ようやく先日の続きが書けるぞ。
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 私(山城さん)も辺野古・高江に張り付いていたが、島々の軍事化に脅威を感じてきた。与那国や石垣、宮古島に行き、保良の弾薬庫にも反対してきた。かつては島々に自衛隊がおとがめなしに入ってくるための、辺野古の工事はダミーではないかとも思ったこともあったが、実は辺野古が最大の軍事拠点、キーステーションになる。水陸機動団の第三連隊が辺野古に来る!台湾から与那国まで110㎞、沖縄が戦場にならないはずがない!
 今、南西諸島の軍事化に抵抗するための「県民の会」を立ち上げようとしている。ダグラス・スミスさんは、国は限定的な戦争を想定しているが、国と国との戦争になるなら、国際法上、全面的な戦争につながると言っている。また沖縄が戦場になることを許さない国会論戦も起こっていない。県民も辺野古には強い抵抗感があるが、南西諸島の軍事化が共有されておらず、運動体もつくられていないからである。
 ところが沢山の課題がある。会の名称の問題で、まず「南西諸島」が東京からの視点であり、表現そのものが差別であるという意見がある。それに代わる「琉球弧」も学術的すぎて一般の人には理解しづらい。鹿児島の島々も「琉球弧」か?という問題や、宮古島・石垣島を琉球とくくるのも問題があるだろう。「わたしたちの島々」という表現や、各島の名称をつかう手もあるが、総称するときのいい名称がない。また「県民」にするのか「市民」にするのかということもある。しかしこの会が立ち上がったら多くの結集を呼びかけたいと述べられた。
 ネット記事のコメント欄への書き込みを見ると、日本中が「沖縄の主張は甘えである」と考えているようだ。「新聞記者」ではマスコミを情報操作する部署が描かれている。社会が沖縄に「黙れ!」という世論を醸成しているが、こうした世論に警鐘を鳴らしながら、戦争にならないようにして欲しいと述べられて、講演を終えた。
 休憩後の質疑応答では、若い人たちが「南西諸島」の自衛隊配備問題をどう考えているか?について、沖縄でも運動は「ジジババ」の世界で、共通の課題である。「県民の会」の立ち上げには、役員や呼びかけ人は男女同数にする、若者も積極的に入れるなど、努力していきたいと述べられた。
 続いて40代ぐらいの男性が挙手して登壇し「命が大切だというなら北朝鮮のミサイルに抗議しないのはおかしい!」などと問い詰めてきた。これは明らかにクソ右翼であったので、みんなで問い詰めてエレベーターのところまで追い込み、つまみ出した。一応出て行ったが、その後PLP会館に向かって「街宣」を始め出したが、16時前には帰ったようだ。雨も降ってるし、あそこで一人がなっていても近所の住民から通報を受けた警察が来るだろう。なおクソ右翼は「村上」と名乗っており、事情に詳しい人によれば、八尾市の市会議員選挙に立候補したことがあるらしい。
 その他「県民の会」について「連帯する全国共闘会議」のようなものを作る、あるいは「市民の会」という名称にすれば、県外の人が参加・連帯しやすくなるという意見が出された。山城さんは政党や団体参加ではなく、個人参加にして保革を越えた「戦争反対」一本でまとまる団体にしたいそうだ。
 その後の各団体アピールでは「ジュゴン保護キャンペーンセンター」の活動報告や、「辺野古派遣おおさか基金」から辺野古ぶるーカヌー隊で、海保によって怪我を負わされた千葉和夫さんの国家賠償訴訟支援のための報告会(後に、コロナ流行により中止決定)の案内があった。また「大阪アクション」の構成団体ではないが「南西諸島への自衛隊配備に反対する大阪の会」や「米軍Xバンドレーダー基地反対・京都連絡会」のアピールがあった。
 「南西諸島~」の会は、昔は三里塚闘争や石垣・白保の空港反対運動をしてきたグループで、2017年に「石垣島のことは言うが宮古島のことは言わない」という指摘を受けて、では現地に行ってみようということで始まった運動だそうな。現地情勢を伝える会報を出したり、街宣活動を行ったりしている。
 米軍Xバンドレーダー基地反対・京都連絡会は、2年間現地の集会ができていない、「いらんちゃフェスタ」もオンラインでやらざるを得なかったことを報告された後、米軍基地建設の2期工事が終わったが、肝心の米軍が来ていない。コンビニもないへんぴなところなので、米軍兵士が入りたがらないのではないか。(米兵はコンビニが好きでよくコンビニで買い物しているそうな)ここは攻撃を受けることはないと説明をうけたが、高さ3m、幅1mもの防御壁が建設された。2期工事で米軍基地が固定化され、自衛隊基地も拡張された。自衛隊基地にも反対で、コールを上げている。現地、宇川は農協も小さなスーパーも撤退し、北斗信金のATMも無くなって地域の人が生活しづらくなっている。町で地域活性化のためのアンケートを取っているにもかかわらず、小学校が統廃合された。そこに大きな風力発電が建設されようとしていると述べられた。
 「辺野古に基地を絶対つくらせない大阪行動」の女性たちによる「みかんの山」の替え歌…安倍スガ岸田、維新へと、強権の風、どこまでも…が披露された。DSC06958
 最後の行動提起では「辺野古新基地を止めるには、琉球弧の軍事化を止め、琉球弧の軍事化を止めるには辺野古新基地を止めなければならない」と発言があった。結集は100名ぐらいである。
 集会後は冷たい雨が降る中を、扇町通を西に、梅田OSビルまでデモでありますっ‼
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 「今日の選挙は、名護んちゅ勝利!「ガジュマル構想」実現に、連帯!」「設計変更、もとから不許可!軟弱地盤の、改良できない!遺骨の冒瀆、埋め立てするな!サンゴを殺す、工事をやめろ! ジュゴンを殺す、工事をやめろ!」

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 「石垣島の、軍事化反対!」「宮古島の、軍事化反対!」「与那国島の、軍事化反対!」「奄美大島の軍事化反対!」「馬毛島の軍事化反対!」(ここでは「南西諸島」や「琉球弧」といった島々を総称する言葉を使わず、個々の島々の呼称を使うことにした)
 「基地建設を、直ちにやめろ!」「設計変更、不承認支持!」「みんなの力で、工事を止めよう!」「市民の力で、埋め立て止めよう!」などとコールしてきた。
 別のクソ右翼が2名ほど妨害にきたが、挑発にのらずそれを跳ね返し、デモを貫徹したのである。
  ではでは…