電動車イスで脱原発や辺野古新基地建設反対などの様々な集会や活動に参加され、障害者を殺す「優生思想」、およびそれが真っ先に現れる戦争に反対してきた古井正代さんが、6月16日の早朝にお亡くなりになった。謹んでご冥福を祈りたい。
 古井さんは辺野古に基地を絶対つくらせない大阪行動にも、電動車いすで参加されていた。スローガンが書かれたマントのようなものを羽織り、道行く人にチラシを渡していくのである。ずいぶん昔、車いすで活動される古井さんを見て「障害者を(運動の)飾りにしているのか?」と言ってきたおっさんがいたのであるが、いや、彼女は自分の意志でここに来ている、なんてことを言うのだ!と思ったものである。
障害者が声を上げたらアカンのか
 私自身、彼女と障害者の問題や運動、さらには「優生思想」について直接きちんと話をしたり、聞いたりしたことはない(非常に残念なことではなるが)のだが、一緒に活動したりしていることでいろいろ学ぶことがあったと思う。先の記事の他、本ブログでも当事者でなくても誰もが関係者という本を紹介したり、優生思想を具現化したものは何か?講演会を紹介し、参加したこともある。またお城は全然バリアフリーじゃない⁉という記事も、どこにでも電動車イスで出かける古井さんも、城跡公園を見学するのは難しいなぁ~ということを想いながら書いた記事である。

古井さんは講演などでいつもこのように言っていた…
「優生思想は、障害者を”ほかす”思想です。」…”ほかす”というのは、関西弁で”捨てる”という意味だ。

 私たちは、邪魔なもの、役に立たないものを”ほかす”けれど、人間を”ほかす”ことは間違いである。役に立つか、立たないか、昨今の言葉で言えば「生産性」があるかないか…で障害者を”ほかす”社会であってはならないし、障害者を”ほかす”社会は、次の日は別の理由で、別の人を”ほかす”ことになる…これが古井さんの優生思想批判である。
 残念なことに、まだまだ現代社会は「優生思想」がはびこっており、また”ほかされる(すてられる)”のは障害者だけではない。外国人もまた、様々な理由によてt差別され”ほかされている”のが現状である。そしてガザで、イランで、ウクライナで、戦争によって多くの命が”ほかされて”いるのである。

 古井さんの思想と闘いをひきつぎ、誰もが”ほかされる”ことのない社会をつくりだそう!

 と、いうことで古井さんのお通夜、葬儀、「お別れ会」が行われる、それも
正代祭り だ‼
 6月21日(土) 10:00~21:00
 岸里福祉会館
 〒557-0041  大阪府大阪市西成区岸里2丁目12-2
 (大阪メトロ四つ橋線 岸里駅 徒歩3分)

お祭りのお願い(一部)
 ・お香典は辞退します
 ・喪服よりもおしゃれ着で(タンスをひっくり返して一番派手で楽しい服装を選んで下さい…とのこと)

みんなで、笑顔で、古井正代さんを送り出そうではないか‼