反国葬&反統一協会集会第二弾!?のお知らせです。
20220923 安倍国葬シンポジウム_0001
異議あり国葬!9・23緊急シンポジウム
安倍銃撃死と統一協会問題
◎9月23日(金・休)18:30~
大阪港区民センター・ホール
 (JR環状線・地下鉄「弁天町」西5分)
会場費 前売り・電話予約500円 当日700円
前売り・予約優先 先着400人まで マスク着用、感染症対策を

基調講演 白井聡(京都精華大教員・政治学者)
 「安倍銃撃死と2012年体制の行方」
特別報告 紀藤正樹(弁護士・リモート中継)
 「統一協会と政治の癒着」
討論;大石あきこ(衆議院議員・予定)会場参加者
司会・進行:つじ恵(弁護士)
報告・アピール:やはた愛(れいわ新選組)/自治体議員・候補/大学生

 7・8の一発の銃弾が、社会の風景を変えた。自民党(安倍派)と統一協会の癒着ー支配の闇が一気に露出し、安倍政治を賛美する国葬強行と一体のあまりもの腐敗ぶりに岸田政権の支持率は急速に下落を始めた。「失われた30年」~この国の政治・経済・雇用・社会のあらゆる分野の制度崩壊と、警察・マスコミが統一協会の追及をやめた30年が見事に重なる。その『長期腐敗体制』(白井聡、角川新書)のあだ花が安倍晋三だった。賃金は下がり続け、消費税は気が付けば10%に。「自主憲法制定」と言いながら対米従属を強め、米兵器を爆買い、官僚制の宿痾はコロナに敗北・打つ手なし。格差・貧困と「死にたくなるような社会」が人々を襲っている。
 戦後平和運動と護憲運動、3・11以降の反原発運動、15年戦争法闘争の遺産を食いつぶし、沖縄を見捨てる野党共闘が、国政選挙に勝てる訳がない。国葬が強行され、安倍なきあとも2012年体制に組み敷かれるのか。この9月の私たちの行動が歴史の分岐点だ。

主催:9・23緊急シンポジウム実行委員会
連絡先 尼崎市西御園町119ー3 つじ恵政治経済研究所 携帯:090-9213ー5291 松田
20220923 安倍国葬シンポジウム_0001(1)
「安倍銃撃死と統一協会問題」9・23緊急シンポジウムへの招待状
 2012年以降の安倍政治の継続を白井聡(京都精華大教員)らは「2012年体制」と呼ぶ。それは安倍、菅、岸田と、首相が代わっても自民一強支配が持続しているからだ。
 1955年に成立した自民党単独支配体制(55年体制)は、ソ連崩壊と日本経済の行き詰まり(バブル崩壊)を経て崩壊し、93年に細川連立政権は発足した。以降2012年までは、「政権交代可能な2大政党制」への移行かと思われたが、12年の民主党政権崩壊で終焉した。以降、国政選挙で野党が勝ったことはない。改めてこの一強政治を2012年体制と呼ぶゆえんである。
 『永続敗戦論』(2013年9月)以降、この政治過程を追う政治学者の白井聡(京都精華大学教員)は、22ねん参院選前に『長期腐敗体制』(角川新書)を上程した。そこでは政治腐敗を退場させられない理由を、「野党が弱いから」ではなく、「国民が退場を望んでいない」からと、苦渋の報告をしている。
 7月参院選も予想通り敗北であった。
 しかし、その渦中で最高権力者・安倍元首相は、突然銃撃に倒れた。そして安倍支配のいくつかの装置(アベノミクス、官僚支配、「安倍外交」、岩盤右派支配など)の一つー統一教会問題が全面的に表出し、内閣支持率は一気に下降した。統一教会を30年以上追い続けた紀藤正樹弁護士らの執念がもたらしたものだ。
 「次はまた安倍」がなくなり、長期政権をもくろむ岸田は、統一教会切り捨てを装う内閣改造と、岩盤右派を取り込む国葬を行う。しかしそれが逆に国論二分になり、今や統一教会問題は自民党のアキレス腱になりつつある。
 この10年、安倍政治と対決してきた白井聡は、7・8以降の情勢を「2012年体制の終焉」と論じられるのか、統一教会問題を追い続けてきた紀藤弁護士らは、統一教会=勝共連合の政治的浸食にどう決着つけるのか、2012年体制下の「死にたくなるような社会」に真っ向対決で登場し、8議席をえた「れいわ新選組」は、「99%の人々の暮らし第一」の中堅政党に飛躍できるのか。
 9・23シンポジウムは、市民一人ひとりも、失われた30年から主権を取り戻すボトムアップの運動・政治を作り出せるのかをかけた共同作業の場だ。熱い討論から新たな歩みをふみだそう。

白井聡 思想家、政治学者。京都精華大学教員、1977年東京都生、早稲田大学政経学部卒、一橋大社会学大学院退学。3・11を機に日本現代史を論じた『永続敗戦論ー戦後日本の核心』で石橋湛山賞受賞。著書に『未完のレーニン 〈力〉の思想を読む』『国体論 菊と星条旗』『武器としての「資本論」』『主権者のいない国』など。
紀藤正樹 弁護士、全国霊感商法対策弁護士連絡会事務局長代行。1960年山口県生。大阪大学法学部卒。1987年司法試験合格。以降、消費者問題、宗教問題などの弁護活動を行う。著書に『21世紀の宗教法人法』『カルト宗教 性的虐待と児童虐待はなぜ起きるのか』など。