先日の「表現の不自由展かんさい」の会場使用許可取り消しがあった件について、大阪地裁は9日、会場の利用を認める決定を出し、「不自由展」は開催できることになった。毎日新聞WEBより
「表現の不自由展」大阪地裁が施設の利用認める決定 開催可能に
 企画展「表現の不自由展かんさい」の会場に予定されていた大阪府立施設の利用承認が取り消された問題で、大阪地裁は9日、実行委員会に会場の利用を認める決定を出した。森鍵(もりかぎ)一裁判長は会場の安全を脅かす具体的な危険が認められないとした上で、「正当な理由がない拒否は憲法の保障する表現の自由の不当な制限につながる」と判断した。施設側の処分を執行停止するこの決定は即座に効力を持つため、企画展の開催は一転して法的に可能になった。
 各地の不自由展が中止や延期に追い込まれる中、今回の司法判断は開催の是非に一石を投じる形になる。施設側は決定を不服として、大阪高裁に即時抗告する方針だ。(中略)
 森鍵裁判長は公共の施設が利用を拒む正当な理由がないとした上で、施設側の処分は「憲法の保障する集会の自由、表現の自由の不当な制限につながるおそれがある」と結論付けた。
 実行委の代理人弁護士は「裁判所の姿勢を高く評価する」との声明を発表。管理者は「公的施設が人命を守るのは当然で、利用者の安全確保は何よりも大切。主張が認められず残念だ」との談話を出した。【松本紫帆、宮川佐知子】
決定の骨子
・大阪府立施設の利用承認の取り消し処分の効力を停止する
・施設への抗議内容などを踏まえると、警察による警備などで防止することができないような重大な事態が発生する具体的な危険性があるとまではいえない
・公の施設が正当な理由なく利用を拒否することは憲法が保障する集会の自由、表現の自由の不当な制限につながるおそれがある

 当然の判決なのであるが、「エルおおさか」管理者は抗告すると言っている。それに対し、抗議のメールやファックスも送られているようだ。
 それにしても、またもや吉村知事は卑劣な「クソ右翼」を批判・非難することもなく、決定は不服として抗告を擁護している!Y!ニュース朝日新聞より
不自由展、大阪地裁決定は「不服」 吉村知事が反論
(前略)吉村知事は「施設所有者として管理権があり、裁量がある。施設には保育所もあり、労働相談も受けている。施設利用者を守っていく役割がある。管理権として利用停止を判断する権限はある」と主張。「地裁では認められなかったので、高裁に判断を求めていきたい」と話した。(以下略)
 管理権を盾に、保育所なんかも持ち出しているが、「表現の自由」も「施設利用者を守る」ことも両立させないとイケナイのだ!そんなことも分からない知事は、政治家をヤメロ!
 一方「エルおおさか」管理者側は、安全に「不自由展」を行うにはどうしたらいいかという協議を主催者が求めているにもかかわらず、応じていないということだ。まったくもって、許しがたい!
 もっとも「表現の不自由展かんさい」実施期間中の7月16日、17日、18日は、クソ右翼の妨害街宣が行われるのは確実だ!そこで有志による防衛スタンディングが呼びかけられているぞ!

 このような内容である…クソ右翼の妨害を許すな!、16日~18日はエルおおさか前に決起しよう!