなモンには期待していない、これからの運動のために必要だ!という認識に至りました。この場で、矢嶋氏の提起に向き合わず、法大文化連盟の関連ポストに「いいね」を続けていたことについて、謝罪いたします。常識で考えて欲しい。どこの世界に加害者がトップの部局内で、その加害者の職務停止や、上部や他部局の指導、監督すらなしに加害者と被害者の討論を軸に総括を出させよう、それまで処分するなという話になるのか?しかも加害者も認めた加害や差別が、被害者と加害者の接触後に「言い過ぎた」と転換。 https://t.co/lcQBXEiRBE
— 永続新歓の法大文化連盟 (@zinmin1991_) September 21, 2025
また、矢嶋氏の提起は、なんらかの社会運動内における、女性差別問題として、フェミニズムの労行の中で普遍的な意義をもっていると思うので、問題が一段落したら、ぜひお話しを聞き、学びたいものであると思うものでもある。

あるみさん
が
しました