参政党についてさらに書き続ける。
前回記事の中にも、
参政党は「日本ファースト」「日本人のための政党」というスローガンを掲げてており、綱領等を見れば「日本の国益を守り、世界に大調和を生む」「一、先人の叡智を活かし、天皇を中心に一つにまとまる平和な国をつくる。」とあり、れっきとした極右政党だ。「大調和」とは成長の家、谷口雅春が提唱した言葉で、参政党では日本が主導して世界の国々が共存共栄する新しい世界秩序を築くことを意味し、「八紘一宇」と同様の概念を示しているとされる。
と書いたとおり、彼らは極右政党である。参政党の創設者で、事実上の党代表である神谷宗幣は、2007年に大阪府吹田市議会議員となったのだが、議員になる前から「新しい教科書をつくる会」の運動を行い、高橋史郎が唱える「親学」を推奨していた人物である。2010年には「龍馬プロジェクト」なる政策提言・実現のための団体を結成し、地方の保守系議員を組織していた。龍馬プロジェクトのHPに掲げられている理念の中には、
つまり、日本は天皇という親を中心にした家族国家というスタイルであり、古代より「和」を大切にして発展してきた国家なのです。
とあり、
約7年間の占領期間で、我が国の体制や国民の意識は大きく変えられてしまいました。
前回記事の中にも、
参政党は「日本ファースト」「日本人のための政党」というスローガンを掲げてており、綱領等を見れば「日本の国益を守り、世界に大調和を生む」「一、先人の叡智を活かし、天皇を中心に一つにまとまる平和な国をつくる。」とあり、れっきとした極右政党だ。「大調和」とは成長の家、谷口雅春が提唱した言葉で、参政党では日本が主導して世界の国々が共存共栄する新しい世界秩序を築くことを意味し、「八紘一宇」と同様の概念を示しているとされる。
と書いたとおり、彼らは極右政党である。参政党の創設者で、事実上の党代表である神谷宗幣は、2007年に大阪府吹田市議会議員となったのだが、議員になる前から「新しい教科書をつくる会」の運動を行い、高橋史郎が唱える「親学」を推奨していた人物である。2010年には「龍馬プロジェクト」なる政策提言・実現のための団体を結成し、地方の保守系議員を組織していた。龍馬プロジェクトのHPに掲げられている理念の中には、
つまり、日本は天皇という親を中心にした家族国家というスタイルであり、古代より「和」を大切にして発展してきた国家なのです。
とあり、
約7年間の占領期間で、我が国の体制や国民の意識は大きく変えられてしまいました。
現在もその延長線上にあり、多くの人々は戦後教育の世界観から抜け出せずにいます。
と、歴史修正右翼がよく使うような世界観が見いだせる。ちなみに龍馬プロジェクトの国会議員参与には、神谷宗幣とともにあの差別主義者、杉田水脈がいる。
参政党は、龍馬プロジェクトとは別の組織、政党であるが、神谷宗幣の思想・理念を体現しているところは同じである。参政党の理念や綱領、政策は彼らのホームページをざっくりみれば「右翼だ」とわかるのだが、ここではもう少し詳しく、彼らが作った「新日本憲法(構想案)」を見ていこう。ただこれは「改憲」した後の新しい「憲法草案」ですらない…なぜなら「基本的人権」や「国民主権」についての記述が全くなく、「主権」は「国」にあるとしている⁉いや、その国の主権者は、誰なんだい!というところで落第だ。その他、統治機構の記述が雑、現在も法律でできるようなことをわざわざ憲法で規定している、「道徳的」なことが記述されている…というより、道徳を憲法で規定している…というようなシロモノだ。あえていうなら、小中学校のクラスみんなで考えた「学級憲法」みたいなものだろうか。
とりあえず、参政憲法の第一章は「天皇」、第三条は(天皇の権限)として
天皇は全国民のために、詔勅を発する
2.天皇は元首として国を代表し、内閣の責任において、以下の事項を裁可することができる(以下略)
と、天皇を元首としている。まぁ、それは右翼のスタンダードだとしても
第五条(国民)に
国民の要件は、父または母が日本人であり、日本語を母国語とし、日本を大切にする心を有することを基準として、法律で定める。
とある。「日本を大切にする心」を持っていないと、日本人として認められないのだ‼内心の自由に踏み込んで国籍を決めることは、認められない。そもそも「日本を大切にする心」というのをどうやって調べるというのだろう。テストでもやるのだろうか?テストの点が悪ければ、日本国籍を剥奪されるのだろうか?
