本日は人民新聞セクハラ・パワハラ退職強要訴訟の口頭弁論であった。
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 6月9日には2回目の弁論があり、人民新聞側の「反論」が聞けるものと”楽しみ”にしていたのであるが、双方の書面確認と、こういったことを準備してほしいといった裁判所からのお願いの確認で、法廷内のやりとりは10分程度で終了した。その後、弁護士会館での支援者集会で裁判所とのやりとりの共有や、今後の進め方などについて意見交換が行われ、終了後は弁護士会館の下のカフェで交流会となった。
 で、今日は第3回目の弁論である…13時半の開廷が近づくと、23席しかない708号法廷は満席となった。前回とメンバーは変わっているが、おおむね30名ほどの支援者が来ている(人民新聞社側の支援者は、不明)今回こそ、人民新聞側の「反論」が聞けると”ワクワク”していたのだが…
 開廷するとまた裁判官と原告側代理人、被告側代理人とぼそぼそとやりとりが行われ、15分ぐらいで終わってしまった…また双方の書面の確認で時間を費やしただけであった。次回期日は、9月8日(木)11:30~ である。ちなみに、当該の村上さんが抱えているもう一つの裁判、宝島社差別出版裁判は、4回目が6月21日(火)に行われ、5回目が9月16日(金)11:30~ということなので、宝島社裁判の弁論の間に、2回の人民新聞弁論が行われることになる…裁判は淡々と、進められていくのだ!
 終了後の弁護士会館における集会で、そのやりとりについての報告…原告側に裁判官が要求したのは、村上さんが「人民新聞を守ろう」と思って(思わされて)人民新聞の籍をぬこうとしたわけだが、何から「守るのか」ということを書面に明示するよう(不当な「ガサ入れ」から守るということである)被告側には、村上さんが人民新聞を一方的に辞めたのか、それとも話し合いの末辞めたのか文書でまとめて欲しいということだそうな。この裁判は村上さんが依然(あるいは過去のいつまで)人民新聞に在籍しており、その間の給料も支払えという「地位確認請求」でもあるので、辞めた・辞めないの錯誤も争点となっている。
 その後、別途団体交渉を担っている京都ユニオンの方から報告があり、これまで2回の団交を行って、解決のための具体的な内容まで提起した…謝罪文を書き、ユニオンや村上さんの納得が得られる内容であるか確認・修正してから、新聞に掲載する。損害賠償も支払うというもので、人民新聞側も持ち帰って検討するということであるそうな。(納得のいく文書や金額が出て来るかどうかは分からない)
村上さんは人民新聞に「自己批判」を求めたいということであるが、ユニオンが間に入っているので、落としどころとして「謝罪文」ということである。
 その他支援集会の中では、人民新聞の”新体制”の人に働きかけができないか?またナイトワークへの差別や、ハラスメントについての学習会ができないか?そういったことをやるための事務局立ち上げの必要性が話し合われた。その後、下のカフェで交流会が行われた。
 
 それにしても、人民新聞側から具体的な反論が法廷でなされないのは誠に残念である。ある支援者は2回目の弁論で人民新聞側からの反論がなかったことに酷くがっかりされており、左翼だったら堂々と法廷で意見を述べるべき、人民新聞は左翼じゃないなどと言っておられた…それは私も同感である。