たたかうあるみさんのブログMKⅡ

み~んなそろって、闘争勝利!でもやっぱりメットは、白でしょ⁉ということにしておこう。

容量がいっぱいになった「たたかうあるみさんのブログ」を移動して、2020年7月に新たに開設した、共産趣味鉄道ヲタブログ⁉…旅行、萌え系ネタ⁉もあります。

感染症と文明(その2)

 感染症専門家の「山本太郎」氏の本を、1章ごとにていねいにレビューしていく企画、その2
 

第一章 文明は感染症のゆりかごであった。

 プロローグにもあるように、急性感染症は隔離された小規模な人口集団では流行を維持できない。森からでてきた初期人類は小規模な集団で狩猟採取をしながら暮らしていたから、急性感染症は流行を維持できない。病原体が宿主体内で長期間生存できるか、ヒト以外に宿主を持つ感染症…ハンセン病やマラリア、住血吸虫症などが、初期人類が保有していた感染症なのであろう。また他の寄生虫症や炭疽症、ボツリヌス症(どちらも土中に潜む細菌による人獣共通感染症)があり、これらが先史時代の重要な感染症であったろう。これらの感染症を除けば、先史時代の人類は、がんの原因となる化学物質などへの暴露や、運動不足などの生活習慣病は少なく、比較的良好で健康的な生活を送っていたと考えられる。
 1万1千年前、農業・定住が開始され、野生動物の家畜化が始まり、人口が増えると、感染症という“試練”が現れる。定住地において人々が排泄する糞便が居住地周辺に集積され、回虫症や鉤虫症の感染環が確立する。農耕によって貯蔵される食物はネズミなどの小動物のエサとなり、ノミやダニを通してある種の感染症を持ち込む。野生動物を家畜化すれば、インフルエンザや麻疹、百日咳などの動物に起源をもつ感染症が持ち込まれることになる。なお結核は、ヒトからウシに持ち込まれたものだそうな。
 家畜に起源をもつ病原体は、増殖した人口という格好の土壌を得て、ヒト社会へ定着していった。専門的な言葉で言えば、病原体は新たな「生態学的地位」を獲得した、ということになる。(p35

新たな生態学的地位の出現は、先カンブリア代の生物が多様化したような適応拡散、進化的変化をもたらす。マラリア原虫のミトコンドリア遺伝子の研究によれば、マラリア原虫が2000万年から4000万年前に急速に多様化した可能性が示されており、これは哺乳類の適応拡散の時期と一致する。哺乳類が適応拡散して宿主が爆発的に増えたため、マラリア原虫も新たな生態学的地位を獲得し、原虫の多様化引き起こされたのかもしれないということである。
 農耕の開始は食糧増産と定住をもたらした。食糧増産と定住は人口増加をもたらし、これが新たな感染症の流行に格好の土壌を提供した。一方、野生動物の家畜化は、耕作面積の拡大などを通じて食糧増産に寄与した。同時に、本来野生動物を宿主としていた病原体は、ヒトという新たな宿主(生態学的地位)を得て、多様性を一気に増加させた。(p3637

 要するに、文明が沢山の「感染症」を生み、多様化させたのだ…ということである。

感染症と文明 共生への道 (岩波新書)
山本 太郎
岩波書店
2020-05-25

つづくよ…

感染症と文明(その1)

 感染症専門家の「山本太郎」氏の本を、1章ごとにていねいにレビューしていく企画である。本書は2011年ともう9年前の本であるが、新型コロナウィルスの蔓延により脚光を浴びている。

 

感染症と文明 共生への道 (岩波新書)
山本 太郎
岩波書店
2020-05-25

 

本書の構成は、以下のとおり

 プロローグ 島の流行が語る事

第一章   文明は感染症の「ゆりかご」であった

第二章   歴史の中の感染症

第三章   近代世界システムと感染症

第四章   生態学から見た近代医学

第五章   「開発」と感染症

第六章   姿を消した感染症

エピローグ 共生への道 である

 

プロローグ 島の流行が語ること

 本書は北大西洋のデンマーク自治領、フェロー諸島における1846年の麻疹(はしか)の流行から、1875年の太平洋のフィジー諸島、さらに後のアイスランドやグリーンランドでの麻疹の流行についての話題である。19世紀の半ばにはありふれた病気であった麻疹も、孤立した島々では流行は例外的なものになる。ただ

麻疹が社会に定着するためには、最低でも数十万人規模の人口が必要だという。それ以下の人口集団では、感染は単発的なものにとどまり、恒常的に流行することはない。(p8)

なので、島々では「外部」から持ち込まれて何十年かに一度、大流行を起こすが、やがて収束し消えてゆくのだそうな。それでも紀元前3000年頃にメソポタミアに誕生した麻疹は、20世紀半ばにグリーンランドに到達し5千年かけて「処女地」が無くなった。それは人間社会の変化、すなわち

