7月12日、2024岩国行動スタート集会にs中してきた。
18時、エルおおさか南館で開場、主催者あいさつの後「岩国基地の拡張・強化に反対する広島県住民の会」で、ピースリンク広島・呉・岩国の新田秀樹さんの講演が始まった。
はじめに「広島の基地群」ということで、広島周辺にある米軍、自衛隊の基地の概要について説明があった。岩国基地は、米海軍第5空母航空団、米海兵隊第12航空群の他、海上自衛隊第31航空群がいる。米軍と自衛隊が共同使用汁基地である。また米軍は広弾薬庫、秋月弾薬庫、河上弾薬庫の3カ所の弾薬をを持っている。河上弾薬庫は、アジア最大の弾薬庫なのでそうな。これらをGoogle eirthやストリートビューの写真などで紹介された。また陸上自衛隊海田中途日で、原村演習場というのを持っている。海上自衛隊の呉地方隊お、もちろんこの地域における最大の基地である。その他、島根県域には「エリア567」という自衛隊の高度訓練空域も設定されており、これは米軍も使用している…おお、広島も広島湾を中心に、基地が集中しているではないか!という地図も示された。
岩国基地そのものは、滑走路を沖合に移設して2011年から使用している。沖合に移設された滑走をは、滑走路延長線上が海で南北に住宅地などの障害物がないため、米軍にとっては使い勝手のよい基地になっている。米空母の艦載機が2018年までに厚木から移駐が完了し、2017年までに海兵隊の戦闘機も最新鋭のF35Bに変わっている。今、岩国基地で36機のF35Bをかかえているが、この意味は大きい…海外にF35Bがあるのは日本だけ、FA18ホーネットも含め、減らす方向があるようだが、最新鋭の米軍機の拠点であることには変わりがない。
また滑走路沖合移転に伴い、いろいろなものを陸揚げできる専用の港湾施設ができている。普天間に配備するオスプレイや、陸自が配備するオスプレイもここから陸揚げされている。強襲揚陸艦アメリカ、トリポリをはじめ、大型の貨物船も入港し、様々なものを陸揚げしている。ちなみに「強襲揚陸艦」トリポリは上陸用舟艇を積まず、ほぼF35B専用の空母としてつくられているのだそうな。

滑走路の沖合移設によって、あるいは朝のエンジン調整(空ぶかし)を行うためのハッシュハウス建設により、基地周辺での騒音は一部軽減している。しかし、北側離陸コースにあたる阿多田良島で騒音の被害が増大している。「住民の会」でアンケート調査をした結果でもそれは明らかだ。その他、広島県の沿岸部での騒音被害も増加している。エリア五六七での訓練が増加しているからでもある。
呉基地は、国内最大規模の「海上自衛隊呉地方総監部」は、護衛艦約四〇隻が配備され国内最大規模の基地である。F35Bを搭載する空母「かが」もいる…ここでいろいろな艦船の写真が披露される。ミリオタさんにとってはたまらないだろう…また2024年度には「自衛隊海上輸送群」も発足する。これは海上自衛隊ではなく、統合作戦司令部直轄の部隊である。
また2023年に日本製鉄瀬戸内製鉄所呉地区が閉鎖された。この130ha(呉基地は80ha)の跡地活用について防衛省が「多機能な複合防衛拠点」として一括購入を申し入れてきた。目的は
①民間誘致を含む装備品などの維持整備・製造拠点
②ヘリポートや物資の集積場などの防災拠点と艦船配備、訓練場などの部隊の活動基盤
③完璧などを活用した港湾
を整備するという…これは呉が一大海軍基地になることを意味する。また、呉市長はこれを容認し、雇用が生まれるようなものにしてほしいというようなことを言っているそうだ。
呉は東洋一とも言われた呉海軍工廠の街だが、1950年に「旧軍港市転換法」が制定・施行されている。それによって「もう戦争には頼らない街になる」と誓ったはずである。当時の市の「宣言」には
