CO2が温暖化の原因ではない!の続きなのだが、先に
気温が上昇すれば、すなわち海水温も上昇するだろう(あるいは海水温の上昇が先かもしれない)そうすると、溶解度の小さい二酸化炭素は、海水温の上昇とともに海水から出てくる!ということで説明がつくのである。(実際はそんな単純なものではないが)
と書いた。このへんを少し詳しく見てみよう。

これは参考資料の口絵09、IPCC2007年報告の炭素循環図 である。「炭素循環」であるから厳密に言うと二酸化炭素の循環や収支を示すものではないのだが、自然状態で最終的には二酸化炭素になって循環してるだろうということだ。矢印の数字は1年間当たりの炭素移動量、四角の枠内は炭素貯蔵量、赤字の数値は産業革命以後の増加量で、単位はGt(ギガトン)である。なお、数値だけ示してGtは省略する。
気温が上昇すれば、すなわち海水温も上昇するだろう(あるいは海水温の上昇が先かもしれない)そうすると、溶解度の小さい二酸化炭素は、海水温の上昇とともに海水から出てくる!ということで説明がつくのである。(実際はそんな単純なものではないが)
と書いた。このへんを少し詳しく見てみよう。

これは参考資料の口絵09、IPCC2007年報告の炭素循環図 である。「炭素循環」であるから厳密に言うと二酸化炭素の循環や収支を示すものではないのだが、自然状態で最終的には二酸化炭素になって循環してるだろうということだ。矢印の数字は1年間当たりの炭素移動量、四角の枠内は炭素貯蔵量、赤字の数値は産業革命以後の増加量で、単位はGt(ギガトン)である。なお、数値だけ示してGtは省略する。
これをみると、産業革命以前は炭素を海で70、陸で120の「やりとり」をしている、産業革命後さらに海で20のやりとりをしていて、化石燃料とかから出てきたのは6.4ということになっている。おやおや、炭素(二酸化炭素)が増えれば、海で炭素(二酸化炭素)をやりとりする量も増えているのだ。
産業革命後の炭素の放出量の増大分は
海洋放出 …20.0 寄与率 71.4%
土地利用の変化…1.6 寄与率 5.7%
化石燃料消費 …6.4 寄与率 22.8% 合計は28
産業革命後の炭素の吸収量の増大分は
海洋吸収 …22.2 寄与率 89.5%
土地吸収 …2.6 寄与率 10.5% 合計は24.8
いずれにしても、海洋からの放出や吸収が大半を占めていることが分かる。また、この数値は当然”絶対的”なものではなく、これぐらいに見積もられているということに過ぎない。だが、放出量ー吸収量…28-24.8=3.2 すなわち3.2ギガトンの炭素(二酸化炭素)が大気中に「残る」ということになる。これが、化石燃料消費による放出量6.4ギガトンの半分だから「人間活動(化石燃料消費)による二酸化炭素の半分の量が、毎年大気中に蓄積される」ということが”成り立つだろう”…これが二酸化炭素蓄積モデルである。
ところが物理学者の槌田敦氏は、物理学会紙Vol.62.№2,2007「CO2を削減すれば温暖化は防げるのか」で次のように書いている。
考えてみれば当たり前で、二酸化炭素に色や印がついているわけでもなく、人類が化石燃料を燃やして出した二酸化炭素も、海洋から放出された二酸化炭素も、人や動物、植物が呼吸で出した二酸化炭素も大気中で同じ挙動をしめすから、海から出てきた二酸化炭素も、人が化石燃料を燃やして出した二酸化炭素も同じように大気中に溜まり、吸収されるというワケだ。
で、かなりはしょって結果だけだすと、今地球の大気中にある二酸化炭素濃度を357.7ppmとすると、その内訳は…
呼吸等によるもの 196.1 ppm
土地利用変化によるもの 2.6 ppm
海洋放出 148.5 ppm
化石燃料消費 10.5 ppm
と見積もられる。化石燃料消費による二酸化炭素濃度は、全二酸化炭素濃度の2.94%にしかならない。
産業革命以前の二酸化炭素濃度が280ppmだとすると、増加分の77.7ppmに対しても14%にしかならない。
ということは、人類が産業革命以前の生活・産業様式に戻ったとしても、二酸化炭素の量はたかだか10ppmぐらいしか減らない、いわんや「カーボンニュートラル」とやらで少し頑張ったぐらいでは、二酸化炭素量はほとんど減らないということになる。
