よーやく沖縄・西日本交流ネットワーク(仮称)集会in大分の報告…
 大分駅から徒歩15分ぐらいの、アイネス(大分県消費生活・男女共同参画センター)大会議室で本集会は行われた。
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 主催者あいさつでは池田年宏さんが、若い人にどうやったら平和の心を伝えることができるか?また世界に向けて平和の心を発信する必要があるとのことであった。そういう意味で、翌日の平和をめざすつどいの重要性や、その集会宣言を英語、ハングル、中文で発信したいとも述べられた。

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 沖縄の「ノーモア沖縄戦 命どぅ宝の会」共同代表の具志堅隆松さんから基調報告。9月21日に広島、呉で行われた西日本交流集会とほぼ同様の内容であったが、他に「ミサイル基地」というものはない、ミサイルは撃ったら十数分後には反撃のミサイルが飛んでくる。だから車載式で、1発撃ったらすぐに移動する。ところが弾薬庫は移動しない、敵からみたら弾薬庫こそ攻撃目標になると述べられた。そして運動をどうやって成功させるか?どうすれば戦争をさせないことができるか?沖縄では自衛隊・米軍基地の全面撤去を目指したい。もしそうしたら、代わりに中国が来るのか?中国に聴いてみたい…ということで、12月4日に上海に呼ばれている「グローバルサウス、アカデミック、フォーラム」で「両岸問題」(台湾有事)について聞いてくる、「東アジアを戦場にしたくない」と投げかけ、共有したいと述べられた。
 続いて大分からの報告…まずは「大分敷戸ミサイル問題を考える市民の会」合田公計さんから。これまでの経緯などの説明。防衛省火薬庫パンフにおいて、弾薬庫のある地域が攻撃対象になるのではないかという住民の疑問に答えておらず(否定もしていない)、また平時の事故であれば保障もされるが(自衛官の過失が立証された場合)、軍事施設が攻撃されて周辺住民が被害を受けた場合、住民の被害は保障されないと防衛省から回答があったとの説明があった。
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 これね。
 続いて湯布院駐屯地「敵基地攻撃ミサイル」問題を考えるネットワークの鯨津憲司さんから、湯布院駐屯地、第二特科団司令部設置その他についての報告。
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 大分県の自衛隊駐屯地、分屯地、日出生台演習場の位置関係…高速道路で結ばれ、自衛隊にとって便利な立地になっている。湯布院と日出生台演習場は、ほんとうに近い。

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 もちろん米軍もバンバン共同訓練で使う…1999年以降、沖縄駐留の米海兵隊砲撃舞台の移転訓練が行われており、ほぼ毎年、米軍が日出生台演習場を訓練で使っている。今年の夏のレゾリュート・ドラゴン2024では自衛隊約3000人、米軍約1000人が参加して実弾訓練や、オスプレイによる離着陸訓練が行われた。10月のキーン・ソード25では、自衛隊空挺部隊の降下訓練や、「一二式地対艦ミサイル」の訓練も行われた。来年1月には日栄共同訓練、2月には16回目の米海兵隊の移転砲撃訓練が予定されているそうだ。
  大分の次は、福岡、航空自衛隊築城基地のある築城からの報告。「平和といのちを見つめる会・空自追記基地前2の日座り込み運動」の渡辺ひろ子さんからの報告。日米共同訓練、F15配備反対を掲げ、毎月2の日に座り込み行動を行って451回目、明後日も必ずやるとのこと。築城は大分に来る途中に日豊本線で通過する街だ。
 続いて鹿児島から、鹿児島県護憲平和フォーラム、磨島昭広さんから、馬毛島での自衛隊基地建設や、さつま町の弾薬庫建設問題などの報告。
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 鹿児島でも自衛隊、日米共同演習が行われる…鹿野弥吉には無人偵察機が飛来してくる。

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 続いて石垣島から「石垣島の平和と自然を守る市民連絡会」事務局長、藤井幸子さんの報告。3月に開設された石垣駐屯地も増設計画があり、石垣農林高校の演習林と隣接して用地取得がなされている。
 また石垣島などの島じまでは、住民避難の問題が持ち上がっている。石垣島では全員、大分県、福岡県、山口県に、6日間で6万人(観光客含む)避難することになっているが、避難時は機内持ち込み荷物のみしか認められない「リュック一つで生活、財産を捨てて避難なんかできない」飼っている牛などはどうするのか?(別途計画をたてるらしいが…)避難なんかできるわけない!という声が上がっているが、地元は声を上げにくい…とのことである。
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 避難計画やそれを報道する新聞記事が紹介された。
 石垣島の次は、京都・祝園の弾薬庫問題であるのだが、祝園のグループは参加できす、変わって京都の米軍Xバンドレーダー基地反対・京都連絡会の方が連帯のメッセージを代読された。
 続いて西日本交流ネットワーク発足に向けての議論ということで、都圏より、大分港から民間船(ナッチャンWorld…かつて青森港―函館港を運行していた高速フェリー、PFI法に基づき設立された特別目的会社「高速マリン・トランスポート」が所有している。会社は防衛省と2025年12月末まで輸送使用契約を結んでいる。)で兵員・車両を運んで横浜・ノースドックに入港し、キーン・ソードに参加している。軍民分離を少しも考慮していない…西日本交流ネットワークであるが、首都圏からも参加したいとの発言があった。関西の「岩国労働者反戦交流会」からは、弾薬庫建設や民間の空港・港湾の軍事使用問題で全国的なつながりを持つことは必要であるが、差別排外主義を許してはならない…その面で、発言者が「バカみたいな~」という言葉を発するのはいかがなものか?と言う意見も出た。
 全交の広島の方から、ZENKOスピーキングツアーと「台湾有事NO!」の署名の案内、熊本から、指揮所訓練の本丸は熊本なのに、熊本では報道がない…報道されないから私たちが運動している、是非見に来てほしいという話、山口県下関から、たたかわない日教組中央批判などが行われた。
 まとめとして「ノーモア沖縄戦・えひめの会」でネットワーク呼びかけ人の高井弘之さんから発言
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 戦争をどうやって止めるか?日本を中国包囲網から抜けさせることが必要だ。台湾有事で「負ける」のは日本が協力しない場合であり、アメリカは日本が協力しない場合も想定している。日本政府の方針を大転換させることを、私たちの力で実現させる。「中国脅威論」が言われるが、今、中国が日本を攻撃する理由はない。人びとは「増税には反対」だ。大軍拡には増税、社会保障の切り捨てが続く、そこを訴えていく必要がある。ネットワークの準備はできていなかったが、連帯し始めている…来年2月22日、鹿児島市勤労者交流センター他の句的ホールで発足集会を行う…とのことであった。
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 アピール文採択の後、感想・提言ということで沖縄の昨年11月23日沖縄県民集会実行委員の神谷美由希さんが、平和外交や中国での台湾有事のシンポジウムについて述べられる。
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 「ノーモア沖縄戦命どぅ宝の会」の与那覇恵子さんが、閉会あいさつをして集会は終了。

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 その後、ソレイユ(大分県労働福祉会館)の大きな会場に移動して、交流会という名の酒飲みであった。ではでは…