斎藤幸平「ゼロからの資本論」(NHK出版新書 2023年1月)を読んでみた…

NHKはニュースはろくでもないが、様々ないい企画をやっている。そのうちのひとつ「100分de名著」の、2021年1月に放送されたマルクス「資本論」のテキストを底本にして加筆・修正し、新たに書き下ろした章を加えたものだそうな。ということで、非常にわかりやすい!
章立てをみると、こんな感じ…
第1章 「商品」に振り回される私たち
第2章 なぜ過労死はなくならないのか
第3章 イノベーションが「クソどうでもいい仕事」を生む
第4章 緑の資本主義というおとぎ話
第5章 グッバイ・レーニン
第6章 コミュニズムが不可能だなんて誰が言った?
となっている。
本物の「資本論」では、まず「商品」の研究から延々と続き、商品に含まれる「価値」(あるいは富)とはなんぞや…というところを草津していくわけだが、斎藤幸平は「物質代謝」としての労働をまず考え、富(商品)は労働から生まれるとパッと説明してくれるわけだ。
今回は、本書のあちこちをとびながら、のんびり解説といきたい…
で、手始めに…富を生み出すものは「労働」である…ということは、どっかに富(価値)があれば、そこには労働が投入されたことになる。
ということで、第2章 なぜ過労死はなくならないのか の中には、これまで以上に労働時間が延長される問題が登場する…労働の場は、パソコンやネット環境、通信技術のおかげで”職場”の外にどんどん広がっていく。リモートで会議がおこなわれ、リゾート地でのわーケーションも可能だ。こういった働き方のせいで、仕事とプライベートの時間の境界が曖昧になり、電話やメールから目を離せない…いや…
それだけではありません。私たちがグーグルやフェイスブックを使うと、そのデータは彼らに価値をもたらす「商品」となります。彼らは集めたデータを企業に売ったり、広告を出稿してもらったりして儲けているのです。
私たちは、プライベートな時間に、プライベートな楽しみとしてfリスブックを使っていると思っていますが。フェイスブックに写真をアップしたりグーグルで検索したりすることで、彼らが必要としている「データ」という商品をGAFAのために生産し、せっせと働いているとも言えます。しかも、タダで!(P86)
おお、そうだったのか!
我々は、IT長者のために、タダ働きをしていたのか⁉
ということは、メタのマーク・ザッカーバーグやX(旧ツイッター)のイーロン・マスクは、われわれに賃金をはらわなければイケナイわけだ!
ザッカーバーグ、マスクは我々に賃金を支払え!
タダ働きは、やらないぞ!
暑い夏には、冷たいビールを支給しろ!
寒い冬には、熱々の鍋を支給しろ!
もちろん、斎藤幸平はこんな要求を掲げて展開はしないのであるが、これが「デジタル・プロレタリアート」、現代のスマホ中毒者に対する強搾取なのである…

NHKはニュースはろくでもないが、様々ないい企画をやっている。そのうちのひとつ「100分de名著」の、2021年1月に放送されたマルクス「資本論」のテキストを底本にして加筆・修正し、新たに書き下ろした章を加えたものだそうな。ということで、非常にわかりやすい!
章立てをみると、こんな感じ…
第1章 「商品」に振り回される私たち
第2章 なぜ過労死はなくならないのか
第3章 イノベーションが「クソどうでもいい仕事」を生む
第4章 緑の資本主義というおとぎ話
第5章 グッバイ・レーニン
第6章 コミュニズムが不可能だなんて誰が言った?
となっている。
本物の「資本論」では、まず「商品」の研究から延々と続き、商品に含まれる「価値」(あるいは富)とはなんぞや…というところを草津していくわけだが、斎藤幸平は「物質代謝」としての労働をまず考え、富(商品)は労働から生まれるとパッと説明してくれるわけだ。
今回は、本書のあちこちをとびながら、のんびり解説といきたい…
で、手始めに…富を生み出すものは「労働」である…ということは、どっかに富(価値)があれば、そこには労働が投入されたことになる。
ということで、第2章 なぜ過労死はなくならないのか の中には、これまで以上に労働時間が延長される問題が登場する…労働の場は、パソコンやネット環境、通信技術のおかげで”職場”の外にどんどん広がっていく。リモートで会議がおこなわれ、リゾート地でのわーケーションも可能だ。こういった働き方のせいで、仕事とプライベートの時間の境界が曖昧になり、電話やメールから目を離せない…いや…
それだけではありません。私たちがグーグルやフェイスブックを使うと、そのデータは彼らに価値をもたらす「商品」となります。彼らは集めたデータを企業に売ったり、広告を出稿してもらったりして儲けているのです。
私たちは、プライベートな時間に、プライベートな楽しみとしてfリスブックを使っていると思っていますが。フェイスブックに写真をアップしたりグーグルで検索したりすることで、彼らが必要としている「データ」という商品をGAFAのために生産し、せっせと働いているとも言えます。しかも、タダで!(P86)
おお、そうだったのか!
我々は、IT長者のために、タダ働きをしていたのか⁉
ということは、メタのマーク・ザッカーバーグやX(旧ツイッター)のイーロン・マスクは、われわれに賃金をはらわなければイケナイわけだ!
ザッカーバーグ、マスクは我々に賃金を支払え!
タダ働きは、やらないぞ!
暑い夏には、冷たいビールを支給しろ!
寒い冬には、熱々の鍋を支給しろ!
もちろん、斎藤幸平はこんな要求を掲げて展開はしないのであるが、これが「デジタル・プロレタリアート」、現代のスマホ中毒者に対する強搾取なのである…