まぁ、それぐらい海洋からの放出量や吸収量の影響がデカい!ということに他ならないのである。
参考図書:![検証温暖化 20世紀の温暖化の実像を探る (シリーズ「環境問題を考える」) [ 近藤邦明 ]](https://thumbnail.image.rakuten.co.jp/@0_mall/book/cabinet/1234/9784883451234.jpg?_ex=128x128)
検証温暖化 20世紀の温暖化の実像を探る (シリーズ「環境問題を考える」) [ 近藤邦明 ]
産業革命後の炭素の放出量の増大分は
海洋放出 …20.0 寄与率 71.4%
土地利用の変化…1.6 寄与率 5.7%
化石燃料消費 …6.4 寄与率 22.8% 合計は28
産業革命後の炭素の吸収量の増大分は
海洋吸収 …22.2 寄与率 89.5%
土地吸収 …2.6 寄与率 10.5% 合計は24.8
いずれにしても、海洋からの放出や吸収が大半を占めていることが分かる。また、この数値は当然”絶対的”なものではなく、これぐらいに見積もられているということに過ぎない。だが、放出量ー吸収量…28-24.8=3.2 すなわち3.2ギガトンの炭素(二酸化炭素)が大気中に「残る」ということになる。これが、化石燃料消費による放出量6.4ギガトンの半分だから「人間活動(化石燃料消費)による二酸化炭素の半分の量が、毎年大気中に蓄積される」ということが”成り立つだろう”…これが二酸化炭素蓄積モデルである。
ところが物理学者の槌田敦氏は、物理学会紙Vol.62.№2,2007「CO2を削減すれば温暖化は防げるのか」で次のように書いている。
人間が毎年排出するCO2についても、その30%は陸と海に吸収され、70%が大気中に残る、この量はCO2温暖化説で大気中に溜まるという55.9%よりも多い。
しかし、今年溜まった70%の人為的CO2がいつまでも大気中に残ることはない。去年の分は70%の70%、つまり49%しか残っていない、一昨年の分は70%の70%の70%、つまり34.3%しか残っていない。
しかし、今年溜まった70%の人為的CO2がいつまでも大気中に残ることはない。去年の分は70%の70%、つまり49%しか残っていない、一昨年の分は70%の70%の70%、つまり34.3%しか残っていない。
この人為的CO2の大気中に溜まる量の最大値は、
0.7+(0.7)2+(0.7)3+・・・0.7/(1-0.7)=2.33
と簡単に計算出来て、人為的排出で溜まるCO2の量は最大でも2.33年分でしかない。
(当年分を加えると3.33年分)
考えてみれば当たり前で、二酸化炭素に色や印がついているわけでもなく、人類が化石燃料を燃やして出した二酸化炭素も、海洋から放出された二酸化炭素も、人や動物、植物が呼吸で出した二酸化炭素も大気中で同じ挙動をしめすから、海から出てきた二酸化炭素も、人が化石燃料を燃やして出した二酸化炭素も同じように大気中に溜まり、吸収されるというワケだ。
で、かなりはしょって結果だけだすと、今地球の大気中にある二酸化炭素濃度を357.7ppmとすると、その内訳は…
呼吸等によるもの 196.1 ppm
土地利用変化によるもの 2.6 ppm
海洋放出 148.5 ppm
化石燃料消費 10.5 ppm
と見積もられる。化石燃料消費による二酸化炭素濃度は、全二酸化炭素濃度の2.94%にしかならない。
産業革命以前の二酸化炭素濃度が280ppmだとすると、増加分の77.7ppmに対しても14%にしかならない。
ということは、人類が産業革命以前の生活・産業様式に戻ったとしても、二酸化炭素の量はたかだか10ppmぐらいしか減らない、いわんや「カーボンニュートラル」とやらで少し頑張ったぐらいでは、二酸化炭素量はほとんど減らないということになる。
まぁ、それぐらい海洋からの放出量や吸収量の影響がデカい!ということに他ならないのである。
参考図書:
検証温暖化 20世紀の温暖化の実像を探る (シリーズ「環境問題を考える」) [ 近藤邦明 ]
