2月22日、鹿児島市「よかセンター」ホールにて戦争止めよう!沖縄・西日本ネットワーク結成集会が行われた。

まず初めに、大分の池田年宏さんから、西日本各地で進められる軍事強化の報告が行われた。
東は愛知から、愛知には三菱重工のミサイル工場がある…ここで「一二式地対艦誘導弾改良型」が製造される…長射程に改良されたミサイルの配備は2026年度の予定を前倒しにして2025年に配備されるとのこと。滋賀県、饗庭野の演習場では日米共同軍事演習が行われ、京都には舞鶴・祝園に弾薬庫ができる。その他米軍のXバンドレーダー基地がある。中国地方では、呉市の日鉄呉跡地での自衛隊施設建設・基地能力向上の他、海上自衛隊の艦隊再編の動きがあるそうだ。山口には岩国基地が、そして山口、島根、鳥取(美保)空港を自衛隊のC-2輸送機が使用するという構想もあるそうだ。
九州にいけば、福岡・築城基地は米軍宿舎の建設・基地の拡張が行われる、佐賀空港には陸自オスプレイの配備、長崎・佐世保は米軍の強襲揚陸艦トリポリが配備される。宮崎ではえびの駐屯地で弾薬庫建設、新田原基地へのF35配備、大分では敷戸への9棟の弾薬庫建設、湯布院への第二特科団新設の他、
台湾有事の際には石垣市から1万2千人の避難民を受け入れる計画があるとのことである。熊本は健軍の駐屯地の他、熊本空港や熊本港、八代港の特定空港・港湾の指定があげられる。
沖縄では、第25旅団の師団化や、辺野古新基地建設工事において宮城嶋から土砂が搬出される。宮古島には陸上自衛隊700人が配備されているが、2月26日、陸上自衛隊の電子戦部隊が配備され、車両の陸揚げに対する抗議行動が宮古島住民連絡会から呼びかけられている。石垣島には陸上自衛隊570人、2026年度には電子戦部隊が配備される予定、与那国島にも2024年に電子戦部隊が配備された。また与那国には樽前湿原に新しい軍港が整備される計画がある。

全国の動きについて説明があった後、この集会に対し様々な団体からメッセージが寄せられていることが紹介された…台湾労働人権協会(一つの中国の立場にたつ)、平和といのちをみつめる福岡大集会(4月20日に築城基地近くで集会の予定)松戸「沖縄とつながろう」実行委員会、ノーモア沖縄戦えひめの会などから…最後に池田さんは、三省堂の中学国語教科書に宮尾節子さんの詩「明日戦争がはじまる」が掲載されていることを紹介して、報告を終えた。
続いて地元からの報告ということで、馬毛島の自衛隊基地建設について、馬毛島の米軍施設に反対する市民団体連絡会の長野広美さん、奄美の自衛隊基地と米軍ということで、奄美大島や徳之島、沖永良部嶋で実施される自衛隊の生地訓練(市街地等で行われる訓練、自衛隊は「なまちくんれん」と呼ぶが、新聞では「せいちくんれん」とルビをふるようだ)について、戦争のための自衛隊配備に反対する奄美ネットの城村典文さん、さつま町の弾薬庫問題について、さつま町の弾薬庫問題を考える会の武さとみさんから報告があった。