百年の永きに亘り、営々と構築された旧軍港は専ら戦争目的のみ供用されてきたのである。(略)今次大戦は日本をほとんど破滅の状態において終結を告げ、三代にわたってここに定着した市民は住む家なく、帰るべき故郷はすでになく、荒廃した軍施設を前に失業の群衆と化し去ったのである。破壊されたスクラップの山と転覆した艦船の残骸はこれを眺める市民に戦争の惨禍と無意味さをしみじみ訴えるのである。市はここに180度の転回をもって、せめて残された軍財産を平和と人類の幸福のために活用し、速やかに平和産業都市、国際貿易港として更生せんことを誓うのみである。
呉の軍事都市化は、この宣言に真っ向から反するものである。
岸田首相は4月に訪米し、米議会で「同盟はかつてなく強力」であると演説した。南西諸島における自衛隊基地も拡張され、また大分や京都府祝園をはじめ全国に130棟もの弾薬庫が建設されようとしている。呉の大麗女島にも調査費が計上されている。各地で行われている運動が全国にひろまっていないが、なんとかつながてちきたい。また9月21日に呉で集会をやる、沖縄とつながるような運動をしたいと述べられた。
その後の質疑応答では、エリア567の他、米軍が中国山地上で低空飛行訓練をする「ブラウン・ルート」については「消されている」のではないか、いや、訓練は続けられているだろうという話や、近年は日本と他国の「国際共同訓練」が増えてきている、また対中国戦争でアメリカはまっとうに戦争して中国に勝てない…だから「同盟国」をどう使うか?という話になっていることが話題になった。
講演後、各地からの発言で「STOP!辺野古新基地建設!大阪アクション」や、南部全労協、山口連帯労組、ユニオン北九州からあいさつがあった、山口連帯労組からは、7月21日に「レゾリュート・ドラゴン」に反対する集会のお知らせである。続いてAWC日本連よりアピールがあり、日本の軍備増強・拡大がアジアの人々にとってみればどうなのか?目を見張る強化であろう。「中国包囲網」に対し、民衆の側から反対していくということが提起された。
実行委員会から、2024実行委員会結成報告と行動敵がなされた。今年の岩国行動は、11月16日と17日、また翌18日には上関町祝島の原発建設および核廃棄物中間貯蔵施設建設予定地に行く予定なのだそうな。
ぜひ、今年は岩国に行きたいものである。
18時、エルおおさか南館で開場、主催者あいさつの後「岩国基地の拡張・強化に反対する広島県住民の会」で、ピースリンク広島・呉・岩国の新田秀樹さんの講演が始まった。
はじめに「広島の基地群」ということで、広島周辺にある米軍、自衛隊の基地の概要について説明があった。岩国基地は、米海軍第5空母航空団、米海兵隊第12航空群の他、海上自衛隊第31航空群がいる。米軍と自衛隊が共同使用汁基地である。また米軍は広弾薬庫、秋月弾薬庫、河上弾薬庫の3カ所の弾薬をを持っている。河上弾薬庫は、アジア最大の弾薬庫なのでそうな。これらをGoogle eirthやストリートビューの写真などで紹介された。また陸上自衛隊海田中途日で、原村演習場というのを持っている。海上自衛隊の呉地方隊お、もちろんこの地域における最大の基地である。その他、島根県域には「エリア567」という自衛隊の高度訓練空域も設定されており、これは米軍も使用している…おお、広島も広島湾を中心に、基地が集中しているではないか!という地図も示された。
岩国基地そのものは、滑走路を沖合に移設して2011年から使用している。沖合に移設された滑走をは、滑走路延長線上が海で南北に住宅地などの障害物がないため、米軍にとっては使い勝手のよい基地になっている。米空母の艦載機が2018年までに厚木から移駐が完了し、2017年までに海兵隊の戦闘機も最新鋭のF35Bに変わっている。今、岩国基地で36機のF35Bをかかえているが、この意味は大きい…海外にF35Bがあるのは日本だけ、FA18ホーネットも含め、減らす方向があるようだが、最新鋭の米軍機の拠点であることには変わりがない。
また滑走路沖合移転に伴い、いろいろなものを陸揚げできる専用の港湾施設ができている。普天間に配備するオスプレイや、陸自が配備するオスプレイもここから陸揚げされている。強襲揚陸艦アメリカ、トリポリをはじめ、大型の貨物船も入港し、様々なものを陸揚げしている。ちなみに「強襲揚陸艦」トリポリは上陸用舟艇を積まず、ほぼF35B専用の空母としてつくられているのだそうな。