第四章「国もまもり」には、防諜やら経済安全保障、資源、自衛軍などの条項があるが、特筆されるのは第十九条が(外国人と外国資本)という項目をわざわざ設けていることだ。そこには
外国人の入国および在留条件は、国が主権に基づき、自由に決定することができる。
2.土地は公共の財産であり、外国人または外国資本に譲渡してはならない。
3.外国人または外国資本が所有する不動産、法人及び重要な資産に係る権限は、情報が公開され、法律で定める手続きにより没収し、または正当な補償のもと、国が買い戻すことができる。
4.外国人の参政権は、これを認めない。帰化した者は三世代を経ない限り、公務に就くことはできない。帰化の条件は、国柄の理解及び公共の安全を基準に法律で定める。
と書かれている。
一般的に、外国人や外国資本の規制については憲法レベルではなく、法律レベルで行う…憲法に「基本的人権」がうたわれ、資本主義社会における財産権や土地売買の自由、さらに言えば資本移動の自由も規定されているので、規制が必要であったとしてもできるだけそれを侵害しないように法律で対処するわけだ。ところが参政党はわざわざ外国人や外国資本の権利憲法で枠をはめ、排外主義政策を突出させているのである。
不動産、資産についての厳しい規定は、昨今の「中国人が日本の(重要な)土地を買いあさっている」にみられるようなネットでの排外的な主張に呼応したものだろう。また4.の「帰化した者は三世代を経ない限り、公務に就くことはできない」というのも、これまたネットで広がる「〇〇議員は、在日」「国会議員や報道関係のほとんどが、実は帰化人(だから日本人のための政治が行われず、そのことが報道されない)」といった排外主張に呼応したものだ。また、帰化人に対してこのような規制を設けることは、同じ日本人の中に公務に就くことができる者とできない者の差別を設けることになる。参政党の「日本人ファースト」の中身は、その日本人の中にもファーストとセカンドを置く政策に他ならない。…そもそも「〇〇ファースト」という言い方自体、その次のセカンド、サードが存在することが前提だから、基本、差別のための政策である。そして日本国であれば、日本人は確実にマジョリティだから、けっきょくそれは「マイノリティには配慮しません」という宣言である。
その「マジョリティ」たる日本人の規定も、「日本を大切にする心」を有するかどうかで決まる…国家権力(あるいは参政党・神谷宗幣?)が恣意的に決めることができるのだ!人びとは差別されないために、「マジョリティ=日本人」になることに汲々とし、内心を権力(神谷宗幣?)にコントロールされる、おそろしい国が「参政憲法」が体現する世界なのだ!
なお参政憲法では軍隊は第二十条(自衛軍)に規定されているが、参政党の現在かかげている政策や、参議院選挙における公約には、自民党などの右派政治家が主張するような、自衛隊をガンガン増強し、例えば核武装も行うなどの威勢の良い政策はみられない。(核政策については「核保有国に囲まれた日本を守るため、厳しい国際社会の現実を踏まえ、核廃絶を長期的な目標としつつ、今の日本を守るために、核保有国に核を使わせない抑止力を持つ。」とあいまいなものである)政策にあまり軍事面を表に出さず、外国人排斥に特化することで、ソフトな右翼政党(ただ支持者は政治的リテラシーがないので、右翼であるとすら気づかない)であるという演出に成功している。ただ神谷宗幣自身、「つくる会」の運動をやっていた右翼であり、5月3日に自民党、西田昌司のひめゆり発言を受けて「ひめゆり発言、間違ってない」「日本軍が悪かったわけない」と擁護発言をした歴史修正右翼である。また沖縄では参政党関係者が「県平和資料館はプロパガンダ」などと政治資金パーティで発言したりしている(報道では「沖縄県連選対部長」の発言とされているが、神谷宗幣は「勝手に肩書を名乗って発言した」などとしている…党のガバナンスも怪しいものだ)。参政党は、外国人を差別し、戦争に向かう極右政党である。
と、歴史修正右翼がよく使うような世界観が見いだせる。ちなみに龍馬プロジェクトの国会議員参与には、神谷宗幣とともにあの差別主義者、杉田水脈がいる。
参政党は、龍馬プロジェクトとは別の組織、政党であるが、神谷宗幣の思想・理念を体現しているところは同じである。参政党の理念や綱領、政策は彼らのホームページをざっくりみれば「右翼だ」とわかるのだが、ここではもう少し詳しく、彼らが作った「新日本憲法(構想案)」を見ていこう。ただこれは「改憲」した後の新しい「憲法草案」ですらない…なぜなら「基本的人権」や「国民主権」についての記述が全くなく、「主権」は「国」にあるとしている⁉いや、その国の主権者は、誰なんだい!というところで落第だ。その他、統治機構の記述が雑、現在も法律でできるようなことをわざわざ憲法で規定している、「道徳的」なことが記述されている…というより、道徳を憲法で規定している…というようなシロモノだ。あえていうなら、小中学校のクラスみんなで考えた「学級憲法」みたいなものだろうか。
とりあえず、参政憲法の第一章は「天皇」、第三条は(天皇の権限)として
天皇は全国民のために、詔勅を発する
2.天皇は元首として国を代表し、内閣の責任において、以下の事項を裁可することができる(以下略)
と、天皇を元首としている。まぁ、それは右翼のスタンダードだとしても
第五条(国民)に
国民の要件は、父または母が日本人であり、日本語を母国語とし、日本を大切にする心を有することを基準として、法律で定める。
とある。「日本を大切にする心」を持っていないと、日本人として認められないのだ‼内心の自由に踏み込んで国籍を決めることは、認められない。そもそも「日本を大切にする心」というのをどうやって調べるというのだろう。テストでもやるのだろうか?テストの点が悪ければ、日本国籍を剥奪されるのだろうか?
