21日「STOP!辺野古新基地建設!大阪アクション」が主催する、【現地報告とパネルディスカッション】コロナ禍・コロナ後の世界と辺野古新基地反対運動集会とデモに参加してきた。
 PLP会館5階大会議室には、チラホラと人が集まっている。外はお日様が照っていて随分暖かいが、部屋は感染症対策で換気をしていて少し寒いような感じだ。
 14時に司会挨拶のあと、すぐにオンラインで繋がって、カナさんこと金澤智成さんの報告。沖縄、県独自の”緊急事態宣言”が出たため、「オール沖縄」としてまとまった抗議行動はしていないが、キャンプ・シュワブのゲート前に有志が集まって抗議行動は続けられているとのこと。生コン車が何十台も入って来て、護岸のかさ上げと消波ブロック(テトラポッド)の制作が続けられていることが報告された。
 続いて、カヌーに乗って闘う山崎タヲルさんからの報告…カヌー隊も今はカヌーを出しておらず、抗議船を出して「監視行動」をしているとのこと。工事が護岸で囲まれた中で、埋め立てやかさ上げが進められ、海上から様子をうかがうことができない。ドローンで上空から見ることも”規制”されるようになって、とても歯がゆい思いをしているとのことであった。
 また、県南部の、沖縄戦の犠牲者が眠る場所から土砂を採って埋め立てに使うことに、非常に憤りを感じておられるようだった。
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 こうして書いていると、なんかスムーズにオンライン集会が行われたように見えるが、実際は山崎タヲルさんの報告になってから、zoomがブチブチ途切てしまったのだ。なぜかレンタルwifiの通信状況がとても悪く、インターネットがつながったりつながらなかったりという状態になった。(借りたのはソフト〇ンクのもの、途中で別の人が持ってる楽〇のヤツにつなげたら、少しマシになった…周辺が住宅地で、午後になって多くの人が一斉にアクセスするとつながりにくくなるらしいのだが、原因は不明)
 南部の土砂採取にかんして山崎さんは、関西から沖縄に来て5年ぐらいしかいない自分が、沖縄で生まれ育った人の思いを簡単に話すことはできないということも述べられた。
 四苦八苦してオンライン報告を終えた後、カンパアピール…本集会は、入場料は取らないがすべてカンパで賄おうという”大胆な”企画である。
 その後で、パネルディスカッションである。まずはSDCCの松島さん、ジュゴン保護、自然保護という観点のみならず、気候変動問題、地球環境ががこのままではどうしようもなくなる。科学技術の進歩だけでそれを防ぐことは出来ず、資本主義そのものが問われている…グレタさんや、アメリカの若者たちが「社会主義」を掲げている…そういった流れの一つとしての辺野古基地建設反対運動であるというようなことを述べられた。
 しないさせない戦争協力関西ネットワークの陣内さんは、2005年からカヌーに乗って現地の闘いを支えてきた全港湾の人でもあるのだが、自衛隊の配備問題についての概要を述べられた。また組合関係で石垣島や岩国の基地反対闘争に関わり、その状況を話された。現地で本音は「反対」なのだけれど、様々な事情…例えば岩国では市長が反対を掲げたため、市役所の建替えが進まず、選挙で容認派の市長が当選したら建替え計画が進捗したなど…から声を上げることができなくなったこともある。そんな声とどう向き合っていくかが問われているというようなことを述べられた。
 釜ヶ崎日雇労働組合の三浦さんからは、”地元”といわれる辺野古区をはじめとする久部三区や、虚強に支払われている”補償金”などについて触れ、そういった補償金がそこに住む人びとのライフプランに組み込まれてる、だから辺野古基地建設に対して何も言えない(反対か賛成かも言えない)状況について説明された。これはすごくローカルな問題なのだが、同時に(コロナ後に)いかに足に地をつけた経済で地域社会をまわしていくか⁉という課題を問うものだと、後に司会の方は述べた。
 三者の発言のあと、質疑応答…会場からは「意見書運動」についてどうなっているか?と問いがあり、松島さんから経緯や見通し…いずれ沖縄県から設計変更不承認が言い渡されるだろうが、国が裁判で訴えてくるだろう。原発訴訟では国策であっても国の責任を認める判決が出ているが、みんなが意見書に書いた、軟弱地盤や活断層、環境保護の問題を裁判所に認めさせる運動が必要である。”不承認”が出た際には、東京から「知事の不承認を支持する」運動が呼びかけられているので、それに呼応して大阪アクションでも運動を呼び掛けたいというようなことを述べられた。
 その他、辺野古ダムや美謝川の付け替えなど、名護市が権限を持っているところの動向も注視しようという話も出た。司会のまとめでは、米兵は「地位協定」で自由に日本に出入りすることが出来る…それは「特権」だが、反戦平和を掲げる私たちは、世界中と自由につながりたい!コロナがおさまったら、みんなで辺野古や必要なところに行こう!と述べられた。
 集会最後に、本日集会参加者一同から、辺野古基地建設工事を中止し、そのカネをコロナ対策にまわせ、ジュゴンの保護と調査を行え、南部の土砂採取を中止しろなどの要求を日本政府・菅政権に叩きつける要求書が採択された。集会参加者は、55名、カンパは3万円ほどであった。

 集会終了後は、デモであります!
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 PLP会館前で隊列を組んで、待機中…ここは住宅地なので、デモ準備中は静かにするようにお達しが(以前、騒ぎすぎて苦情がきたことがある)。
 ここを出発して、扇町通りに出て西に進む…曾根崎東の交差点を右に折れて、新御堂高架橋下を北上、堂山交差点で左に曲がり、OSビルで解散するというコースだ。
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 途中、クソ右翼がなぜかイチャモンつけながらデモについてきたが、右翼の妨害・挑発を許さず、毅然とデモを貫徹したぞ!
 「ミサイルでウィルスには、勝てません!」というコールは良かったぞ。
 ではでは…