さつま町の弾薬庫について、2018年に議会がさつま町商工会からの防衛施設誘致の誘致を求める請願書が採択され、陸上自衛隊に請願書が提出されたところから始まっているのだが、そういったことは他の町民は一切知らせれてこなかった。町民の知らない間に商工会と議会が誘致活動を続け、2020年には賛同者2600名の署名が防衛大臣に提出されている…そんな署名のことも誰も知らない。ちなみにさつま町の人口は1万8千人程度である。2021年に議会から請願書・提案書が防衛大臣ほか7人に提出され、そこには弾薬庫の他、オスプレイの発着場やミサイル施設などの設置の提案の他、立地候補地も3カ所提案していた。2023年12月に「九州防衛局が町長訪問」のニュースで、住民の多くが初めて町の誘致活動を知ることになった。有志8名で「考える会」を立ち上げ、学習会や議会への陳情、傍聴、プラカードや横断幕を作ってスタンディング行動などを続けているそうな。24年3月22日に議会に対し「請願書の内容を町民に知らせないのはさつま町議会基本条例にそぐわない」と質問状をだしたところ、議会側から国へ提出した請願書の要望活動を町民はほとんど知らないと認める回答が返ってきたとのことで、徹底的に町民を無視した議会による誘致活動が明らかになったのである。現在決まっているのは、施設は北薩自動車道のインターに近く、地積も確保できる中岳の国有林だそうで、調査費に10奥円が計上されているそうだ。
さつま町の報告の後、カンパ集め、その後「戦争させない・九条壊すな!総がかり行動」運営委員の高田健さんによる連帯アピールである。

集団的自衛権を一部認める「安保法制」から10年、日本は「戦争できる国」から「戦争をする国」へと変わった。今の国会では軍事費のことがほとんど話されていない、専守防衛から離れている。もう一度、国会の外から運動をつくっていく、全国の共通課題だとあいさつされた。
休憩の後、第二部、西日本ネットワーク結成総会である。
基調提案「知り つながり 止める」と題して「ノーモア沖縄戦 えひめの会」の高井弘之さん。

世界史の大転換期として、過去に帝国主義国に植民地支配してきた側の国々が台頭してきている。その中で「西側先進国」の「国際秩序」が「挑戦」を受けている…日本は敵国を攻撃する軍事態勢を創り上げ、米国と共にその秩序維持の「任務に従事する」と言っている。それが「中国に対する軍事包囲網の構築」である。これは琉球弧と日本列島を使わなければ為しえない、日本が「中国への戦争態勢」から抜ければ、アメリカは中国と戦争ができないので、そのように変えれば、東葭アジアでの戦争を防ぐことができる。
各地・各団体・各個人がつながりあい、連携・連帯して闘うことが必要です。互いに各地の闘いを支援し合うと共に、全国的な共同の闘いを行うことによってこそ、各地の軍事態勢を切り崩し、戦争を止めることができる。これらの共同行動、連帯のネットワークに参加してください。そして、ともに闘うことによって、国家による戦争を、私たち市民。民衆の力で必ず止めましょうと訴えられた。
つづいて「沖縄・西日本ネットワーク結成提案」が、広島の新田秀樹さんから説明があった。参加団体は沖縄・西日本の戦争反対、平和活動が主体の地域団体、個人とし、その他の全国の団体、個人は賛同団体・個人としてネットワーク活動に協力する…という形、ただ参加団体・賛同団体に明確な違いや決まりはなさそうで、年会費や賛同金も決めていない。基本、全国からのカンパ・寄付金で運営するとのこと。なお参加団体や会費。賛同費をガチガチに決めなかったのは、総会とか会計監査とかも必要になってくるため、ゆるやかなネットワークということにしたとのことである。
共同代表は、具志堅隆松(ノーモア沖縄戦 命どぅ宝の会)海北由希子(平和を求め軍拡を許さない女たちの会・熊本)高井弘之(ノーモア沖縄戦・えひめの会)呉羽真弓(京都・祝園ミサイル弾薬庫問題を考える住民ネットワーク)、事務局と会計は「ノーモア沖縄戦 命どぅ宝の会」が担当するという形になる。

共同代表のあいさつ…右から具志堅さん、高井さん、海北さん。なお、京都の呉羽さんはZoomによる参加。

最後に結成宣言(案)が読み上げられ、拍手をもって確認された。「戦争止めよう!沖縄・西日本ネットワーク」が、ここに結成されたのである。
集会は会場参加300人、Zoom参加200人、計500名の参加だそうな。なおZoom参加が不特定多数に公開されてしたため、右翼勢力による妨害が入り、それは時々会場まで漏れ聞こえたりもした。事務局でなんとか対応されたそうであるが、Zoom公開の課題が浮き彫りになった。(右翼が妨害してくるということは、この運動が右翼にとって脅威であるということである)
集会の後、鹿児島天文館のNCサンプラザにて懇親会が行われた。

