昨日19日は大阪市役所交渉であった。まずは市役所前で私たちの街宣…となりの淀屋橋では、山本太郎が「都構想反対」街宣が行われており、ちょうど良い⁉コラボレーションである。
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 13時過ぎに市役所内に行き、2つの議題について協議する。経済戦略局と保健所、教育委員会が出席した。
 まず補償関係、特にミナミの街にだされた「休業要請」とそれに応じて出される2万円/日の補償が全然足りていない、そのことについてどう考えるのか?ということについて、経済戦略局の担当はただただ「2万円の補償の受付が終了し、現在急いで審査している」「客足を引き戻すための『ポイント還元』を行っている」と述べるのみで、補償が充足しているかどうか実態をつかもう、あるいは追加の補償をしようなどということは「検討する」とも言わなかった。
 「ポイント還元」」なる方式は、飲食のみしか対応しておらず、ミナミの多様な業態がすべて使える方式ではない。またITプラットフォームの予約サイトに登録するだけでもお金がかかるなど、小さな店では対応できない。政府の「Go To」なんとかのような、東京のプラットフォームにお金が流れるしくみだけでなく、大阪市独自の政策を考えて欲しいと要求した。
 また大阪市に対しても、ミナミだけを標的にした恣意的なPCR検査や休業要請の政策は間違いであったと認めて欲しかった。
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 続いて学校現場におけるPCR検査の拡充要求…教師なり児童なりに感染者がでても「濃厚接触者」でないから検査されない、検査数が非常に少なくなっているという問題について。
 令和2年9月15日付けで、厚生労働省新型コロナウィルス感染症対策推進本部から各行政衛生主管部に出ている事務連絡には、「濃厚接触者に加え、感染拡大を防止する必要がある場合には広く検査がうけられるようにする…現に感染が発生した店舗、施設等に限らず、地域の関係者を幅広く検査することが可能であるので、積極的な検査を実施するようお願いしたい」とあるのを示し、学校現場において濃厚接触者でなくても例えばクラスまるごと検査をするよう要求した。
 例えば大阪市内のある小学校で9月13日に教職員の陽性が判明した、その後15日に児童一名の陽性が判明、そして21日にまた教職員から陽性者が出た。そして13日に検査をしたのは教職員1名、児童はなし、15日は教職員は検査せず児童は27人検査実施、21日は教職員1名、児童3名だけの検査である。もし13日に徹底的な検査をしていれば、21日の感染は防げたかもしれないのだ。マスクをしていれば「濃厚接触者」として扱われないようなのだが、学校の授業というのは長時間、児童生徒と先生がいっしょにいるわけだから「濃厚接触」となってるハズなのである。ちなみに中核市である枚方市は、教職員や児童に感染者が出た場合、クラスまるごとの検査をしているそうだ。
 大阪市のHPによれば、9月18日現在で大阪府の検査件数は167,256件、陽性者数は9,920人であるのに対し、大阪市は検査数が51,562件、陽性者数は5,272人である。大阪市の「陽性率」は10%を越えている状態で、明らかに検査数が足りていない。松井市長は「バーチャル都構想」ということで、コロナ対策は大阪府に丸投げ!なぁ~んもしていないのだ!

 大阪市との交渉を終えた後、大阪府に赴き、エビデンスなきミナミへの休業要請に対する謝罪と補償を求める要請書を吉村大阪府知事に提出しようとした。
 前にも書いた通り、大阪府のどの部局も「ミナミに対する休業要請」決定の責任を持たず、責任は大阪府知事にあるとはっきり明言したのだ。この件について、大阪府知事に直接もの申す権利を私たちは持っているし、また直接言わないと解決しない(部局が責任取るのを放棄した)のだ。また、そもそも論としても、知事などの首長が市民の要求を受ける義務があり、私たちは憲法で保障された請願権を持っている。知事のところに行くことには何ら問題はない。
 だが事前にアポイントを取っているにもかかわらず、吉村大阪府知事は不在…どうも東淀川区に「都構想」の宣伝に行っているようだ…そこで3階、知事室の手前にある秘書課に要請文を持って行った。すると数人のガードマンが扉の前に立ちふさがり、加えて「広報・広聴課」の職員が2名、がっちりと前を固める始末。広報広聴が言うには「秘書課は受け取らない、われわれが窓口だ」と言い張るのみだ。
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 我々としては、広報・広聴を通じた通常のルートで交渉を続けたあげく、大阪府の部局側が責任も取らず「逃亡」したのだから、知事に直接持って行く、さしあたっては秘書課に受け取ってもらいたい(広報・広聴では信用おけない!)と主張を続けたが、相手側も「窓口だ、ルールだ」と言って取り合わない。押し問答やこれまでの経緯説明、秘書課出てこい!吉村でてこい!などのコールも続く。
 16時前から秘書課の前で頑張っていたのだが、18時50分頃、いきなり庁舎管理担当者が「退庁命令」なるものを出してきた…どのような法律に基づくのか?また同時刻、庁舎3階の外の部署には沢山の職員が残業を続けており、我々がいることに何の問題もないはずだ。そもそも、秘書課の職員が引きこもらずに出てきて、要請文を受け取れば5分で済む話である。
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 これが「退庁命令」を叫び続けた職員である。
「退庁命令」が出てからも30分ほど粘り、最後は「なぜ秘書課が受け取りを拒否するのか理由を秘書課から説明せよ!」と要求しても答えなかった。非常に残念だが、要請文をわたさず一旦「退庁」することとした。

 次回は10月28日水曜日、再度吉村知事に申し入れ書提出に行く予定…12時から府庁前で街宣を始め、13時から行動にうつす。すでに来週のアポイントはとってある。
 今回は10名ぐらいの申し入れ行動であったが、人数が多ければ多いほど相手への「圧力」になる…ぜひ、時間をつくって多くの人に駆けつけて欲しい。

 吉村府知事は、市民から逃亡するな!
 「都構想」にかまけずコロナ被害者の要求を聞け!