南京大虐殺を忘れない!12月の集会のお知らせ
南京の記憶をつなぐ2022ドキュメンタリー上映/講演
12・10(土)
安全でなかった”南京安全区”
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映画「ミニー・ヴォートリン 南京よ、とこしえに」(50分)
(日本初公開/日本語版制作:日中平和研究会)
■12月10日(土)
 13:30開場ー14:00開演
■場所:ドーンセンター7F・ホール
(地下鉄・京阪天満橋)
■資料代 1000円
■講演 「国際安全区で命をかけた人たち」
 銘心会南京/日中平和研究会 代表
 松岡環(まつおか・たまき)さん
ビデオメッセージ
(都留文科大学名誉教授・歴史学者)
 笠原十九司(かさはら・とくし)さん
 『南京国際安全区について』

主催:南京の記憶をつなぐ2022 ℡090-8125-1757
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「南京の記憶をつなぐ2022」12月集会に参加を!
◆ドキュメンタリー映像「ミニー・ヴォ―トリン 南京よ、とこしえに」(50分)
 ミニー・ヴォートリンその人を取り上げたこの映画は、中国江蘇電視台が2015年12月に放映した作品『外国人が見た南京大虐殺』の⒑作品シリーズの一つになる。これらは、1作品ずつ新進気鋭の監督たちによって製作され、公開と同時に中国全土、多くの市民から絶賛される。
 ミニー・ヴォ―トリンが、貧困と苦学の末米国イリノイ大学教育学部を卒業し、連合キリスト教の海外伝道に参加した。1919年金陵女子大学に招請され同大学の教師になって、中国の貧困救済と女子教育に力を注いだ。1937年日本軍の首都攻略が迫り、金陵女子文理学院(1930年に改称)は11月末に国際安全区の中の難民収用所の一つとなった。主に女子と子供のみの避難所となり多い時には約1万人を保護した。12月13日の南京陥落の日から日本兵は、昼夜を分かたず安全区の同大学内にも侵入し女性を連行し同校内に性暴力が頻発した。彼女は寝る間もなく、危険も顧みず女性の救助に走り回った。ミニー・ヴォ―トリンの南京での悲惨な日々は、その後の彼女に何をもたらしただろうか・・・・
◆笠原十九司さん(都留文化大学名誉教授・歴史学者)講演
「南京国際安全区について」※ビデオメッセージ
(かさはらとくし)さんプロフィール:1944年生。日中戦争初期に起きた南京事件研究者の1人。本来は中国近代経済史が専門だったが、1980年代半ばから南京事件の研究を開始し、歴史認識論争に巻き込まれたことで、戦史研究が手となった。現在は韓国の東北アジア歴史財団やピースボートが主催する国際教科書会議の日本側代表として参加している
 南京攻略途上、日本軍の各師団は、一番乗り競争を行い、中国農民や民衆への略奪、強姦、放火や殺害をしながら南京城包囲を展開した。南京に日本軍が迫る1937年11月末に、南京にとどまった20数人の欧米人の奔走により、南京安全区が成立した。12月13日、南京陥落後は、南京国際安全区にも日本軍が侵入し、ラーベや委員たちが虐殺や強姦の被害を阻止しようとした。金陵女子文理学院のヴォートリンたちも奮闘の日々が続いた。その間も南京城内外では、集団虐殺や性暴力が繰り返された。更に日本軍は支配を進めるために、中国民衆を救援する国際安全区の解消を迫った。
◆松岡環さん(銘心会南京/日中平和研究会 代表)講演
「国際安全区で命をかけた人たち」
(まつおかたまき)さんプロフィール:1947生。元小学校教師。南京大虐殺の調査を続け、日中戦争での日本の侵略の歴史認識と被害者の「心のケア活動」を行っている。著書『南京戦・閉ざされた記憶を訪ねて 元兵士一〇二人の証言』(社会評論社)は、日本ジャーナリスト会議賞受賞。一貫して南京大虐殺の被害者や南京攻略戦に参戦した元兵士(計550人以上)を調査、それをもとにドキュメンタリー映画を制作し、日本および世界各地で上映会・講演を行っている。
 「日本軍は、人を見れば殺す、強姦する、火をつける。」との恐ろしい噂はすぐ南京の人々に伝わって来た。南京にいたラーベやマギー、ヴォートリンたち欧米人20数人が国際安全区を設け献身的に中国人を守ろうとした。大部分の南京市民は財力も当てもなく、ほとんどは、真冬の露天で身を寄せ合った。昼夜を問わず日本兵は、民家や国際安全区にも押し入り、男と見れば連行して殺害し、女性と見れば強姦した。筆者は、生き延びた南京市民から聞き取りをし、侵攻した兵士からも証言を記録し続けた。加害と被害の当事者と南京に残った欧米人たちの記録から、国際ルールにのっとり市民を守ろうとした側と破壊と市民虐殺を繰り返した日本軍とのせめぎあいが明らかになった。過去の過ちを現代起きている戦争行為又はこれからの戦争に対して警鐘とすべきなのだが。」

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■賛同団体:南京の映画をみる会しが、日中平和研究会、日本中国友好協会大阪府連合会、「週刊金曜日」読者の会・大阪、グループZAZA、大阪教育合同労働組合、教職員なかまユニオン、銘心会南京■賛同人:岡田光司、古賀滋、島田潤、田中泉、千葉征慶、中沢浩二、古橋雅夫、森田徹(2022年9月末現在)
主催 南京の記憶をつなぐ2022 ℡090-8125-1757