滑走路の沖合移設によって、あるいは朝のエンジン調整(空ぶかし)を行うためのハッシュハウス建設により、基地周辺での騒音は一部軽減している。しかし、北側離陸コースにあたる阿多田良島で騒音の被害が増大している。「住民の会」でアンケート調査をした結果でもそれは明らかだ。その他、広島県の沿岸部での騒音被害も増加している。エリア五六七での訓練が増加しているからでもある。
呉基地は、国内最大規模の「海上自衛隊呉地方総監部」は、護衛艦約四〇隻が配備され国内最大規模の基地である。F35Bを搭載する空母「かが」もいる…ここでいろいろな艦船の写真が披露される。ミリオタさんにとってはたまらないだろう…また2024年度には「自衛隊海上輸送群」も発足する。これは海上自衛隊ではなく、統合作戦司令部直轄の部隊である。
また2023年に日本製鉄瀬戸内製鉄所呉地区が閉鎖された。この130ha(呉基地は80ha)の跡地活用について防衛省が「多機能な複合防衛拠点」として一括購入を申し入れてきた。目的は
①民間誘致を含む装備品などの維持整備・製造拠点
②ヘリポートや物資の集積場などの防災拠点と艦船配備、訓練場などの部隊の活動基盤
③完璧などを活用した港湾
を整備するという…これは呉が一大海軍基地になることを意味する。また、呉市長はこれを容認し、雇用が生まれるようなものにしてほしいというようなことを言っているそうだ。
呉は東洋一とも言われた呉海軍工廠の街だが、1950年に「旧軍港市転換法」が制定・施行されている。それによって「もう戦争には頼らない街になる」と誓ったはずである。当時の市の「宣言」には
百年の永きに亘り、営々と構築された旧軍港は専ら戦争目的のみ供用されてきたのである。(略)今次大戦は日本をほとんど破滅の状態において終結を告げ、三代にわたってここに定着した市民は住む家なく、帰るべき故郷はすでになく、荒廃した軍施設を前に失業の群衆と化し去ったのである。破壊されたスクラップの山と転覆した艦船の残骸はこれを眺める市民に戦争の惨禍と無意味さをしみじみ訴えるのである。市はここに180度の転回をもって、せめて残された軍財産を平和と人類の幸福のために活用し、速やかに平和産業都市、国際貿易港として更生せんことを誓うのみである。
呉の軍事都市化は、この宣言に真っ向から反するものである。
岸田首相は4月に訪米し、米議会で「同盟はかつてなく強力」であると演説した。南西諸島における自衛隊基地も拡張され、また大分や京都府祝園をはじめ全国に130棟もの弾薬庫が建設されようとしている。呉の大麗女島にも調査費が計上されている。各地で行われている運動が全国にひろまっていないが、なんとかつながてちきたい。また9月21日に呉で集会をやる、沖縄とつながるような運動をしたいと述べられた。
その後の質疑応答では、エリア567の他、米軍が中国山地上で低空飛行訓練をする「ブラウン・ルート」については「消されている」のではないか、いや、訓練は続けられているだろうという話や、近年は日本と他国の「国際共同訓練」が増えてきている、また対中国戦争でアメリカはまっとうに戦争して中国に勝てない…だから「同盟国」をどう使うか?という話になっていることが話題になった。
講演後、各地からの発言で「STOP!辺野古新基地建設!大阪アクション」や、南部全労協、山口連帯労組、ユニオン北九州からあいさつがあった、山口連帯労組からは、7月21日に「レゾリュート・ドラゴン」に反対する集会のお知らせである。続いてAWC日本連よりアピールがあり、日本の軍備増強・拡大がアジアの人々にとってみればどうなのか?目を見張る強化であろう。「中国包囲網」に対し、民衆の側から反対していくということが提起された。
実行委員会から、2024実行委員会結成報告と行動敵がなされた。今年の岩国行動は、11月16日と17日、また翌18日には上関町祝島の原発建設および核廃棄物中間貯蔵施設建設予定地に行く予定なのだそうな。
ぜひ、今年は岩国に行きたいものである。