まず初めに、大分の池田年宏さんから、西日本各地で進められる軍事強化の報告が行われた。
東は愛知から、愛知には三菱重工のミサイル工場がある…ここで「一二式地対艦誘導弾改良型」が製造される…長射程に改良されたミサイルの配備は2026年度の予定を前倒しにして2025年に配備されるとのこと。滋賀県、饗庭野の演習場では日米共同軍事演習が行われ、京都には舞鶴・祝園に弾薬庫ができる。その他米軍のXバンドレーダー基地がある。中国地方では、呉市の日鉄呉跡地での自衛隊施設建設・基地能力向上の他、海上自衛隊の艦隊再編の動きがあるそうだ。山口には岩国基地が、そして山口、島根、鳥取(美保)空港を自衛隊のC-2輸送機が使用するという構想もあるそうだ。
九州にいけば、福岡・築城基地は米軍宿舎の建設・基地の拡張が行われる、佐賀空港には陸自オスプレイの配備、長崎・佐世保は米軍の強襲揚陸艦トリポリが配備される。宮崎ではえびの駐屯地で弾薬庫建設、新田原基地へのF35配備、大分では敷戸への9棟の弾薬庫建設、湯布院への第二特科団新設の他、
台湾有事の際には石垣市から1万2千人の避難民を受け入れる計画があるとのことである。熊本は健軍の駐屯地の他、熊本空港や熊本港、八代港の特定空港・港湾の指定があげられる。
沖縄では、第25旅団の師団化や、辺野古新基地建設工事において宮城嶋から土砂が搬出される。宮古島には陸上自衛隊700人が配備されているが、2月26日、陸上自衛隊の電子戦部隊が配備され、車両の陸揚げに対する抗議行動が宮古島住民連絡会から呼びかけられている。石垣島には陸上自衛隊570人、2026年度には電子戦部隊が配備される予定、与那国島にも2024年に電子戦部隊が配備された。また与那国には樽前湿原に新しい軍港が整備される計画がある。

全国の動きについて説明があった後、この集会に対し様々な団体からメッセージが寄せられていることが紹介された…台湾労働人権協会(一つの中国の立場にたつ)、平和といのちをみつめる福岡大集会(4月20日に築城基地近くで集会の予定)松戸「沖縄とつながろう」実行委員会、ノーモア沖縄戦えひめの会などから…最後に池田さんは、三省堂の中学国語教科書に宮尾節子さんの詩「明日戦争がはじまる」が掲載されていることを紹介して、報告を終えた。
続いて地元からの報告ということで、馬毛島の自衛隊基地建設について、馬毛島の米軍施設に反対する市民団体連絡会の長野広美さん、奄美の自衛隊基地と米軍ということで、奄美大島や徳之島、沖永良部嶋で実施される自衛隊の生地訓練(市街地等で行われる訓練、自衛隊は「なまちくんれん」と呼ぶが、新聞では「せいちくんれん」とルビをふるようだ)について、戦争のための自衛隊配備に反対する奄美ネットの城村典文さん、さつま町の弾薬庫問題について、さつま町の弾薬庫問題を考える会の武さとみさんから報告があった。

さつま町の弾薬庫について、2018年に議会がさつま町商工会からの防衛施設誘致の誘致を求める請願書が採択され、陸上自衛隊に請願書が提出されたところから始まっているのだが、そういったことは他の町民は一切知らせれてこなかった。町民の知らない間に商工会と議会が誘致活動を続け、2020年には賛同者2600名の署名が防衛大臣に提出されている…そんな署名のことも誰も知らない。ちなみにさつま町の人口は1万8千人程度である。2021年に議会から請願書・提案書が防衛大臣ほか7人に提出され、そこには弾薬庫の他、オスプレイの発着場やミサイル施設などの設置の提案の他、立地候補地も3カ所提案していた。2023年12月に「九州防衛局が町長訪問」のニュースで、住民の多くが初めて町の誘致活動を知ることになった。有志8名で「考える会」を立ち上げ、学習会や議会への陳情、傍聴、プラカードや横断幕を作ってスタンディング行動などを続けているそうな。24年3月22日に議会に対し「請願書の内容を町民に知らせないのはさつま町議会基本条例にそぐわない」と質問状をだしたところ、議会側から国へ提出した請願書の要望活動を町民はほとんど知らないと認める回答が返ってきたとのことで、徹底的に町民を無視した議会による誘致活動が明らかになったのである。現在決まっているのは、施設は北薩自動車道のインターに近く、地積も確保できる中岳の国有林だそうで、調査費に10奥円が計上されているそうだ。
さつま町の報告の後、カンパ集め、その後「戦争させない・九条壊すな!総がかり行動」運営委員の高田健さんによる連帯アピールである。