第四章「国もまもり」には、防諜やら経済安全保障、資源、自衛軍などの条項があるが、特筆されるのは第十九条が(外国人と外国資本)という項目をわざわざ設けていることだ。そこには
外国人の入国および在留条件は、国が主権に基づき、自由に決定することができる。
2.土地は公共の財産であり、外国人または外国資本に譲渡してはならない。
3.外国人または外国資本が所有する不動産、法人及び重要な資産に係る権限は、情報が公開され、法律で定める手続きにより没収し、または正当な補償のもと、国が買い戻すことができる。
4.外国人の参政権は、これを認めない。帰化した者は三世代を経ない限り、公務に就くことはできない。帰化の条件は、国柄の理解及び公共の安全を基準に法律で定める。
と書かれている。
一般的に、外国人や外国資本の規制については憲法レベルではなく、法律レベルで行う…憲法に「基本的人権」がうたわれ、資本主義社会における財産権や土地売買の自由、さらに言えば資本移動の自由も規定されているので、規制が必要であったとしてもできるだけそれを侵害しないように法律で対処するわけだ。ところが参政党はわざわざ外国人や外国資本の権利憲法で枠をはめ、排外主義政策を突出させているのである。
不動産、資産についての厳しい規定は、昨今の「中国人が日本の(重要な)土地を買いあさっている」にみられるようなネットでの排外的な主張に呼応したものだろう。また4.の「帰化した者は三世代を経ない限り、公務に就くことはできない」というのも、これまたネットで広がる「〇〇議員は、在日」「国会議員や報道関係のほとんどが、実は帰化人(だから日本人のための政治が行われず、そのことが報道されない)」といった排外主張に呼応したものだ。また、帰化人に対してこのような規制を設けることは、同じ日本人の中に公務に就くことができる者とできない者の差別を設けることになる。参政党の「日本人ファースト」の中身は、その日本人の中にもファーストとセカンドを置く政策に他ならない。…そもそも「〇〇ファースト」という言い方自体、その次のセカンド、サードが存在することが前提だから、基本、差別のための政策である。そして日本国であれば、日本人は確実にマジョリティだから、けっきょくそれは「マイノリティには配慮しません」という宣言である。
その「マジョリティ」たる日本人の規定も、「日本を大切にする心」を有するかどうかで決まる…国家権力(あるいは参政党・神谷宗幣?)が恣意的に決めることができるのだ!人びとは差別されないために、「マジョリティ=日本人」になることに汲々とし、内心を権力(神谷宗幣?)にコントロールされる、おそろしい国が「参政憲法」が体現する世界なのだ!
なお参政憲法では軍隊は第二十条(自衛軍)に規定されているが、参政党の現在かかげている政策や、参議院選挙における公約には、自民党などの右派政治家が主張するような、自衛隊をガンガン増強し、例えば核武装も行うなどの威勢の良い政策はみられない。(核政策については「核保有国に囲まれた日本を守るため、厳しい国際社会の現実を踏まえ、核廃絶を長期的な目標としつつ、今の日本を守るために、核保有国に核を使わせない抑止力を持つ。」とあいまいなものである)政策にあまり軍事面を表に出さず、外国人排斥に特化することで、ソフトな右翼政党(ただ支持者は政治的リテラシーがないので、右翼であるとすら気づかない)であるという演出に成功している。ただ神谷宗幣自身、「つくる会」の運動をやっていた右翼であり、5月3日に自民党、西田昌司のひめゆり発言を受けて「ひめゆり発言、間違ってない」「日本軍が悪かったわけない」と擁護発言をした歴史修正右翼である。また沖縄では参政党関係者が「県平和資料館はプロパガンダ」などと政治資金パーティで発言したりしている(報道では「沖縄県連選対部長」の発言とされているが、神谷宗幣は「勝手に肩書を名乗って発言した」などとしている…党のガバナンスも怪しいものだ)。参政党は、外国人を差別し、戦争に向かう極右政党である。




