昨日、府内某所にて「梅田解放区」忘年会とやらを行ったのだが、そこでのイベントとして映画「南京!南京!」の上映会を行った。今年の9月25日に、ドーンセンターで上映会が行われたのであるが、そこの関係者の方が持ち込んで企画したものらしい。

2009年に陸川(ルー・チューアン)監督が撮影した、南京大虐殺を題材にした映画。中国で賛否両論はあれど大ヒットしたが、日本では公開されておらず、こうやって上映会の形でイベントとして視ることが出来るものだ。(概要)
モノクロで撮影された映画が、長々と続く(133分)中国軍の兵士の視点、侵略してきた日本軍の視点、混乱に陥った南京市内の「国際安全区」を運営するラーベらの視点…いろいろ俯瞰的に描かれているのだが、もう救いようのない、絶望ばっかりのシーンでいっぱいだった。
セリフも分からないし(字幕のみ)誰がどう”活躍”しているのか見えにくいのであるが、南京陥落前に中国軍が激しく抵抗していること、”捕虜”がまとめて殺されたり、散発的に殺されたり、あるいは運よく”助け出せれて”生き延びたり…
そして日本兵が女性をレイプする…南京で起こった戦時性暴力について、この作品はかなりしっかりと描いている。安全区にも日本兵が現れる…阿鼻叫喚!やがて日本軍は安全区内から、女性を100人差し出せと要求する。恐る恐る手を挙げ”志願”する女性たち…やがて慰安所が開設され、そこで延々と日本兵の相手をさせられるシーンも出てくる。三週間限りという約束であったが、中には耐えられず死体となって慰安所を出てくる女性たち…白い体が荷車に載せられ、いずこへと去ってゆく…
ラーベにはドイツ本国への帰国命令が出る。ラーベの秘書は「トモダチ」日本軍に安全区の庇護を求めるが、それがかえって避難している元兵士を犠牲にすることに繋がる。そして秘書もまた処刑される。
作中には「よい日本兵(下級将校か?)」も登場する。捕虜を助けたり、見逃したりする”純粋な“青年だ。中国の娼婦(日本軍慰安婦ではない)にやさしくしてもらい、日本から来た慰問袋をプレゼントしたりして”思いやり”を見せるが、そんなやさしさが何になろうか!おそらく彼は慰安所には行かなかっただろうが、そばで進んでいる虐殺や強姦を止めることには少しも役に立っていない…それぐらいむなしく、救いようのない立ち位置なのだ。(陸川監督はあえてこういった良心的日本兵を入れて効果を出したわけだが、それがかえって中国で非難される元になったようだ。また日本人が南京大虐殺をテーマに作品をつくって、このような「良心的日本兵」の描写を入れることは、日本軍の悪行についての開き直り…良い日本兵もいた…ととられることになる)
安全区内に避難していたが日本軍につかまった中国兵は、やがて子どもとともに釈放される。銃声がして(良心的)日本兵が倒れている…おそらく、凄惨な虐殺の現場に居続けたことに耐えきれなくなったのだろう。やがて子どもと中国兵は自由になったことを喜び、タンポポの綿毛を吹いて遊ぶシーンで、ようやく”救い”がやってきた。
長かった映画の感想を述べあう…やはり「良心的日本兵」の扱いについて意見が出たりもする…いかに個人の“善意””善行”がむなしく、無力なものなのか…侵略戦争が起こり、差別排外主義の下、敵ならば皆殺せ!となる前に、戦争を止めなければならない。
この映画はやはり、多くの日本人が見るべき映画である。上映会では、大阪の南部で上映会を企画してくれる人が欲しいというような意見も出た。また映像は衝撃的な場面も多いから、観た人の中にはトラウマとかの障害が起こるのではということも懸念する声も上がった。
今年の終りにいい経験をさせてもらった…沖縄を再び戦場にしてはならないのと同時に、再び他の国に攻め込み、そこに住む人を苦しめ、虐殺・強姦するようなことがあってはならないと誓おう!

2009年に陸川(ルー・チューアン)監督が撮影した、南京大虐殺を題材にした映画。中国で賛否両論はあれど大ヒットしたが、日本では公開されておらず、こうやって上映会の形でイベントとして視ることが出来るものだ。(概要)
モノクロで撮影された映画が、長々と続く(133分)中国軍の兵士の視点、侵略してきた日本軍の視点、混乱に陥った南京市内の「国際安全区」を運営するラーベらの視点…いろいろ俯瞰的に描かれているのだが、もう救いようのない、絶望ばっかりのシーンでいっぱいだった。
セリフも分からないし(字幕のみ)誰がどう”活躍”しているのか見えにくいのであるが、南京陥落前に中国軍が激しく抵抗していること、”捕虜”がまとめて殺されたり、散発的に殺されたり、あるいは運よく”助け出せれて”生き延びたり…
そして日本兵が女性をレイプする…南京で起こった戦時性暴力について、この作品はかなりしっかりと描いている。安全区にも日本兵が現れる…阿鼻叫喚!やがて日本軍は安全区内から、女性を100人差し出せと要求する。恐る恐る手を挙げ”志願”する女性たち…やがて慰安所が開設され、そこで延々と日本兵の相手をさせられるシーンも出てくる。三週間限りという約束であったが、中には耐えられず死体となって慰安所を出てくる女性たち…白い体が荷車に載せられ、いずこへと去ってゆく…
ラーベにはドイツ本国への帰国命令が出る。ラーベの秘書は「トモダチ」日本軍に安全区の庇護を求めるが、それがかえって避難している元兵士を犠牲にすることに繋がる。そして秘書もまた処刑される。
作中には「よい日本兵(下級将校か?)」も登場する。捕虜を助けたり、見逃したりする”純粋な“青年だ。中国の娼婦(日本軍慰安婦ではない)にやさしくしてもらい、日本から来た慰問袋をプレゼントしたりして”思いやり”を見せるが、そんなやさしさが何になろうか!おそらく彼は慰安所には行かなかっただろうが、そばで進んでいる虐殺や強姦を止めることには少しも役に立っていない…それぐらいむなしく、救いようのない立ち位置なのだ。(陸川監督はあえてこういった良心的日本兵を入れて効果を出したわけだが、それがかえって中国で非難される元になったようだ。また日本人が南京大虐殺をテーマに作品をつくって、このような「良心的日本兵」の描写を入れることは、日本軍の悪行についての開き直り…良い日本兵もいた…ととられることになる)
安全区内に避難していたが日本軍につかまった中国兵は、やがて子どもとともに釈放される。銃声がして(良心的)日本兵が倒れている…おそらく、凄惨な虐殺の現場に居続けたことに耐えきれなくなったのだろう。やがて子どもと中国兵は自由になったことを喜び、タンポポの綿毛を吹いて遊ぶシーンで、ようやく”救い”がやってきた。
長かった映画の感想を述べあう…やはり「良心的日本兵」の扱いについて意見が出たりもする…いかに個人の“善意””善行”がむなしく、無力なものなのか…侵略戦争が起こり、差別排外主義の下、敵ならば皆殺せ!となる前に、戦争を止めなければならない。
この映画はやはり、多くの日本人が見るべき映画である。上映会では、大阪の南部で上映会を企画してくれる人が欲しいというような意見も出た。また映像は衝撃的な場面も多いから、観た人の中にはトラウマとかの障害が起こるのではということも懸念する声も上がった。
今年の終りにいい経験をさせてもらった…沖縄を再び戦場にしてはならないのと同時に、再び他の国に攻め込み、そこに住む人を苦しめ、虐殺・強姦するようなことがあってはならないと誓おう!