9月23日、異議あり国葬!9・23緊急シンポジウム「安倍銃撃死と統一教会問題」に参加してきた。
 港区民センターのホールに椅子を並べ、人が集まってくる。
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 前方左側に、司会のつじ恵さん、講師の白石聡さん。右側はれいわ新選組衆議院議員、大石あきこさん、豊中市議、木村真さん、れいわ新選組、やはた愛さんの席になる。
 席が埋まって来て、大石あきこさんが来るとなぜか会場から「大石さ~ん」「愛ちゃぁ~ん」と声がかかる…続いて「白井さ~ん」と声援が送られる…何なんだこの集会は(^^) (叫んだヤツは誰か知っているが、言わない)
 時間になったので、司会のつじ恵さんがあいさつ…かなり長いもので、白井さん、そしてリモート参加の紀藤弁護士とは長い縁があり、今の時点で最強のメンバーをそろえた。統一教会の問題は、入り口でしかない、どういう方針で闘うのか…山際大臣を辞めさせ、野党共闘をけん引するのは「れいわ」だ。統一教会と日本会議に支えられた、国民のことを考えないのが自民党だ。統一教会は地方政治に入り込んでいる、統一地方選挙が大切な闘いだ。この問題を切り口に「黄金の3年間」を許さず、倒閣運動につなげ、衆議院解散に追い込むと開会宣言をされた。
 続いて白井聡さんの「安倍銃撃死と2012年体制の行方」と題する基調講演である。まず白井さんは、現在の情勢が「紙一重」の軌跡で起きている…いろんな不正が適切に処罰されず、責任も追及されずに忖度忖度でやってきた「忖度王」がぱっと消えたから、様々な事実が明らかになっている。しかし山上容疑者による銃撃は失敗した可能性があり、襲撃された安倍さんが元気だったらどうなっていたか?
 おそらく山上容疑者の動機や背景は明らかにされず、細々と漏れ聞こえる程度だっただろう。一方で「安倍さんが襲撃されたのは、反対派が安倍さんを批判するからだ!」「左翼が悪いんだ!」という、ツイッターで落合洋一氏が流したようなキャンペーンが成功していただろう。そうなると、僕や大石さんは「亡命」しなければならない(大石さん「まきこまないで下さい」とツッコミ)
 ともあれ、みんな忘れてた統一教会問題が表面化した全財産をはぎ取る統一教会の広告塔だった安倍晋三を「国葬」にする自民党は、統一教会問題を片付けられない…などと述べられた。
 ここから白井さんは統一教会の成り立ちや、岸信介ら自民党内の保守傍流(改憲派)や笹川良一、児玉誉士夫ら右翼のフィクサーに統一教会が近づいて「勝共運動」を始めた経緯について説明(ただ笹川良一はなぜか反共運動を”やめた”らしい)また教祖、文鮮明は「反共愛国」で新興宗教を作ったが、反共はフェイクだったらしく、91年に朝鮮の金日成と会談し、両者の関係は友好的で安定している。ある意味、朝鮮に対し統一教会はものすごく投資、プレゼントをしているぐらいだ。「反共」を取ると統一教会は韓国・朝鮮ナショナリズムであり、日本からどれだけむしりとってもいいんだとなる…日本からの「献金」が朝鮮に行ってミサイルとなり、それが飛んできたのを安部が「アラートだ!」といっている…などの話を続けた…このように白井さん、朝鮮・韓国に対し排外主義的な煽りを行ってしまっている。やっぱりこのあたりの「リベラル」の限界なんだろう。
 続いて日本会議とも類似性をもつ「反共主義」について…そもそも日本における「反共主義」は薄く広く広がったもので、イデオロギーとして共産主義に反対する他、日本共産党に反対するというものがる。社会主義を目指す者のうち、日本共産党に行かなかった者が社会党をつくったので、いろいろな潮流の人がいたのであるが、その中から共産党に反対する「民社党」ができ、労働組合では「同盟」を作った。そこから富士政策大学校という強烈な反共主義の集団も出ている…そういった人たちが、野党の中にも入り込んでいる。幹部に統一教会の媒体に出た者がいる立憲民主党が、統一教会問題を追及できるわけがない!
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 続いて白井さんは、国葬は世論を二分している。賛成対反対が、3:7から2;8ぐらいになっている。そもそも安倍さんは追悼するに値する政治家だったのですか?自民党で安倍さんを批判し続けていた村上誠一郎が安倍氏を「国賊だ!」と言って国葬欠席を表明した。忖度帝国が崩壊しつつある。読売TVのミヤネ屋が頑張っている、TBSも、NHKでさえ報道し始めた…朝日は全然ダメだが…
 岸田は何者か?安倍がつくった長期腐敗体制を受け継いだものだ。これは単なる「政権」ではなく「体制」だ…誰がトップに立っても変わらない、安倍一強体制である。戦後の体制が紆余曲折を経てなれのはての、最終体制である。
 安部さんを見ていると、日本スゴイ、このまま平和と繁栄が永久に続くように見える唯一無二のキャラだった…戦後の「欲望」を写すもの、それが突然、無くなった!欲望を持続することができなくなった。この体制は倒れるか? 誰が、どこがやるのか?自民ダメ、立憲ダメ、「れいわ」しかない!(ホント、言い切りましたよ、この人)
 スターリンの死後、スターリン批判まで2年かかっている。私たちはいいかげんに、現実をちょくししなければならない…として、「紙一重」で得られた今後の政治の流動化に期待をして、白井さんの講演は終了した(つづくよ)