集団的自衛権を一部認める「安保法制」から10年、日本は「戦争できる国」から「戦争をする国」へと変わった。今の国会では軍事費のことがほとんど話されていない、専守防衛から離れている。もう一度、国会の外から運動をつくっていく、全国の共通課題だとあいさつされた。
休憩の後、第二部、西日本ネットワーク結成総会である。
基調提案「知り つながり 止める」と題して「ノーモア沖縄戦 えひめの会」の高井弘之さん。

世界史の大転換期として、過去に帝国主義国に植民地支配してきた側の国々が台頭してきている。その中で「西側先進国」の「国際秩序」が「挑戦」を受けている…日本は敵国を攻撃する軍事態勢を創り上げ、米国と共にその秩序維持の「任務に従事する」と言っている。それが「中国に対する軍事包囲網の構築」である。これは琉球弧と日本列島を使わなければ為しえない、日本が「中国への戦争態勢」から抜ければ、アメリカは中国と戦争ができないので、そのように変えれば、東葭アジアでの戦争を防ぐことができる。
各地・各団体・各個人がつながりあい、連携・連帯して闘うことが必要です。互いに各地の闘いを支援し合うと共に、全国的な共同の闘いを行うことによってこそ、各地の軍事態勢を切り崩し、戦争を止めることができる。これらの共同行動、連帯のネットワークに参加してください。そして、ともに闘うことによって、国家による戦争を、私たち市民。民衆の力で必ず止めましょうと訴えられた。
つづいて「沖縄・西日本ネットワーク結成提案」が、広島の新田秀樹さんから説明があった。参加団体は沖縄・西日本の戦争反対、平和活動が主体の地域団体、個人とし、その他の全国の団体、個人は賛同団体・個人としてネットワーク活動に協力する…という形、ただ参加団体・賛同団体に明確な違いや決まりはなさそうで、年会費や賛同金も決めていない。基本、全国からのカンパ・寄付金で運営するとのこと。なお参加団体や会費。賛同費をガチガチに決めなかったのは、総会とか会計監査とかも必要になってくるため、ゆるやかなネットワークということにしたとのことである。
共同代表は、具志堅隆松(ノーモア沖縄戦 命どぅ宝の会)海北由希子(平和を求め軍拡を許さない女たちの会・熊本)高井弘之(ノーモア沖縄戦・えひめの会)呉羽真弓(京都・祝園ミサイル弾薬庫問題を考える住民ネットワーク)、事務局と会計は「ノーモア沖縄戦 命どぅ宝の会」が担当するという形になる。

共同代表のあいさつ…右から具志堅さん、高井さん、海北さん。なお、京都の呉羽さんはZoomによる参加。

最後に結成宣言(案)が読み上げられ、拍手をもって確認された。「戦争止めよう!沖縄・西日本ネットワーク」が、ここに結成されたのである。
集会は会場参加300人、Zoom参加200人、計500名の参加だそうな。なおZoom参加が不特定多数に公開されてしたため、右翼勢力による妨害が入り、それは時々会場まで漏れ聞こえたりもした。事務局でなんとか対応されたそうであるが、Zoom公開の課題が浮き彫りになった。(右翼が妨害してくるということは、この運動が右翼にとって脅威であるということである)
集会の後、鹿児島天文館のNCサンプラザにて懇親会が行われた。