大量輸送を含む交通手段の発達や、世界全体が一つの分業体制に組み込まれていく近代世界システムへの移行が、麻疹流行の様相を変えた。(p10
 のである。

 麻疹やおたふく風邪、風疹、水ぼうそうといった感染症は感染性が強く「小児の感染症」として知られているが、しかし小児に対してこれらの病気が特に強い感染性をもっているわけではない。成人の多くが免疫を有するので、小児の疾病のように見えるだけなのだ。ワクチン接種が進むと、小児期における暴露頻度も少なくなるので、「小児の感染症」が小児期に発症することは少なくなる。だが19世紀のフェロー諸島やフィジー諸島のように、感染症の「処女地」で突発的に流行すると大きな被害が生じる。また開発途上国では、今でも麻疹による死亡率は5~10%と高い。栄養不良が原因ともされるが、それが高い死亡率の主因ではないという研究結果もある。いずれにしても、

 社会を破綻させる大きな悲劇を避けながら、小さな悲劇を最小にする。そのためにできることは何か。わたしたちは、それを歴史に学ぶ必要がある。(p15
とある。
 またプロローグの付録として、麻疹流行の数理と題した項目がp197p200まで展開しており、麻疹流行のモデル計算が紹介されており、集団免疫や基本再生産数といった、新型コロナウィルス流行でおなじみになった言葉も使われている。

周庭さんの逮捕弾劾!

 香港における民主化運動の闘士、周庭さんが香港警察に香港国家安全維持法違反容疑で逮捕された!香港警察、香港政府および中国共産党の暴挙を弾劾する!
毎日新聞ニュース(有料記事、動画つき)
香港 周庭氏逮捕 民主活動家 国安法違反容疑 地元紙創業者も
 複数の香港メディアによると、香港警察は10日、著名な民主活動家、周庭(英語名アグネス・チョウ)氏(23)を香港国家安全維持法(国安法)違反容疑で逮捕した。警察は同日、民主派の香港紙「蘋果日報」などを発行するメディアグループの創業者、黎智英(れいちえい)氏(71)や同紙幹部ら7人も国安法違反などの疑いで逮捕しており、民主派への取り締まりを本格化している。
 周氏は国際社会に香港民主派への支持を呼びかけ、日本でも広く知られている。2012年、愛国教育の導入に反対する運動に参加。14年に民主的な選挙制度の実現を目指した「雨傘運動」でも学生団体のリーダーの一人として活動した。その後、政治団体「香港衆志」に所属して政治活動を続けたが、今年6月の国安法の施行後は香港衆志の解散に伴い、個人で活動を続けていた。逮捕容疑の詳細は不明だ。(以下略)

 国家安全維持法(以下、国安法と略す)は民主化運動を取り締まるための弾圧法なのだが、それでも「法治国家」のタテマエとして、法律制定前に行った行為に関しては適用されないハズである。周庭さんは国安法制定以後、政治団体の所属もなくなり、SNSでの発信も控えていたそうだ。どういった行為が国安法違反になるのか、さっぱりわからない!香港政府が弾圧のため、無理矢理な法律運用をしたに違いない。
 周庭さんは8月5日にも、2019年6月に違法集会を扇動したなどとして公安条例違反に問われ有罪を言い渡されている。香港政府は二重、三重にも法の網をかけ、行動を封じ込めようとしているのだ。そしてそれは、先進的に活動する人を狙い撃ちにして、人々が民主化闘争に立ち上がることを抑え込もうとするものでもある。

 昨年からの激しい民主化運動、デモを抑え込むため、スターリン主義中国共産党政権と香港政府はありとあらゆる弾圧をしかけてきた。国際的に約束されていた「一国二制度」を完全に反故にし、国安法を成立させたのもその一環である。引用した報道にもあるように、民主派の新聞にも弾圧の手が伸び、報道の自由が奪われようとしている。中国共産党および香港政府の弾圧を許してはならない。これは中国共産党の言う「内政干渉」ではない!民主主義や人権というものは、世界の一角で崩れれば、全世界に波及するのだ。だから全世界の労働者民衆の課題でもあるのだ!
 それと同時に、「自由と民主主義」を旗印にする、アメリカ帝国主義を筆頭とする国家群が、中国・香港民主化を口実に対中国制裁・封じ込めを大々的に行うことにも反対である。人々の民主化要求をも、帝国主義外交のカードにすることを許してはならない。

 そして日本においては、中国・香港の民主化運動とそれに加えられる弾圧を”逃げ口上”にして、安倍・自民党のデタラメ政治、非民主主義的な政治に対する闘争をゆるめてはならない。中国の民主化を言うのであれば、まず自らの国で民主化を勝ちとらねばならないハズだ!そのことを念頭におきながら、安倍政権打倒のための闘いをくりひろげようではないか!
アクセスカウンター
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

あるみさんとは

あるみさん

左翼、時々テツ!ちょっぴり萌え系…白系共産趣味ブログであったが、どうも本人のスピリットは赤か黒らしい。闘争・集会ネタが主。主戦場は沖縄・辺野古。
 もとネタは、鉄道むすめのメットキャラ「金沢あるみ」さん。フィギュアを手に入れ、メットを白く塗ったりして遊んでいた。「あるみさん」つながりで「すのこタン。」も要チェック!
 「侵略!イカ娘」からはまったのは「ガールズ&パンツァー」…梅田解放区の隠れ「ガルパンおじさん」でもあるが、今は「はたらく細胞」の「血小板ちゃん」にハマり(おいおい)人間が朝の6時に起きれるか!という謎のコンセプトで生きている。

メールは、nishihansenあっとyahoo.co.jpまで(あっとを@に変更して下さい)
ではでは(^^)

最新コメント
タグ絞り込み検索
  • ライブドアブログ